2016年07月12日

『今日より明日へ〔11〕』を読んだ

妙法を広めゆく勇者の団体の名に、牧口先生が「創」の字を付したことに対する(日淳上人の)甚深のご指南である。
妙法が無から有を生ずるのではなく、生命に本来そなわった本然の価値を現していく大法であることを、牧口先生は深く知っておられた。
また、大聖人の仏法は「事行」の一念三千であり、現実世界における価値創造の実証こそ重要あることを、牧口先生は、よくご存じであった。
このことを日淳上人は、称賛されたのである。


簡単にいえば、「創」や「価値創造」や「事行の一念三千」とは、「やむにやまれぬ哲学の発露」といっていいだろう。
しかし、このことを理解している人は、驚くほど少ない。
長年かけて積み上げてしまった感情論や思い込みが「やむにやまれぬ思い」だと、勘違いしているのだ。
また、「事」を単純に現実世界での行動というように、短絡的に捉え、半ば無意識に愚行をおかしている人も多いと思う。
やむにやまれぬ哲学の発露とは、これだけは何があっても譲れないという、生命尊厳を祈るような心奥から顕現する一念といっていいだろう。

自分はどうなのか? 是非、点検してみて頂きたい。


ある意味で「言葉」は、人格の象徴といえるかもしれない。
一言に、その人の教養や人柄が、端的に表れる。
やはり諸君は、ピリッとした鋭い表現力を、日ごろから身につけておくべきである。これは、とくにこれからの指導者として大切なことであると私は思う。


何年ブログをやろうが、いつも誰かの言葉をコピペしたり、引用だけしていたり、あるいは他人の記事の紹介しか出来ないなら、ブログなど辞めたほうがよろしい。
借り物の言葉で語って、それが自分の思いであるなどと言い張るのは、傲慢である。
他者の言葉を利用して、自分を偉く見せているだけではないか。
自らの言葉でもって何かを表現してこそ、それは自分の思いなのだから。
下手だっていいんです。たどたどしくたっていいじゃない。
誰だってはじめから上手に出来るわけじゃないですからね。ようは「勇気」ですよね。


大聖人が諸御書の中で、幾度となく、この仁王経の文を引かれているのも、仏法の破壊は、外部からの敵ではなく、内部の者によることを、繰り返し教えてくださったのである。

是非もないこと。今さら確認するまでもないことですが、未だにこういうことがわかっていない人が多くいると、わたしは思っている。

「なんのため」に活動するのか? 菩薩行をするのか?
そもそも菩薩という言葉は、梵語のボーディ・サットヴァである。「目覚めようとしている人」という意味である。
それなのに、活動しているだけで(菩薩行をしているのだから)、わたしたちは目覚めてるんだし、正しいと思い込んでいる時点で既に間違っているということになるのだ。

しかも、その菩薩が目指す悟りというものは、ある瞬間に完全な悟りに到達し、そのあと、永遠に崩れざる境地に到達するものではない。
その時、その時、その場面やその人の立場や心境を見極めたうえで、最善の努力(関わり方)を常に選び取っていくことを言っているからだ。

つまり、「時(相手の心境や立場)」を知ったうえで不断の努力をし続けることが(関わりつづけることが)、菩薩行であり、そうした行動をしている時に、比類なき安穏を感じたなら、それが悟りであるといっても過言ではないだろう。
ようするに悟った人とは、一生涯にわたって菩薩行に邁進しようと決意し、それを実行した人のことをいうわけである。
これを言葉で表すなら、「一生成仏」と言うのであろう。
だから、この一生のどこかで成仏するとか考えるのは間違いなのです。

こういうことを思索すらせずに組織の言うがままにやっている人は、もはや仏法者とはいえない。
下手をすれば、法の破壊者になっている場合すらあるだろう。
それぞれが自身を見つめて、点検していくべきであろう。


“二乗根性”というのは、自分が一番えらいと慢心する。そして他の人への慈悲がない。だから苦労が多い一対一の弘教や指導・激励などは要領よく避けていく。(中略)一人一人を正しく信仰させ、立派に成長させていく実践は、並たいていの苦労ではない。

目の前の一人とさえ、真剣に真摯に向き合うことすらせず、組織の流れにのって、10人と関わった、100人と関わったとしても、本当のところ、それは信心でも何でもないと、わたしは思っている。
だからわたしなどは、徹して一人の人と向き合い、出来ることをさせて頂いてきたつもりだし、またそうしてきたつもりだ。
そうしてきたからこそ、摩擦もあったし、時に激しい口論にもなり、時には炎上の火元にもなったし、袂を分かたざるを得ない結果となってきたのだ。

普通、意見が違った者が真剣に向き合えば、大体において別れに到達するのは当たりまえである。
だから、仲良し同盟をつくり、真剣に向き合うことを避ける人の奥底には、所詮“二乗根性”があるといっていいだろう。
ようは、お山の親分になりたいだけなんでしょうね。誰かに褒めてもらいたい、認めてもらえないと自分が保てない。自己認証欲求の塊であり、自己顕示欲の塊だということなのでしょう。
そこにあるのは利他ではなく、偽善であることは明白です。
そんな輩に、騙されないようにしましょう!


法華経「見宝塔品」第十一では、釈尊が大衆に対して、滅後における法華の弘通を三回にわたって勧め命じている。これを「三箇の鳳詔」という。(中略)三箇とは「付嘱有在」「令法久住」「六難九易」の三つを指す。

いわゆる劉備の諸葛孔明への「三顧の礼」の奥底には、実はこうした深い意義があったのだろう。そう思い、自分の勉強不足を如実に感じた部分だ。
もちろん、なんで三回勧めるんだ? といったことはこれまで何度も思索してきたのだが、未だ「三箇の鳳詔」には辿りつけていなかったということ。

とはいえ、そんなに難しく考えることではないよと、先生は教えてくださっている。
なぜかなら、われわれのように既に御本尊を受け、たもって信心している者は、「付嘱有在」「令法久住」の二つはすでにクリアーしているのだから、残る「六難九易」を弁えて進めばよいということなんです、と教えてくださっている。

御書に曰く――
法華経の六難九易を弁うれば一切経よまざるにしたがうべし(開目抄)
――です、と。

「六難九易」とは、簡単にいえば、「難に屈することなく、難を乗り越える信心」といっていいでしょう。
もちろん、教学的にいえば、また違った表現になるのだが、信心を実践していく主体者の立場として考えれば、それで間違いがないとわたしは確信している。
またこの「三箇の鳳詔」は意味的には、法華経の説かれ方にある「序説」「正説」「流通分」にあたると言っていいのだろう。「六難九易」が「流通分」であり、それは難を耐え忍べる信心といっても過言はないでしょう。

だからよー、イプシロン……「六難九易」はそういう意味じゃないだろ!?
とわざわざ教学辞典に載っているようなことを言ってくるような人は、ようは“二乗根性”なだけですよね。


ともあれ、今日の記事はとても辛口でした。
カレーの日だってあるんです。それだけです。


南スーダンの続報を知りたい方は、こちらをどうぞ。



今まで、いろいろな歌を聞いてきたけど、いまだこの曲以上に仏法の思想を表現してるものはないんです。
だから、しつこく貼ります。

「無暗に人を殺しちゃいけないんだ!」
そう叫んで、
「そうかもしれないな、わかった」
そう10人が理解してくれたならどうなる?

少なくとも、あなたはその10人から殺されることがなくなったということだ。
もちろん、あなた以外の人々も、その10人からは殺される危険がなくなったということだ。
合計何人から危険が去ったんですか?
たった一人を生命尊厳の思想に目覚めさせることには、そういう意味があるんです。
だから、その一人に真実を伝えることもまた並大抵ではないのだ。

利他行為が結局は人のためにも自分のためになることがわかれば、戦争へと進む道を選ぶことは、集団的自殺志願だってことくらいわかって欲しい。

たった一発の銃声は、たった一つの恐怖を生むわけではない。

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