不妊治療で女性死亡 書類送検へ

北九州市の産婦人科医院で、おととし、30代の女性が不妊治療を受けたあと死亡したことについて、警察は当時治療を担当した医師らが十分な注意を怠ったために事故が起きたとして、近く、医師や院長ら3人を業務上過失致死の疑いで書類送検する方針です。

女性が死亡したのは、北九州市八幡西区にある「セントマザー産婦人科医院」です。

捜査関係者によりますと、この産婦人科医院では、おととし11月、通院していた30代の女性が、卵管の詰まりを取り除く治療中に意識不明の状態になり、別の病院に運ばれましたが、意識がもどらないまま翌月に死亡しました。

警察が捜査した結果、当時治療を担当した医師が卵管に空気を送り込む際に、誤って血管に空気が入った疑いがあることがわかったということです。

担当の医師は治療の経験が十分ではなかったということで、警察は、十分な注意を怠ったために事故が起きたとして、近く、医師や院長ら3人を業務上過失致死の疑いで書類送検する方針です。

これについて「セントマザー産婦人科医院」は、これまでのNHKの取材に対し、「取材には応じられない」と話していました。