業績不振で退職するのはアリ?業績不振で転職するときの退職理由と志望動機

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会社の業績が思わしくないと、自分の将来が不安になりますよね。
万が一、会社が倒産してしまったら、家族全員が路頭に迷うことになるでしょう。
安心して生活するためにも、転職を考える人も多いと思います。

また、すぐに倒産するリスクは少なくても、斜陽産業の場合には明るい未来は考えられません。
これから落ちていくことが分かっているなら、早目に転職を考えたりしますよね。

しかし、会社の業績不振による転職では、注意するべきことがあります。
転職理由の伝え方によって、選考で不利になる可能性があるので気を付けてください。

ここでは、業績不振を理由とした転職について解説をします。

業績不振で転職を考える人は多い

会社の業績が好調な時は、社内の雰囲気が明るくて仕事をしやすい環境にあります。
社員の気持ちにも余裕があるため人間関係も良好で、特に不満を持つことなく仕事をすることができるでしょう。

でも、業績が悪くなると状況は一変します。
会社の中心だった取締役や上司が次々に退職していき、社内が暗いムードになってしまいますね。

大規模なリストラなども行われ、自分もいつ首を切られるかとビクビクしながら毎日を過ごさなくてはいけません。
職場の環境が大きく変わることで、不満を持つ人も多くなるわけです。

こういった状態であれば、転職を考えるのも当然ですよね。
倒産して手遅れになる前に、早目に転職活動を始める人も多いでしょう。

企業の倒産件数は減少傾向にある

といっても、企業の倒産件数は右肩下がりで減少しています。
東京商工リサーチによる発表によると、2008年から減り続けていますね。

少しずつ景気が良くなっているため、金融機関が中小企業に対して融資の返済猶予を与えたりしているのが要因のようです。

ただ、2016年12月には前年比を超える倒産件数を記録していて、倒産件数の減少は底打ちという見方もあります。
なので、今後の倒産件素は増えていくかもしれません。

いずれにせよ、年間で10,000件前後の企業が倒産しているため、自分の会社も安全だとは言い切れないでしょう。
業績不振による倒産リスクは、どの会社にでもあるということです。

業績不振で退職する2つのパターン

会社の業績が悪くなっても、すぐに転職するかで迷うと思います。
考えられる選択肢として、以下の2つがありますね。

  • 今すぐ自主退職する(自己都合退職)
  • 倒産するまで待つ(会社都合退職)

どちらを選ぶかによって、その後の転職活動にも影響してきます。

今すぐ自主退職する(自己都合退職)

将来に備えて、早いうちから退職して転職活動を始めるパターンです。
前もって予定を立てることができるので、急に解雇されるよりも安心して転職活動を始めることができます。

ただ、失業保険の給付を受けるなら、3ヶ月間の準備期間が生じてしまいます。
十分な貯金をしていないと、経済的に困窮してしまうでしょう。

そして、「業績不振による退職」という理由で転職活動をしても、他に理由があるのではないかと疑われる可能性があります。
業績不振と言ってしまえば自分の責任ではないイメージを与えられるので、本音をごまかすための言い訳として使う人が多いわけです。

ですから、退職理由としては、将来に繋がる前向きなものでなくてはいけません。

倒産するまで待つ(会社都合退職)

会社が倒産してしまうと、会社都合退職という扱いになります。
自己都合退職と違って、失業保険の給付を即座に受けることができ、経済的に困ることは無いでしょう。

また、倒産による退職であれば、転職活動中にも変な疑いを掛けられる心配はありません。
失業者には何の落ち度もないですから、選考で不利になることもないはずです。

ただし、会社が破産した時に十分な資金が無ければ、給与や退職金が未払いになるリスクがあります。
その際には、独立行政法人労働者健康福祉機構による「未払賃金の立替払制度」を利用することで、未払い賃金の一部を受け取ることが可能です。

業績が悪くてもギリギリまで頑張ることが大切!

業績不振で退職するかどうか迷ったら、「自分が本当にやりたいことは何か」を考えるようにしてください。
自分のやりたいことが、今の会社で実現できるかどうかを考えます。

どんな企業でも、自分なりに創意工夫して努力する人を求めているわけです。
経営状態が悪いからといって見切りを付けるような人間は、他の企業からも好意的に評価してもらえないでしょう。

いつも順風満帆な企業なんてありませんから、逆境に立たされた時に何をするかが大切だと言えます。
なので、業績を回復させるために、自分なりにできることは何かを考えるべきです。

努力をした結果があれば良い経験になりますし、その経験は転職市場でも高く評価されます。
スキルアップの機会ととらえて、精一杯の努力をしてみてください。

納得いくまで頑張ってみて、それでも無理なら退職を考えるのも良いでしょう。
何もしないで辞めてしまっては、単に逃げただけだと思われますし、転職活動も上手くいきません。

「業績不振」は退職理由にならない

会社の経営状態が悪い中で自分のやれることを全てやったなら、退職して転職活動を始めても良いと思います。
自分としても納得できるでしょうし、スッキリした気持ちで次のステージへ進めるはずです。

ただ、退職理由として、「会社の業績が悪くなり退職を決意しました」などと言うのは好ましくないでしょう。
業績不振というのは、退職のキッカケであり退職理由ではありません。

経営状態が悪くなった結果、どういう理由で退職を決意したのかが大切です。

  • 給料の遅延が続いて生活が苦しくなった
  • 自分のやりたかった業務を撤退することになった
  • 無理な残業が続いて体力的に耐えられなくなった

以上のように、退職を決意した本音があるはずです。
それを明確にしつつ、納得のいく退職理由として説明できるようにしてください。

業績不振だけを理由にしてしまうと、責任感の無い人間だと思われてしまいます。
他に何かを隠していると思われてしまい、余計な警戒心を持たれるでしょう。

  • どの程度、業績が悪くなったのですか?
  • 経営不振だと判断した理由は何ですか?
  • あなた以外に退職した人間はどれだけいますか?
  • 業績を回復させるために努力したことは何ですか?

詳しく深堀りされてしまうと、具体的に答えられずにボロが出るかもしれません。
なので、経営不振から一歩踏み込んで、自分が退職を決意した本当の理由を理解しておいてください。

それを答えられなければ、面接で思わぬ減点をされる可能性があります。

転職面接で明確な志望動機を語れるかが重要

転職活動をする上では、応募先企業に対する志望動機が無くてはいけません。
「業績不振だから転職を決意しました」だけでは、「何でウチに応募したの?」と思われるだけです。

企業が人材を採用するのは、自社の売上を伸ばすためです。
新規契約を取ってきたリ、新しい企画を提案したり、社内の業務を円滑にしたりと、会社に貢献できる人間を求めているわけですね。

だから、自分がどのように貢献できるのかを説明しないといけません。

  • 経営不振の中でも頑張ってきたこと
  • やむを得ず退職することになったこと
  • これまでの経験を御社で活用したいこと

上の3つの項目が矛盾なくつながることで、理想的な志望動機になるでしょう。
具体的なエピソードを通して、説明できるのが良いですね。

業績不振での退職は仕方ないかもしれませんが、応募先企業からすると関係ないことです。
ちゃんと自己アピールができないと、転職は成功できません。

内定をもらうためには、企業側が採用するメリットを感じられる志望動機を語る必要があります。

転職先を見つけてから辞めるのがベストな選択

今の会社が業績不振だとしても、すぐに辞めるのは待った方が良いでしょう。
先述の通り、転職活動で退職理由を伝える時に、業績不振は理由にならないからです。

先に会社を辞めてしまうと、なかなか仕事が決まらないときに焦ってしまいます。
収入が無くなることで経済的にプレッシャーが掛かりますし、妥協して変な会社に入る羽目になるかもしれません。

どうせ辞めるのであれば、転職先を見つけてからにしてください。
仕事をしながら転職活動を行うなら、収入が無くなる心配もなく冷静に活動することができます。

納得のいくまで活動できるので、妥協する心配もないですね。

ただ、仕事が夜遅くまであるのなら、転職活動と両立させるのは難しいと思います。
睡眠時間を削るのも限界がありますし、面接日時の調整などで応募先企業と日中に連絡を取らないといけません。

時間に余裕がなくて、転職活動を諦めてしまう人もいるはずです。

そういった場合は、転職エージェントを利用してください。
専任のキャリアアドバイザーが付いてくれるので、以下のようなサポートしてくれます。

  • これからのキャリア相談
  • 求職者に適した求人の紹介
  • 企業に合わせた応募書類の作成・面接対策
  • 面接スケジュールの調整
  • 給与や待遇などの条件交渉
  • 面接結果のフィードバック

転職活動における全てのことを代行してくれるので、自分でやるのは面接へ行くことくらいなんですね。
面接時間も融通を利かせてくれて、平日の夜間や休日なども対応可能です。

忙しくて時間が無い人ほど、転職エージェントは役に立つ存在でしょう。
転職先を見つけてから退職すれば、失敗のリスクを極限まで少なくできますよ。

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リクルートエージェント

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