1~2メートルかさ上げ案 盛岡・四十四田ダム治水対策
2018.04.26
東北地方整備局は25日、盛岡市の四十四田ダムの治水対策として、ダム堤体を1~2メートルかさ上げする案を示した。2メートルかさ上げした場合、貯水容量は現在の約1・2倍。同ダムは、土砂堆積率が計画の95%に達している。近年集中豪雨が続発する中、現施設では同市の市街地で浸水被害の恐れがあるため治水機能を強化する。今後、住民や関係機関の意見を踏まえ、調査や検討を具体化させる。
同日、盛岡市内で開かれた北上川水系の河川整備計画の変更に関する学識者懇談会で提案した。
現状の堤体は高さ50メートルで、貯水容量は3550万立方メートル。同整備局によると、1~2メートルのかさ上げはダムの耐性などを考慮して検討。貯水容量は1メートルのかさ上げで約350万立方メートル増え約3900万立方メートルになり、2メートルでは約750万立方メートル増加して約4300万立方メートルとなる。