「私達が常識無かったのかな」――。ある人物が新幹線の乗車時に経験した出来事をめぐり、インターネット上で侃々諤々(かんかんがくがく)の議論となっている。

それは、グリーン車でのマナーだ。果たして常識?それとも非常識?

2席を独占する先客

論争の発端は、Q&Aサイト「発言小町」で2018年4月4日に寄せられた投稿だ。

30代女性だという投稿者は、ある金曜日の夕方、夫と二人で東海道新幹線を利用した。グリーン車の隣り合う2席を予約しようとするも、希望の列車では空きがなかった。

仕方なく通路に面した縦並びの2席を確保し、いざ乗車。するとここでトラブルが。

同じ列の窓側に座っていた乗客がシートを独占しており、投稿者は通路側席に座れなかった。恐る恐る「ここ、私の席なんですけどー...」と伝えると、「え?」と不思議そうな顔をされ、渋々席を譲ってもらうことに。夫も隣の乗客から同様の対応をされたという。

投稿者は、

「もしかして、グリーン車の通路側は暗黙のルールで指定席を取ってはいけなかったのでしょうか?」

と投げかけ、「私達が常識無かったのかな...と何だか悶々としてしまい...」とつづっている。

常連客「私も非常に驚くと思います」

当然、鉄道各社はそのような規定を設けておらず、要請もしていない。コメント欄でも、

「そんな暗黙のルールあるわけありません。その人達が非常識だっただけですよ」
「隣席の客が図々しいだけで、トピ主さんご夫妻にはなにも非がありません」

と投稿者を擁護する声が多数寄せられている。

だが、グリーン車の「常連客」の見方は違うようだ。

「月に数回、グリーン車に乗る生活を10年以上続けていますが、今まで通路側に人が乗って来たことは一度もありません。もし乗ってこられたら私も非常に驚くと思います」
「わたしもよくグリーン車を利用しますが、隣に人が座った経験はないです。ゆったりしたいからグリーンに乗るので、通路側に人が来たら、がっくりはしますよね」

こうした「暗黙の前提」があるためか、

「時季によりますが自分は隣の埋まっている席は取らないですねー。それを暗黙の了解というのかな」

とグリーン車を予約する際の「マナー」に言及する人もいた。

投稿者のモヤモヤ続く

こうした反響を受け、投稿者の女性は、

「『気にしないで』と言ってくださる方も多いですが、『わかってはいるけど、がっかり。嫌だな。(もちろん顔にも態度にも出さないけど)』というレスも多くあり...グリーン車通路側を次回から堂々と予約することができるか微妙なところです」

とポツリ。その上で、

「次回乗る機会があれば早めに窓側を予約しようと思います!空いてなかったら諦めて普通車かな...うーん。。悩ましいですね」

としていた。