2018年4月22日のアメリカのメディアより
数日前、アメリカやヨーロッパのメディアが一斉に上の情報について報じました。
陰謀論的にも見えながらも、興味のある部分もないではなく、今回はその文書に添付されている下の「図」をすべて書き出して日本語にしてみようと思いました。
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この今回の経緯がどんなものかということについては、極めて短くご紹介しますと、以下のようになります。
このアメリカ政府の文書とされるものが公開された経緯について
・政府機関等に情報を共有を要求しているマックロック(MuckRock)というNPO組織がワシントン州に質問状を出した際に、その回答が届いた。
・回答の内容はともかく、そこに「おそらく誤って」添付されていた書類が、人間の遠隔マインドコントロールに関してのものだった。
・書類の名前は「人体に対するEM効果 (EM effects on human body)」。
・そこには、人体にどのような操作を行うか、そして、その方法が示されていた。
・書類自体は間違いなく政府機関から送付されたものであるため、誤りであるにしても何にしても、「実在する政府の書類」である可能性がある。
・NPO組織マックロックは、この書類をインターネットで公開。
という感じの流れです。
まあしかし、どうしてご紹介しようかと思ったのかといいますと、この図の説明を見ていますと、
「俺もなんかコントロールされてるんじゃないのか?」
という疑心暗鬼が黙々と湧いてくるような、つまり「誰にでもよく起きるタイプの理不尽」が多く書かれてあるのですね。
たとえば、「突然、まぶたの裏を強制的にかゆく(痒く)する」とかあるのですよ。
花粉症のシーズンにはこういう人はたくさんいると思いますが、そういうのを「遠隔操作でやる」みたいなことなのですかね。
小っちゃい話に聞こえるかもしれないですが、でも、これ相当迷惑な「攻撃」ですよ。私もまぶたが(裏も表も)突然死ぬほどかゆくなることがありまして、なかなかイヤなものではあります。
何はともあれ、人体の図の周囲にある説明について、ご紹介します。
図は、下のようなセクションになっていますので、セクションごとに翻訳しました。
右下に、「心理的兵器」が歴史などが簡単に書かれてありますので、そこを「1」として、ご紹介します。
アメリカ政府から流出したのかもしれない図の説明に書かれてあること
「人の声を生きている人間の頭蓋骨に直接伝送した最初の機密扱いではない伝達実験の成功は、ジョセフ・C・シャープ博士によって1974年に行われた。博士は、米国ウォルター・リード陸軍研究所の心理研究者である」
「湾岸戦争(1990年)では、複数の催眠術師の声をごく小さな音で使用するか、あるいは暗号の手法で使用した。これにより(米軍は)相手に気づかれることなく、その相手に催眠術をかけることができた。そして、すべての証拠を消すことも同時にできた」
身体への遠隔コントロール
「まぶたの裏側に突然のかゆみを生じさせる」
「強制的に喉の気道を操作する。これは外部からの発声へのコントロール介入も含む」
「遠隔操作で、発疹を伴わない強力なかゆみを生じさせる。それは、しばしば繊細で面倒な作業中に、手の届きにくい場所に優先して生じさせる」
「遠隔操作で、作業中に強制的に腕を振らせ、怪我や作業の混乱を引き起こす」
「生殖器の領域に、かゆみ、あるいは強烈な痛みをもたらす」
「強制的に痛みを起こす。それは、場合によっては肉体に深く押し込まれる刺されたような痛みである」
「あるいは、短い間隔で手足が激しく震える。それは死後硬直のような間隔となる」
「頭や足先などの部分の、手では届きにくい場所でのかゆみの発現。それは決して発疹を伴わない。それはしばしば小さな電気ショックのような感覚となる」
「数分に一度ずつ、つま先が 90度後ろに曲がるようにコントロールする」
身体への遠隔コントロール
「相手の思考を読み取る。あるいは相手に思考を吹き込む」
「夢をコントロールする」
「目覚めの際のビジョンを身体の動きとシンクロさせて強制的に作り出す」
「マイクロ波を聞かせる」
「まぶたを透かせる」(※ 訳者注 / やや意味不明です。原語は「まぶたを透明化する」というようなニュアンス)
「人工的に耳鳴りを発生させる」
「あごの動きと、歯のカチカチ(かみ合わせの震え)を強制的に作り出す」
「強制的に ”筋肉の震え“を作り出す」
「両手に高度な操作を与える。時には、それは強制的な目覚めの際のビジョンとシンクロさせる」
心理電子兵器のさまざまな効果
一般的な効果 : 突然の体温の異常な上昇、全身の痛み、強制的な睡眠の妨害、強制的な睡眠の誘発、「ここに行け、あそこに行け」という避けがたい心の中からの指令、電気ショック
それに伴い不本意ながら体験すること : 家庭や職場で、衣服や家具、あるいはビジネス文書をダメにしてしまう。コンピュータの破壊や盗難。心理戦争の研究は、研究目的が高いものといえる。
ここまでです。
何かこう、ここにあります、
> 人工的に耳鳴りを発生させる
> 強制的に ”筋肉の震え“を作り出す
> 夢をコントロールする
なんていう「突然耳鳴り」とか「不随意の筋肉の震え」なんてのは、わりとよくあることで、もう「あるあるあるある」と言いたいような部分でもあり、もちろんそういうのは他のさまざまな肉体的な理由で自然に起きていると考えるのが合理的であるわけなのですけれど、読んでいて妙に納得する「マインドと肉体のコントロール」でありました。
私なんかは、「強制的な睡眠の誘発」という言葉にも反応しました。私自身これがすごいのですよ。もはやシャケにならない……じゃない、洒落にならないレベルです。
それはともかく、この中で、やや驚いたのは、1990年の湾岸戦争で「催眠術の声を戦術兵器として使用していた」という部分です。
驚いた…というか、「アメリカはずっと戦争に催眠術を使っているのだなあ」と。
アメリカは、ベトナム戦争の際、負傷などにより PTSD (心的外傷後ストレス障害 =極端なトラウマ)になった兵士に「催眠術をかけて、また戦場へ戻していた」ことが、後の時代のアメリカの科学論文でわかったりもしています。
アメリカ国立生物工学情報センターのウェブサイトに掲載されているベトナム戦争下での催眠術使用に関しての論文(1992年)
・ncbi.nlm.nih.gov
それにしても、こういう「研究」の歴史は長いようで、先ほどの文書に 1974年という年代なども出てきていますが、このような研究が持続しているのだとすれば、結構な月日にもなっていまして、今どのようになっているのかなとも思います。
今のようなこんな時代に、こういうような技術が、「もし」仮に一般社会に対して使われるとすれば、それが良い方に使われている……と考える人は、もはやほとんどいなそうです。