床面積が収入に比例することが海外の研究でも明らかになっている

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 こんにちは、空間心理カウンセラーの伊藤勇司です。

 今年は桜が新年度に向けての祝福をしてくれているかのように、地元大阪は4月に差し掛かる前に満開となりました。4月は1年の中でも、とりわけ始まりのエネルギーが高い活気ある一ヶ月かもしれません。

 ぼくが行っている「空間心理・片づけ心理」という仕事は、華々しい表舞台で活躍するような人よりも、どん底の状態を味わいながら人生の岐路に立つ裏舞台で、なんとか奮闘している人に触れることが多い仕事です。

 切り口は、空間や片づけというキーワードで入るのですが、やっていることは、生き方を整理して、人生を再建するお手伝いをしているようなもの。

 その中でも、片づかないという悩みの背景には、お金の問題が起因しているケースが少なくありません。

 以前テレビで、赤字続きで潰れかけの飲食店を再建していくドキュメンタリーが放送されていました。客足が乏しく、借金苦で首が回らない状態。そこに風水師の方がコンサルに入って指導していくというもの。そこで手始めに行ったことが、「毎日、床を磨く。」ということだけでした。

 ただひたすらに、雑巾がけをして床を徹底的に磨く。それを、毎日、淡々と続ける。マーケティングや集客のことは、一切考えなくていい。たたただ、心を込めて床を磨くだけ。

 その行為に疑問を持っていた店主ですが、やり始めて数日もしないうちに、客足が増え始めていきました。

 これは偶然かと思いながらも、床磨きを続けていくと、さらにお客様は増えていきます。次第に店内が満席になるようになって、ずっと赤字続きで潰れかけていた店が、「床磨きをしただけで」V字回復をして黒字化したのです。

 非常に興味深い内容でしたが、この現象は納得がいくものでした。

◆「床面積の広さが、収入に比例する」は迷信ではない

 ぼくは片づけという切り口から、その人が住む部屋や、その空間を元に人の深層心理を見つめていく仕事をしています。その中で、営業マンや経営者の方には、「床だけは必ず意識しましょう。」ということをお伝えしています。

 ドイツの心理学者が膨大な臨床データを元に、「人の経済状態が、家の床面積に比例する」と言及をしました。これは大きい家、広い家に住めば良いということではなく、住んでいる家において、床が見えている割合が多いかどうかということです。

 ぼくは片づかない方のご自宅へと訪問することもありますが、床に物が散乱している人や、足の踏み場もない状態になっている人は、例外なくお金に困っている状態か、仕事がうまくいっていないという悩みを抱える人たちばかりでした。

 逆に、お金持ちや卓越した結果を出す営業マンほど、家の床の面積は広く、空間にゆとりを持つ意識をされている方ばかり。それらのケースを実際に感じながら、ぼく自身も、事務所の床には物をほとんど置かずに、毎日玄関からフロアまで、床磨きをして1日をスタートすることを習慣にしています。

「人の経済状態が、家の床面積に比例する。」

 このことは、ぼくの仕事を通しての臨床経験からも、あながち的外れなことではないと感じています。だからこそ、ビジネスマンや商売をされている方には、必ず床を意識して、できれば毎日磨くようにお伝えしているのです。

 すると不思議なもので、個人サロンを経営されている方や、飲食店、中小企業の社長さんからも、「床磨きを真剣にやり始めてから、お客様や、人の流れが多くなりました」と、ご報告いただくケースがとても多いのです。中には床磨きを始めただけで、その月から売り上げが3倍になったという方もいました。

 世界で最も売り上げが高いテーマパークは、我が国、日本の東京ディズニーランド。その東京ディズニーランドでは、カストーディアルというキャスト(スタッフ)が、なんと24時間体制でパーク内の清掃をしているそうです。