技術書典4で頒布した同人誌ができるまでの流れを記録する。
✨書きはじめたきっかけ
@kokuyouwindが技術書典3に出展してて楽しそうだったので、自分もやってみたくなった。
前々から入力メソッドの作り方を調べ直そうと思ってたので、それを題材に選んだ。 AquaSKKをメンテナンスに必要な部分は知っているが、Swiftから使うとどうなるかなどは未知の部分なのでそこを埋めたかった。
ただ調べるにつれて、ほぼ資料がないことが分かってきたので、すこしでも資料を増やすためにこの本を出さなければならない、という使命感で書いていた。
📚本のスタンス
「資料を増やしたい」というのが目的にはいっているので、同人誌を読まないと得られない情報というのを極力減らしたかった。
なので、このブログに同等の内容を載せるようにした。 入力メソッドで検索すると同人誌と同等の内容が書いてある。だいたい1エントリが1章に対応するはずだが、構成の都合で変更した部分もある。
多くの人にはなじみがない分野だろうと思ったので、イラストを多めにしたかった。
かわいい女の子のイラストにしたかったが、すべてイラストレーターさんにお願いする予算はないのであきらめた。かわり謎の生命体を自分で描いた。
📅本ができるまで
調査開始
🍣入力メソッドが最初に調べたことなので、技術書典3の直後くらいから調べはじめていた。 RubyKaigi 2017に移動する新幹線の中で調べていた記憶がある。
このころはScrivenerに調べた結果を書き溜めている。このころは本文中に絵文字を使っているが、組版でこれがネックになる。
執筆開始
技術書典にサークル申し込みしたあとからRe:VIEWで書き始めた。落選したときのことはあんまり考えてなかった。
レポジトリは、ちょうどローンチされた直後のKeybaseの暗号化gitを利用した。 GitHubでない強い理由はないが、新しいものを使ってみたかった。
推敲
1月末に当選したことが分かったので、本格的に推敲しはじめた。最初はPDFとiPadでやっていたが、文字サイズが妥当かどうかわからなくなったので、紙とペンに切り替えた。
印刷して推敲するの、結局4回ほど繰り返した。
途中、温泉で推敲するという文豪ごっこをやったが、温泉に入るだけで終わった。
イラスト・図
できるかぎりイラスト・図を増やしたかったのでProcreateで描いた。
文字はApple Pencilを使ってもうまく書けなかったので、Sketchを使って入れた。
書体の変更
たまたま入った本屋でデザインのひきだしのバックナンバーを大量に手にいれてしまった。
これでブックデザインに凝りたい気持ちが高まってしまって困った。 とりあえずAdobe Typekitに加入して見出しや本文の書体を変えた。
見出しはかわいらしさをだすために視覚デザイン研究所のメガ丸にした。 本文書体は、一〇〇年目の書体づくりを読んで以来ファンなので、秀英明朝にした。
この書体変更のためにRe:VIEWが使うTeXエンジンをLuaLaTeXにいれかえた。 わりと大変だった。
入稿
栄光が同人の日キャンペーンで30%オフをしていたので、これを利用した。
だいぶ余裕をもって書き上げたはずだが、入稿するときにPDFをアプロードし忘れるなど、だいぶスリリングだった。
2冊目
3月末ぐらいで書くものがなくなって暇になった。 サークルスペースにも余裕あるしな、と思って2冊目を書きはじめた。 この話は工場実習日記 ふりかえりに書いた。
当時のことをがっとノートに書いてから書きはじめたので、すごい雑な図が手元にある。
完成
どきどきしながら技術書典の会場にいったら届いてて安心した。 よかった。