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【芸能・社会】

世良公則「鯉党を励まし勇気くれた」 衣笠さん訃報に芸能界も悲しみ

2018年4月25日 紙面から

広島-中日で国歌独唱する世良公則=3月30日、マツダスタジアムで(中森麻未撮影)

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 「鉄人」こと元広島の衣笠祥雄さんが71歳で死去したことを受け、芸能界のカープファンにも悲しみが広がった。

 広島県福山市出身のロックミュージシャン、世良公則(62)は筋金入りの鯉党。2014年、著名人が歌いつなぐ応援歌「それ行けカープ」に参加したほか、今年3月30日には本拠地マツダスタジアムの開幕戦、広島-中日で国歌独唱も行っている。所属レコード会社を通じたコメントで「今日の強いカープに至るまでの長い道のり、あなたの強靭(きょうじん)な肉体と精神はわれら鯉党を励まし続け、勇気を与えてくれました。私の『カープ青春時代』はあなたの勇姿なしでは語れません」と感謝しながら「さぁ、次なる『三連覇・日本一』への道はあなたの残した足跡の先につながっています。ありがとう、鉄人・衣笠祥雄。ご冥福をお祈り致します」と結んだ。

 同じく14年の「それ行けカープ」に名を連ねたお笑いコンビ「アンガールズ」も、青春時代の大スターの死去を悼んだ。田中卓志(42)は小学生のとき、初めて旧広島市民球場で初めて観戦したのが衣笠さんが連続試合出場世界記録に到達する直前の試合だった。

 「父親から『衣笠はすごい人じゃけぇの!』と教えてもらって、それからカープの試合を欠かさず見るようになりました。カープファンになるきっかけをくれたのが衣笠さん、そして、芸人になってからも何度も仕事をさせていただきましたが、とても優しくユーモアにあふれた方で、僕みたいな芸人にも優しく接してくださったのを覚えています」と述懐した。

 故人の温厚な人柄に感銘していたのは山根良顕(41)も同じ。「いつもお仕事で会う時は『頑張ってるね』って言ってもらって優しくて愛のあふれる方でした。解説でも、いつもどの選手にもリスペクトと愛を持って解説してらっしゃって大好きでした。僕たちも人へのリスペクトを忘れないようにしようと思います」とコメントした。

常総市の米を手渡しながら観光イベントをPRする泉谷しげる=東京・秋葉原で

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◆泉谷しげる「日本人の誇り。ショックです」

 歌手の泉谷しげる(69)が24日、東京都内で茨城県常総市の観光イベント「がんばっぺ! 常総フェスティバル2018」の直前PRイベントにゲスト出演した。

 泉谷は2015年、東日本豪雨で大きな被害を受けた同市でお見舞いライブを敢行したのが縁で同市との交流が始まった。今回は米など魅力の特産品を広く知ってもらい、復興の一助になれば、と自ら総合プロデューサーとしてイベントに関わることになった。

 グルメフェアや泉谷のライブなどが催されるイベントは市内の豊田城を会場に28日から5月6日まで開催。PRイベントでは泉谷が地元のコシヒカリを道行く人たちにプレゼント。「米は日本一! ぜひ常総まで買い出しに来てほしい」と呼び掛けた。

 また、衣笠祥雄さんの訃報に「対談したこともあり、大好きな人だった。日本人の誇り、日本の最大のヒーロー。ショックです」としのんでいた。

◆角川博 サインバットが家宝に

 広島市出身の歌手角川博(64)が24日、所属事務所を通じ追悼コメントを発表した。

 角川は「つい最近も試合の解説で出ておいででしたが、その時のお声がいつもと違うような気がして少しご体調が気になっていた矢先の訃報で、驚いております」と故人の変化を気にかけていた様子。

 「約30年前に地元で私の両親と食事をしていた際、偶然お会いしたことがあったのですが、その時も気さくに声をかけてくださり両親も大変喜び大きな親孝行をさせていただきました」と衣笠さんとのエピソードを明かした。

 「そんな“優しい鉄人”とお会いした日々が昨日のことのように思い出されます。衣笠さんが現役時代、球場へ応援に行った際バットにサインを頂きそれを家宝にしておりますが、今そのバットを見るとあの優しいお声が聞こえてくるような気が致します」とコメントしている。

◆島田洋七 B&B時代から交流

 タレント島田洋七(68)も24日、所属事務所を通じてのコメントで衣笠さんの死を悼んだ。

 島田は漫才コンビ「B&B」として活動していたころから衣笠さんと交流があったと言い「カープが赤ヘル軍団と呼ばれ、連続で日本一になった1979、1980年は、漫才ブームの初期でB&Bが売れ始めたころだったので、大変かわいがっていただき、何度もお食事をごちそうになりました」と振り返った。

 「私が広島広陵高校の野球部出身だというのも知ってくださっていて、大変お世話になりました。4、5年前に広島の焼き肉屋さんで偶然お会いした時も、とてもお元気そうで、以前と変わらず気さくに声を掛けていただいたので、亡くなられたのが信じられません」とショックを受けている。

 ▽極楽とんぼ・山本圭壱(50) 「現役時代、解説者と本当にお疲れさまでした。いつも豪快なスイング、豪快に焼き肉を食べる姿が僕の中の衣笠祥雄さんでした。ゆっくりお休みになってください」

 

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