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ジラフ、スマホの即時買取サービスから撤退--「虚偽申込が多い」

 ジラフは4月26日、1月に「スマホのマーケット」(スママ)内でリリースしたスマホ端末の即時買取サービス「スママDASH」において、通常買取形式(物品の送付後、確定額を振込する買取モデル)へとビジネスモデルを転換すると発表した。


「スママDASH」

 買取価格の査定申込後、与信審査なく買取金額を確認し、速やかに物品の売却ができる即時買取サービスとして展開していたスママDASHだが、「虚偽申込が多い」こと、スマホ商材の特性上「可能な限り高額で売却したい人が多数」であったことを理由に終了を決め、物品の送付後に確定額を振込する通常買取形式へと変更したという。

 同社のいう虚偽申込とは、スママDASHで買取・査定金額の振込を済ませたスマホ端末が送られてこない申込のこと。虚偽申込率を0%に抑えることが難しく、最も高い時で80%が虚偽申込だったという。数千円台の買取においては、虚偽申込率はそれほど高くなかったが、買取単価が2万円を超える場合の虚偽申込率は圧倒的だったという。

 そのため同社では、買取未着荷リスクを回避するため、買取価格を想定以上に下げざるを得ない状況になっていた。その結果、純粋に買取を希望するユーザーと価格の面でマッチせず、期待に沿えなかったという。買取価格が低くなってしまう問題については、中古スマホ商材の特性として、スマホ自体が単価の高い商品であるために、高価格で買い取られる認識が一般的であり、瞬時に安価で現金化することよりも、一定の時間がかかっても高い金額で売却を希望するユーザーが多かったという。

 このことから、同社では与信審査がないために価格が下がってしまう即時買取モデルはスマホにフィットしないと判断。さらに、競合の即時買取サービスと比べて、同サービスではスマホ端末に特化しているため何度も売ることができず、2回目以降に信用が蓄積され、段階的に買取価格を上げていくサービス設計も実現できなかったことも要因として挙げた。

 今回、スママDASHを業界最高水準の価格で買取するサービスへと刷新し、スママ本体と融合させるという。もとより、高額買取自体はスママDASHプラスで行っており、スママのマーケットプレイスによる再販力を最大限利用することで高額買取の実現が可能と考え、リニューアルへと踏み切ったと説明した。

 なお、スママのフリマ通常出品において、売れ残った場合にスママDASHで高額買取するため、売れ残りが一切発生しない仕組みも同時に開始するとしている。

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