防衛省統合幕僚監部の3等空佐が民進党の小西洋之参院議員に暴言を吐いた問題で、防衛省は24日、調査の中間報告として、3佐が自衛官と名乗り「国のために働け」「ばかなのか」「国益を損なう」などと発言したとする本人の説明内容を明らかにした。小西氏はこれまでに「おまえは国民の敵だ」と言われたとしている。

 防衛省によると、3佐は小西氏に「もともと政府、自衛隊が進めようとしている方向とは、違う方向での対応が多いというイメージ」を抱き「一言思いを述べたいという気持ちが高まった」と動機を説明している。

 小野寺五典防衛相は同日、閣議後の記者会見で「まとまり次第速やかに報告する」と話し、調査結果や処分を近く公表する姿勢を示した。3佐や現場にいた警察官から聞き取りを進めている。

 小西氏は17日の参院外交防衛委員会で、東京・永田町の参院議員会館近くの路上で16日夜、3佐から「おまえは国民の敵だ」などと暴言を吐かれたと発言した。

 防衛省制服組トップの河野克俊統幕長が17日、小西氏の元を訪れて謝罪した。(共同)