覚悟なんて初めから無い。自分には大きすぎる責任だ。
でも、誰かがやらなくちゃいけないのなら―――
プロフィール
性別 | 男 | 女 ※2 |
---|---|---|
身長 | 172cm | ???cm |
体重 | 59kg | ???kg |
CV ※1 | 島﨑信長 | 未定 |
演者 | 佐伯亮 | 岡田恋奈 |
(※1)ゲーム本編では主人公のボイスは存在しない。CVはドラマCD及びアニメ版のもの。
(※2)現時点で女主人公の設定は存在しない。演者は舞台版のもの。
概要
「Fate/Grand Order」における主人公のデフォルトネーム。
テレビアニメ化が決定した際、奈須きのこによって命名。男性主人公の名前として登場し、後日更新された竹箒日記にて、男女両方に違和感のない名前を、と命名されたことがわかった。ユーザーそれぞれの主人公像を無理に変える必要は無いとのこと。
後に連載開始したコミカライズ二作でもアニメと同様に男性主人公の名前として採用されている。
ファンからの愛称は「ぐだ男」と「ぐだ子」。あわせて「ぐだーず」。公式愛称でもある。
カルデアに残されたただ一人のマスターとして、人類史焼却を回避すべく聖杯探索を行う。
人物
国籍は日本人。塩基配列はヒトゲノム。霊器属性は善性・中立。未成年。
武内崇氏曰く、ビジュアルモチーフは衛宮士郎と遠坂凛をそれぞれ性別逆転したもの。ただしあくまでビジュアルの話であり、設定や血縁にはなんの関係もない。
前向きで若干能天気。セリフは少なく各所の選択肢で一部の心情が伺える程度だが、素人ながらもハッキリものを言う性格をしている。恐怖の前には人並みに怯えたり足がすくむが、決して希望を忘れないポジティブな精神の持ち主。ネガティブな事はひきずらない、細かい事もさほど気にならないというタイプ。
炎の中マシュの手を最後まで握る、一般的に危険視される反英雄にも信頼を置く、自分を襲った敵に食糧を分けるなど、基本的に人が良い。それが相手(敵)にとっても自分にとっても最善だと信じれば積極的に身体を張ることもある。
シナリオ内では前向きでポジティブだが、どこぞの赤毛の少年のような滅私奉公人助け願望やどこぞの記憶喪失主人公のような異常なまでの不撓不屈根性はない。
再三シナリオ内で「彼/彼女は平凡な一般人である」と言われているとおり周囲の手助けがあるから前に進める主人公であり、「絶対に助からない」と判断すれば割とあっさり諦める弱さも持っている。
しかし少しでも希望があるのならそれに縋ろうとする。自分が生きるため、そして大切な後輩を守るためなら多少の無茶は通す。正に一般人といえる強さの持ち主だろう。
良い意味で「(本契約しているマシュ以外の)個々のサーヴァントに深入りしない」フラットな主人公。
今までのFate主人公が1対1でサーヴァントと絆を深めていたのに対し、今作の彼らはカルデアの電力によって大量の英霊と契約を結んでいる。善人も悪党も人外も平等に接し、過去や思想・方向性を否定せずに「大きな戦いに力を貸してくれる仲間」として交流していく。
なお、ゲーム上における普段の彼(ないし彼女)の選択肢での発言からすると、基本的にはコミカルなお調子者であり、シナリオによってはヲタク系なノリを思わせる面もある。この辺りは無個性主人公故の特性、プレイヤーのノリを反映させたものと思われる。
能力
(準主人公の黒桐幹也を除けば)TYPE-MOON史上初となる、正真正銘一般人の主人公。
「カルデア」のマスター候補であるが、“駅前でマスター募集のチラシを見て応募した”レベルの一般人であり、数合わせとして呼ばれた魔術回路を起動したことさえない完全な「素人」。
(序章アニメDVD/Blu-rayの特典ブックレットに掲載されているインタビューでは原作者の奈須きのこから『適合者発見確率ほぼゼロと言われた日本で奇跡的に見つかった脅威のレイシフト適正100%持ち』という設定も明かされたが、「藤丸をカルデアに勧誘したのは誰か」という質問に対してきのこ氏が恐らく即興で考えた「スカウトマン ハリー・茜沢・アンダーソン(30)」の物語の中で登場した所謂ネタ設定であり、ゲーム内の主人公にも適応されるのかは不明)
実は魔道の家系だったり、魔法使いや悪魔使いだったり、万物を殺せる魔眼持ちだったり、退魔の生き残りだったり、半分吸血鬼だったり、山育ちだったり、異質な才を持つ大災害の孤児だったり、全能の身内がいたり、隠された衝撃の出生があったり、死者の集合体だったり、人工生命体だったり、第二魔法を授かってたり、人型マジックアイテムだったり、魔術概論の違う平行世界の住民だったりとかも無いらしい。
配属前の訓練は数時間しか受けていない。一般家庭出身のため魔術師としての基礎知識も皆無で、歴史や英雄にまつわる知識も一般教養レベル。殆どをマシュやダ・ヴィンチちゃんから教わっている。
多くのサーヴァントと契約しているが魔術回路が優秀という訳でなく、現界に必要な魔力はカルデアの電力で賄っているだけ。本契約しているサーヴァントはマシュのみである。
また「毒が効かない」という特異体質を持っている。これは元から持ち得ていたわけではなく、ちゃんとした理由が存在する(ロマニの仮説)のだが、それが機能不全を起こした状況でも機能していたり、毒だけでなく酔いや病気に対しても発動するなど謎は多い。
静謐の宝具やキルケーの媚薬は耐えたものの「少しピリッと来た」らしく、(現在突破したものはないが)毒への耐性も限度がある。
セミラミスの検証によると、完全無効化させるのではなく、体に害のないレベルまで劣化させるものらしい(その過程でテトロドトキシンやテングダケの味を痺れる程度に味わうハメになった)。
反面、呪いや精神干渉への耐性は殆どない。
召喚したサーヴァント達に弟子入りしている描写もあり、実際に嵌められた枷を素手で破壊したり、身代りの忍法を習得したりと、その成長は止まることを知らない。
たか魔術に関しては多くのキャスターに教わってるものの相変わらずからっきしで、魔術師ならほぼ基礎中の基礎レベルとまで言われる「強化」の魔術さえ行えない始末である。
ただし型月の魔術師は世代単位で年月を重ねて力を増していくという側面が大きいので彼が異常と言う訳ではない。(ロード・エルメロイⅡ世の語る通り才能がないのは確かだが)
歴代で他にも魔術師へっぽこ扱いされる面子を例に挙げても、ウェイバー・ベルベットは家系的にも祖母が魔術を齧っていた程度で、本人も成長しても一人前とは言えないほど才能は無いが、曲がりなりにも魔術の本場「時計塔で」何年も学んでいた。
衛宮士郎もへっぽこ扱いとは言え衛宮切嗣から教わった我流の魔術の修行を長年続けており魔術回路も平均的な魔術師より多いなど基本的にスタートラインが全然違うのであるので比較はできない。
そもそも各々の魔術を極めたキャスター達が居るとは言えカルデアの一員として闘いながら一年間で学ぶのも無理があるだろう。
いわば才能を語る以前にそもそもほぼ初心者であるという表現が正しいかもしれない。
ちなみにゲーム中でスキルとして使用する各種魔術は魔術礼装の機能によるものらしい。
ちなみにメインストーリー中に、カルデアのサーヴァントが戦いながらもストーリーに参加していないシステム上の祖語は、亜種特異点Ⅲでカルデアで待機しているサーヴァントの影のようなものを一時的に召喚して戦わせているという解釈になった。例えるならジョジョの奇妙な冒険の「スタンド」、ファイナルファンタジーの「召喚獣」のような扱いだろうか。
そして彼or彼女は上記の通り良くも悪くも一般人であった。
しかしこれは、能力的には歴代最弱クラスの反面、歴代主人公が何らかの形で抱えていた心の根源的な歪みがないという長所でもあった。
サバイバーズ・ギルトを患っていたり、コンプレックスの塊の上にそもそも魔術が嫌いだったり、文字通り自分というものがなかったりということもなく、溶岩水泳部を始めとする御し難いこと極まりない連中を多数含むサーヴァント達と共に聖杯探索を進めていくには、むしろ必須の素養であったとすら言える。
しかしこれまでの戦いは「聖杯探索」であり「聖杯戦争」ではなかった。
それこそが彼or彼女の弱点でもあり、即ちFateのテーマの一つ、歴代主人公が立ち向かったある種の地獄を経験せずに一つの大きな戦いを終えてしまったのである。
そしてそれは新たな戦いにて最悪のタイミングで突きつけられ、人理を守るためにこれまでの自分の道程とは真逆の行いを強いられていくこととなる。
Fate主人公としては、ここからが物語の本当の始まりと言えるかもしれない。
関連人物
マシュ・キリエライト / シールダー
主人公を“先輩”と呼び慕う少女。彼女と多くの特異点を巡り、絆を育む。
ロマニ・アーキマン
通称Dr.ロマン。カルデアの医師長でありマスターのケアを担当する青年。
レオナルド・ダ・ヴィンチ
なんでも屋でもあるサーヴァント。トラブルメーカーだが主人公たちを温かく見守る。
オルガマリー・アニムスフィア
カルデアの所長。第一印象が最悪で邪険にされたものの、次第に認められていく。
関連イラスト
関連項目
Fate/GrandOrder 主人公 一般人
男主人公(ぐだ男) 女主人公(ぐだ子) ぐだーず
Fate/GrandOrderの登場人物一覧 人理継続保障機関フィニス・カルデア 魔術礼装