先週、現地時間4/20にオマーンで死去したことが報じられたEDMプロデューサーのAvicii(アヴィーチー)。その訃報は世界中に発信され、多くのファンが悲しみにくれることになりました。
世界が悲しみにくれたAviciiの死、その死因は自殺だった
Aviciiこと本名Tim Bergling(ティム・バークリング)の死去が明らかになった後、有名DJやミュージシャンたちは次々に彼の死を悼むコメントを発表。また先週のコーチェラではトロピカルハウスの貴公子ことKygo(カイゴ)がそのステージでトリビュートを行なったことも話題になりました。
死因について遺族が声明文で明かす
そんなAviciiですが、このほど彼の遺族により、死因が自殺だったことが判明。その声明文によると、
Our beloved Tim was a seeker, a fragile artistic soul searching for answers to existential questions.
An over-achieving perfectionist who travelled and worked hard at a pace that led to extreme stress.
When he stopped touring, he wanted to find a balance in life to be happy and be able to do what he loved most – music.
He really struggled with thoughts about Meaning, Life, Happiness.
He could not go on any longer.
He wanted to find peace.
Tim was not made for the business machine he found himself in; he was a sensitive guy who loved his fans but shunned the spotlight.
Tim, you will forever be loved and sadly missed.
The person you were and your music will keep your memory alive.We love you,
Your family
とのことで、Aviciiは完璧主義者であり、その性格が災いし、過剰なペースでのツアーによる極度のストレスを招いていたこと、ツアーをやめ、幸せと人生のバランスを見つけようともがいていたこと、商業的だと時に揶揄されることも少なくないEDMシーンにおいて、彼は自分自身を見つけており、決してビジネスのための機械じみた人間ではなく、ファンを愛する繊細な人間であったことなどが書かれています。
またそのスウェーデン語で書かれた声明文の原文は、4/26にAviciiの地元であるストックホルムで発表されたものだそうで、警察からの公式な発表が数日後には発表されることが期待されているとのこと。
プロデューサーとして復活を果たしていただけに悔やまれる
一時は先述の過剰なペースでのツアーのため、健康と精神を蝕まれ、DJ業から2016年に身を引いたAviciiですが、昨年は、プロデューサーとして復活。その後もコーヒー会社への出資など時折、元気な姿をSNSで公開していただけに悔やまれます。
訃報が報じられてからAviciiのファンアカウントがオマーンでの彼の様子を収めた画像を公開していましたが、そこで見られるその笑顔からは自殺はとても想像し難いのですが、よく見るとかなり頰がこけているようにも思え...。それだけに悲しみも一入です。
なお、このAvicii自殺を受けて、Stereogumでは、全米自殺予防ライフライン(National Suicide Prevention Lifeline)の番号"1-800-273-8255"を掲載。悩める人々に自殺防止を呼びかけています。
ちなみにこの番号は、今年のグラミー賞でも話題になった白人ラッパーLogicの「1-800-273-8255」のタイトルにも使用されています。
下の動画はAlessia Cara(アレッシア・カーラ), Khalid(カリード)を伴っての2017年のMTV VMAでのライブの様子です。
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