2018年2月に配信されたPS4「ABZU(アブズ)」を今回はレビューします。
PS4「ABZU(アブズ)」は水中世界を自由に探検できるダイビングアドベンチャーゲームです。
ダウンロード専売で、価格は約2,400円(税込)。
良いところ
幻想的に描かれた水の世界
水面を潜ると、そこには幻想的な世界が広がっていました。
何百種類もの魚が群れをなして泳ぎ回っていて、それぞれが細かく動いています。
しかも沢山の魚たちに戯れるとリアクションを取ってくれるんです!
この程度の要素なら最新の3Dアクションゲームにも搭載されていますが、本作で凄いのは描かれている魚の数。
とあるエリアでは「フィッシュ無双」というゲームを作れてしまうんじゃないかと思うほど大量の魚が泳ぎ回っていて、その数に圧巻させられます。
あと、気持ち良かったのが大きな魚に乗って先に進むエリア!
ハイスピードで進められるので、半分、水中レースをプレイしているかのようです。
グラフィックはリアル調ではなく、トゥーンレンダリングで描かれたアニメ調。
ですが、遠くから見たら本物と勘違いしてしまうほどの説得力を感じられ、この辺りは良い意味でPS3「風ノ旅ビト」っぽく感じました。
2時間に凝縮された水中ショー
本作はクリアまでに2時間程度しか掛かりません。
約2,400円のゲームとしてみると短いですが、その間に凝縮された水中ショーを楽しむ事が出来ます。
それも一本道でチャプター形式のアクションアドベンチャーゲームとして落とし込まれていて、探索を楽しみつつ水中ショーを楽しめるようになっているんですね。
手法としてはPS3「風ノ旅ビト」とかなり近く、3Dのアクションアドベンチャーゲームでありながらも誰でも簡単にクリア出来るよう設計されています。
というのも本作にはゲームオーバーの概念が存在しないから。
障害物と言えるオブジェクトもありますが、どんなに当たっても倒れることはなく、チェックポイントからやり直す必要はありません。
ゲームクリアまでの約2時間。様々な手法で水の世界を堪能出来るようになっているので、クリアした後は一つの映像作品を見終えたかのような感覚を味わえました。
ストーリーらしき要素もありますが、かなり抽象的でプレイヤーが想像して楽しめるように作られています