衣笠さん、球界屈指の「音楽通」 ジャズからパンクまで...冠ラジオでDJも

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   「鉄人」と呼ばれた元プロ野球選手の衣笠祥雄さんは、球界きっての音楽通としても有名だった。

   ジャズやクラシック、カントリーから最新のポップスまで、幅広いジャンルの洋楽を愛していた。2007年からは、冠ラジオ番組「鉄人ミュージック」(TBSラジオ、不定期放送)もスタート。自らセレクトした楽曲を流しながら、音楽談義に華を咲かせていた。

  • 広島県公式YouTubeチャンネルに17年3月1日にアップされた動画より。ここでも、カントリー音楽について熱く語っていた
    広島県公式YouTubeチャンネルに17年3月1日にアップされた動画より。ここでも、カントリー音楽について熱く語っていた
広島県公式YouTubeチャンネルに17年3月1日にアップされた動画より。ここでも、カントリー音楽について熱く語っていた

ジャニス・ジョプリンに聞き入った現役時代

   衣笠さんは、現役時代から音楽が好きだった。リラックスや気分転換のため、移動中や遠征先のホテルでジャズなどを聴いていたという。

   1965年にカープへ入団した直後の衣笠さんの様子を振り返ったスポーツ報知の記事(2003年12月11日付)では、「ニニ・ロッソやコルトレーンを聴きに、米国兵の多いジャズ・バーへも通った」と伝えている。自ら演奏に挑戦しようと、トランペットを買ったこともあったそうだ。

   1986年放送のNHK特番「17年間休まなかった男 -衣笠祥雄の野球人生-」には、ホテルの自室にカセットデッキを持ち込み、ジャニス・ジョプリンがカヴァーしたジャズのスタンダード・ナンバー「サマータイム」に聞き入る姿が残っている。

   また、アナウンサーの辻よしなりさんのブログ(12年3月10日付け)では、ラジオ番組で共演した衣笠さんが、

「音楽の存在が、前へ行けない時の応援歌だった」

と、現役時代を振り返りながら語った――そんなエピソードも紹介されている。

   ちなみに、この辻さんのブログによれば、衣笠さんが音楽の魅力に目覚めたのは、学生時代にソウル歌手のレイ・チャールズの歌声を聞いたことがきっかけだったという。

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