昨冬の王座決定戦無効に

IBF世界スーパーフェザー級の尾川/ドーピング意図的摂取否定「もう1度リングに」/NSAC裁定

2018/04/20

 豊橋市出身で国際ボクシング連盟(IBF)世界スーパーフェザー級王者の尾川堅一選手(30)が所属するボクシングの帝拳ジム(東京)は19日記者会見し、尾川選手の資格停止6カ月の処分と、王座決定戦が無効試合となったことを明らかにした。この結果、王者は空位となる。

 尾川選手が王座決定戦(米ネバダ州、2017年12月)で勝利した際、試合前のドーピング検査で陽性反応が表れ、試合を管理した同州アスレチック・コミッション(NSAC)が裁定を下した。

 NSACによると、検査は、同州到着後の同年12月5日午前と同9日の試合後に実施。9日は陰性だったが、5日に陽性反応が出ていた。

 同ジムによると、陽性反応を示したのは筋肉増強作用のあるテストステロン。当初は、皮膚炎の塗り薬の成分が反応したとみられていたが、今回提出した薬や食べ物リストなどからは、テストステロンとの関係性は確認されなかったという。

 NSACの裁定について尾川選手は「禁止薬物を意図的に摂取したことはない。許してもらえるならもう一度リングに立ちたい」と、現役続行の意向を示した。

 豊橋市に本部を置く後援会の関係者は「尾川からは調査に全面協力したと聞いた。今回の裁定も本人からの報告を待ち、今後の活動を考えたい」と話した。

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