ごみ計量票の写しを改ざんして沖縄県宮古島市議会に提出したとして、虚偽有印公文書作成・同行使の罪に問われた同市の職員(45)の論告求刑公判が23日、那覇地裁平良支部であり、検察は懲役1年6月を求刑した。

(資料写真)宮古島市

 検察側は「議会を欺こうとした市職員にあるまじき事件。大規模かつ巧妙で態様は悪質」と指摘。「市議会や記者会見で現場から不法投棄ごみを一掃した旨の虚偽の発表を行っており、市議会、市民を欺き事業をした」とし、公文書の改ざんは民主主義を揺るがしかねないと批判した。

 弁護側は起訴内容を認め、「執行猶予付の判決で社会で更生を図らせるべきだ」と主張。「受託業者が実際に撤去したごみの量が当初推計量よりも大幅に乖離(かいり)していたため、批判を受けるのではないかと懸念して虚偽の公文書を提出した」と私利私欲の犯行ではないと情状酌量を訴えた。判決は6月18日。