麻疹(はしか)の集団感染が止まらない。3月17日にタイから飛行機で台湾に帰国した旅行客がはしかに感染していたことが判明。帰国後、この旅行客と接触した会社の同僚が感染した。さらに、沖縄行きの客室乗務員にも感染し、日本でも一気に感染が広まった。これまでにはしか患者に接触した人は1400人を超えるとみられ、台湾国内の航空史上、類を見ない感染災厄となった。
疾病官制署は、2人目の感染者は格安航空会社の客室乗務員で、台北市に住む20代の女性と発表。女性はタイからの帰国便でその旅客に接触したとみられる。4月1日に悪寒を感じ自宅休養。3日にはしかと診断された。疾病官制署副所長の荘人祥によると、女性は4月1日以前にも出勤していることから、計六つの航空便の接触者に対し注意喚起。現在把握しているだけでも852人の接触者がいるとみられる。今回の感染期間は3月29日から4月6日までとされ、タイガーエア台湾IT210大阪行き、IT285高雄行き、IT280東京行などの搭乗者に感染の疑いがもたれている。
この「スーパー集団感染」は国内のみならず、沖縄行きの飛行機でさらに十数人の日本人客にも感染した。国際社会の災難となったことは間違いない。