韓国LG電子は、次期フラッグシップモデルとして「LG G7 ThinQ(LGE GM-710)」を開発中です。こちらが既に漏洩している同機の画像です。
Geekbenchのデータベースに登場し、Snapdragon 845、60fps 4K録画、実行4GBメモリ搭載などのスペックも概ね判明。カラーリングは少なくとも5色は存在し、正式発表は5月2日にニューヨークで行われる予定です。
また、ご覧の通りディスプレイ上部には切り欠き、いわゆる「ノッチ」が存在します。
このノッチ、iPhone Xが先駆けて導入したものなのですが、iPhone Xは綺麗にベゼルを削って画面領域をギリギリまで敷き詰めるという目的があり、その上で削れなかったノッチ部分には製品の目玉でもある顔認識認証を支える「True Depth」センサーが鎮座するという、ひとつの先進感のあるデザインとして、そこに美学は感じられました。(実際の使い勝手はともかくとして。)
ところが、その辺りを無視して「大した意味もないけど、流行りそうだしとりあえずノッチつけてみた」という機種をAndroidメーカーが乱発しているのが現状です。画面の下の方にまだまだベゼルがあるのにそれを削らずにノッチをつけてしまった機種が多数あります。上っ面をなぞっただけでしかないのに、「画面上部の黒い領域が視覚的に邪魔」というiPhone X同様の問題は抱えたまま。ノッチに拒否反応を持っている人もそれなりにいるようです。
この辺りを上手く解決していたのが、Huawei P20シリーズです。P20もノッチがあるのですが、ソフトウェア上でノッチを隠せるよう、通知バーを黒くできます。
(画像出典:neowin)
「他メーカーがこぞってパクってきそうな予感のする、アイデア機能」と書いたのですが、LGは見事に真似してくるようです。以下がPhone Arenaの掲載した、LG G7のスクリーンショット。上部のバーを黒くできます。
実際にその「ノッチ隠し」設定メニューをいじっている様子をスラッシュリークスがアップロードしています。黒いノッチと画面が一体化し、まるでノッチが無いかのようです。画面上部のコーナーも角丸と直線から選べ、カラーリングも変えられるようです。
メーカーはノッチと通知バーの高さを同等にしておけばお手軽にソフトウェア上に実装できるので、流行に乗りつつも、拒否感を示す人への対応もできる折衷案としても良い機能ですね。いち早く実装したHuaweiは流石です。LGもしれっと採用したことで、今後さらに他のメーカーにも波及しそうです。
さんざん流行った末に、そのうちAndroid OSでこの機能が公式に取り込まれるという、何度も見た展開も見られるのかもしれません。