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福井

広域で鉄道遺産ガイド 敦賀市、南越前町、長浜市

3市町が作成した鉄道遺産のガイドブックやマップなど=敦賀市役所で

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 地元の鉄道遺産の活用に向けて協力している敦賀市と南越前町、滋賀県長浜市は周遊ガイドブックと地図などを作製した。各市町の観光施設や駅に置き、住民や鉄道ファンらに広域で観光を楽しんでもらう狙い。

 三市町では、敦賀-長浜間に一八八二(明治一五)年に日本海側で初めて開通した旧北陸線や、南越前町への急勾配を抜ける十三のトンネル群、最古の鉄道駅車である長浜市の旧長浜駅舎などさまざまな名所が残る。昨年協議会を立ち上げた三市町は、ガイドの育成などを進めている。

 A5判二十二ページのガイドブックは八万部作製。それぞれの鉄道遺産だけでなく、旧北陸線が北陸と都市部を結んだ重要路線であった歴史やトンネル工事に携わった人の苦労、鉄道によって広がった産業や文化など、その背景も紹介している。

 地図はA3判の四つ折り。今庄そばやおぼろ昆布、琵琶湖のビワマスなど各地の名産品も記載した。ポスターやのぼり旗もPR強化に作った。総事業費は五百四十万円。

 ガイドブックとマップは敦賀市内では敦賀鉄道資料館、敦賀赤レンガ倉庫、JR敦賀駅などに置かれている。市観光振興課の担当者は「観光客だけでなく、地元の人にもあらためて重要な歴史を知ってもらい、各地を巡ってほしい」と話している。

 (米田怜央)

 

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