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【芸能・社会】

TOKIO山口達也、無期限謹慎 謝罪会見「本当に申し訳ない」

2018年4月27日 紙面から

涙を流し、うつむくTOKIOの山口達也=東京都内で(坂本亜由理撮影)

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 今年2月、東京都内の自宅マンションで女子高生に無理やりキスをしたなどとして強制わいせつ容疑で書類送検された人気アイドルグループ「TOKIO」の山口達也(46)が26日、都内のホテルで約45分にわたる謝罪会見を開いた。山口は被害者女性に対して「苦しむ日々を送っていたと思うと言葉にならない。本当に申し訳ない」と涙を流しながら陳謝した。ジャニーズ事務所はこの日、山口の無期限謹慎を発表した。

 午後2時すぎ。報道陣約450人の前にスーツ姿で登場した山口は、涙をこらえようと必死に口を真一文字に結びながら約30秒間頭を下げた。同席したジャニーズ事務所の矢田次男顧問弁護士が被害者女性の親のコメントを読み上げると、閉じた目から涙がこぼれ落ちた。

 山口が説明した経緯によれば、飲酒の影響で肝機能が悪化したため1月15日くらいから入院し、病院から直接、仕事場に出向いていたという。2月12日の早朝に退院。その日は日本テレビ系「ZIP!」に生出演した後に自宅に戻ったところ、約1カ月ぶりのお酒に手が出てしまった。

 焼酎の瓶を1本ほど飲み、泥酔状態の中、以前から親交のあった被害者女性に電話。「電話するよりも家に来て話さないか」と自宅に誘い、女性は同じく未成年の友人と一緒に訪れた。2人が到着時、すでに酩酊(めいてい)しており、記憶があいまいな中で女性にキスをしてしまったという。

 「警察の方から(被害者女性を通じて)聞いているのは20時くらい。そんな暗くなるころに呼び出して親御さんも心配するだろうに。そこからは(記憶が)断片的なんですが、被害者とご友人のお話からだと、30分から1時間くらい在宅して、私が席を外してから帰った」と説明。未成年相手に酒を勧めたかについては「勧めていないと思いますけど、捜査中なので詳しいことは申し上げられない」とした。

 女性が被害届を提出したため、3月末に警察から連絡があった。「自分も怖くなって、事務所の誰に相談したらいいかも分からず…」。事件性のある行動を起こしてしまった意識はなかったが悩んだ末、4月16日に事務所に報告した。「その間、すごく彼女(被害者)はつらい思いをして、したくもない話を警察にして、苦しむような日々を送っていたとなると言葉にならないです」と後悔の涙を流した。

 無期限謹慎という事務所の処分でTOKIOのメンバーにも大きな迷惑をかけることになる。

 「(自分と)城島茂、国分太一、松岡昌宏、長瀬智也というメンバーで23年間、同じ方向を向いて走ってまいりました。Jr.のころからだと30年、人生の半分ぐらい彼らと一緒に戦ってきて、助けられてTOKIOがここまで来られました」。一人一人のフルネームを呼んで深い絆を強調する一方、裏切ってしまったことを恥じ入った。

 「怒ってくれるのも、もう彼らぐらいしかいない年にもなったので、彼らを信じて、もし待ってくれている場所が…私の席がそこにあるのであれば、またTOKIOとしてやっていけたらなっていう…。本当にすいません」

 山口にとって、悔やみきれない過ちと向き合う日々が当面は続く。

◆親権者「心の傷に向き合って」

 会見では被害者の親権者からのコメントが書面で配布された。コメントは次の通り。

 「今回、娘が被った事は、親としては決して許せるものではありません。ただ娘にも、山口氏にもこれからがあります。この過ちで1人の人間の未来がすべて奪われてしまうことは、私たちも望んでいません。山口氏には、娘の心の傷に向き合いながら、これからを考えていただき、また娘についても、そっとしておいていただければと思います」

◆山口を除くメンバー4人のコメント

<松岡昌宏> 「このたび、TOKIO山口達也が起こした件は、絶対に許される事ではなく、何よりも被害者の方には、TOKIO一同、申し訳ない気持ちでいっぱいです。そして、関係者の方々、これまでTOKIOを支えてくださった方々にも申し訳ない気持ちでいっぱいです」

<長瀬智也> 「このたび、我々TOKIOのメンバーである山口達也があってはならない過ちを犯し、ご迷惑、ご心配をお掛けしたことを深くおわび申し上げます。今後、本人とメンバーで話し合い、僕たちに何が出来るかを考えていきたいと思います」

<城島茂> 「山口達也の犯した行為は例え示談が成立したとしても、大人として、そして離婚したといえども二児の父親である以上、決して許されることではありません。グループをまとめるリーダーとして、男として情けない限りです。同じメンバーとして山口達也には今回のことを誠心誠意償うことを望みます」

<国分太一> 「正直、まだ自分も頭の中の整理が出来てない状態ではありますが、山口が起こしたことは絶対に許されるものではありません。これまで山口達也を信じて応援してくださっていたファンの皆さま、そして、一緒に仕事をしてくださっていた関係者の皆さんを悲しませ、裏切るようなことをしてしまい誠に申し訳ございませんでした」

◆NEWS小山「被害者の方に向き合って」

 山口の事務所の後輩でNEWSの小山慶一郎(33)がこの日、キャスターを務める日本テレビ系「news every.」に生出演し、山口についてコメント。小山は「とっても苦しく悲しい気持ちでした。先輩のあんな顔を見たくはなかったです。しかし被害者の方はもっともっとつらい思いをされていると思います」と被害者をおもんぱかった。また、「今回の件は決して許されることではないので、山口さんにはしっかりと被害者の方に向き合ってほしいと思います」と語った。

 

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