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スーダンの世界遺産ピラミッドから人骨や副葬品、DNA検査へ
2018年4月26日 12:38 発信地:バグラウィア/スーダン
【4月26日 AFP】スーダンのメロエ(Meroe)にあるピラミッドから人骨や副葬品が発掘され、DNA検査などの詳しい調査が進められている。
人骨などは、メロエの第9ピラミッドにある埋葬室3室のうちの1室から発見された。スーダンの首都ハルツーム(Khartoum)から北に250キロ離れたバグラウィア(Bagrawiyah)にあるクシュ王国メロエ時代の考古遺跡群は、国連教育科学文化機関(UNESCO、ユネスコ)の世界遺産(World Heritage)に登録されており、ヌビア人の王の時代のものだと考えられている。
発掘チームを率いる考古学者ムハンマド・スレイマン(Mahmoud Suleiman)氏は報道陣に対し24日、「第9ピラミッドは、紀元前207~186年に統治していたハルマニ(Khalmani)王のものだ」と説明した。
これまでに発見された人骨は複数人のものと考えられており、DNA検査で人物らの関係性を調べる。発掘チームはピラミッドの他の部屋の発掘も進める計画で、さらなる発見が期待される。
スーダンのピラミッドの規模は、エジプトのピラミッドほど大きくない。また考古学者による発掘が初めて行われたのは約100年前で、エジプトやギリシャに比べるとかなり遅かった。(c)AFP