記憶力のいい人・悪い人の違いって? 記憶力アップの秘訣5つ
執筆:月刊『からだにいいこと』編集 -株式会社からだにいいこと
記憶力は年齢に関係なくアップさせることができるんです。記憶力がいい人、悪い人の違いと、記憶力アップの秘訣をご紹介します。
人が記憶できる量に大きな差はない
「8月13日に一緒に遊びに行ったときに…」などと、細かいことまで覚えている人があなたの周りにいませんか? 同じ時間を過ごしたのに、自分は覚えていない。そんな記憶力のいい人と悪い人の違いは、何なのでしょうか。
実は、そもそも人が記憶できる量に大きな個人差はないのだそう。それでいて、よく記憶している人がいるのは、脳に記憶を定着させる効率のよい手段をやっているかどうかなのだといいます。そこで、脳の仕組みを理解して、効率よく記憶するコツをご紹介します。
<記憶力アップの秘訣5つ>
1)五感をフル活用する
脳は、1日のなかでたくさんの情報を処理しています。このとき、脳の中で記憶として残りやすいのは「五感と共に行われたこと」なのです。たとえば、本を読むときは声に出して、視覚だけでなく聴覚も使う。あるいは、目で見るだけでなく手に触れて、触覚の記憶も加えるなど、感覚を使うことを意識して行いましょう。すると脳は重要なことと判断し、記憶に残りやすくなります。
2)アウトプットする
記憶を定着させるために、一度覚えたことをアウトプットしましょう。記憶は、覚えただけでは使うことができず、取り出して初めて使うことができます。アウトプットが、この記憶を取り出す作業。覚えたことを人に説明する、ブログにアップするなどして、情報を何かの形で外に出しましょう。記憶してから1カ月以内にアウトプットを行うと、定着しやすくなるそう。
3)寝る1~2時間前に記憶する
物事を記憶するゴールデンタイムが眠る1~2時間前です。睡眠中は、脳に蓄えた知識を整理して、使える状態にする作業を行っています。寝る前に記憶すれば、朝その情報が使える状態になっているということ。効率のよい記憶力アップ法です。
4)記憶する事柄を好きになる
記憶しなければいけないと思いながら作業する時間は、楽しくないものです。しかし、記憶する事柄が自分の興味のあるものだと、体がリラックスした状態になり、集中力が増して記憶が定着しやすくなります。例えば、英語を勉強するなら、好きな映画のセリフから英単語を記憶するといった工夫をすると、効率よく覚えられます。
5)何度もくり返し見る
勉強をして一度「覚えた!」と思っても、しばらくして本を見ると全然覚えられていなかった、という経験のある人は多いはず。しっかりと記憶するには“くり返し”が重要です。そして、長い時間でたくさん勉強するよりも、短い時間で回数を重ねる方が、記憶力のアップにつながることがわかっています。覚えたいことがらがあったらいつも持ち歩き、スキマ時間に何回もチェックすることで記憶がしっかり定着します。