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都会派の「X-T2」にアクティブ派の「X-H1」 富士フイルムの新フラグシップはどう違う? (1/5)

» 2018年04月24日 08時05分 公開
[荻窪圭ITmedia]
富士フイルムのフラッグシップ機 X-H1。カメラの形が見やすいよう、50mmF2のレンズを装着

 富士フイルムのミラーレス一眼といえば、一眼レフ風の(つまりファインダーが中央についてて上に出っ張っている)「X-T2」とレンジファインダー風(つまり上面がフラットでファインダーが端に付いている)の「X-Pro2」のダブルフラッグシップと思われていたわけだが、このたび、さらにその上を行く新たなフラッグシップ機が誕生したのである。

 それが「X-H1」だ。

 簡単にいえば少々ごつく重くなったが、速くて頑丈でボディ内手ブレ補正搭載という「過酷な撮影にも耐えられる」レベルを目指した+動画作品作りにも強いというカメラなわけで、これがなかなかすごい。“都会派のX-T2”に対し、“アクティブ派のX-H1”という感じか。

X-H1とX-T2の違いをチェック

 フラッグシップモデルX-H1とそれまでのハイエンドモデルX-T2、両者はどのくらい違うのか。

 基本デザインは同じだが、実はけっこう違う。その差から見てみよう。

左がX-H1、右がX-T2。基本デザインは同じながらシャッターボタンの位置や背の高さが違う

 X-H1の方が背が高い。マウントの位置を見ても、X-H1の方が高くなってる。

 この差は何か。たぶん、手ブレ補正機構搭載のためかと思う。防塵防滴堅牢性のアップに加え、手ブレ補正機構が内蔵されたことで、マウントの周囲にスペースが必要になったのだろう。

 3月に開催されたカメラ関連のイベント「CP+」で「X-T2に手ブレ補正機構を入れることはできるのか」と聞いてみたところ「今のままだとX-T2のボディに入れるのは難しい」と返ってきたことから推測できる。

 大きくなったぶん重い。X-T2は約507グラムなのに対し、X-H1は673グラム(ともにバッテリー、メモリーカード含む)と166グラムほど重くなった。

 続いて上面から。一番違いが分かる角度だ。

上がX-T2、下がX-H1。ファインダー部の出っ張りが大きくなったのがちょっと気になる

 X-H1の方がグリップが深くなり、シャッターボタンの位置がグリップ上に移動。

 さらに露出補正ダイヤルがなくなって液晶パネルが付き(これは中判センサーモデルのGFX 50sと同じだ)、露出補正は「ボタン+後ダイヤル」に変更された。

 自動露出と露出補正で撮影することが多い人にはちょっと残念かも。

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