今朝。
何気なくあけたバターの箱から、目に飛び込んできた一言。
味はバターで決まります。
世の中のものやサービスには色んなキャッチコピーがついている。
その中でも、このバター↑のやつ、最高にかっこいいと思った。
表にはメーカー名と商品名があるだけ。
特に目立った装飾がされているわけでもない。
だけど箱を開けた瞬間、例のフレーズが飛び出してくる。
ここに書いてあるってことは、このメッセージは開けた人にしか届かない。
バターを手にして今まさに使おうとする瞬間、
静かだけど芯のある言葉が投げかけられるのである。
味はバターで決まります。
この言葉を、
表からは見えない差込口の部分にのせることにしたメーカーの戦略。
バターで決まると言い切る自信。
それを、開けた人にだけ届けようとする姿勢。
朝食のパンを片手に、まじか~!とうなった。
ものすごいものを見つけたかもしれない。
いや、すごいものに気づいてしまった、の方が正しいのかも。
ブログを書くようになってから、私もよく言葉について考えるようになった。
使い方や言い回し、表現方法などなど…ない頭をふりしぼって、あーでもない、こうでもない。
思ったことを誤解なく思った通りに伝える。
これってかなり難しいし、骨の折れる作業である。
私のような凡人の、思考回路はショート寸前。
それなのに商品の数だけキャッチコピーとかあるって、どんだけすごいんだ…。
商品のイメージや性能や持ち味やら、全部ひっくるめて一言で伝えて、、、
消費者の心にキラリと光る何かを植え付けて、、、
そんでもって、数あるバターの中から自社のヤツを選ばせないといけない。
会社って言葉の魔術師でも雇ってんのかなぁ?
…いや違う。
消費者に買ってもらえるように、いろんな人が努力してんだろうなぁ~。
とぼんやり考えた瞬間、
バターの向こう側に、必死こいて働く人たちの姿が見えた気がした。
私が手にしてるのは単なるバターじゃなくて、
誰かが本気でつくり出したバターなんじゃ…???
…これ、マジのやつだ。
そう思って家の中を見渡したら、見慣れた風景がずいぶん新鮮に映った。
この家の中にある物ぜんぶ、誰かが本気で作りあげて、この世に送り出したものなんだ。
知らず知らずのうちに私は、
名前も知らない誰かの、努力の結晶にかこまれて生活してたんだ!!!
なんか大きな話になってしまったが、
ブログを書いているからこそ、
目の前の「物」の向こうにいる人たちのこと、考えられたのかもしれない。自分でいうのもアレだけど、少しだけ進歩があった…と思いたいな。
うん。ここまで思いを巡らせるようになったのは、ブログのおかげだ。
そしてこの、目の前にある一箱のバターのおかげ。
味はバターで決まります。
こんな、静かだけど強いメッセージを差込口にだけ載せるなんて。
私だったら、表にドドーン!と載せるんだけどなぁ~
雪印もすごいよなぁ~
なんて、感心しながらその箱をひっくり返したら、、、
のってた!!!!
後ろに!
ちゃんと書いてあった!!!
味はバターで決まります。
38_サンハチでした。
あわわ、背中の赤子が泣いてるよ!
またねっ