今週の注目レース
東京競馬場 2400m(芝)馬齢 3歳オープン
日本ダービーのトライアルレースとなる青葉賞。過去10年間で3着以内に入った馬の単勝人気を調べると、6番人気以下の馬が12頭を数えるなど出走馬の実力は伯仲、まさに手に汗握る激戦が繰り広げられている。今年はどの馬が日本ダービーに駒を進めることになるのか? レースの前に、過去10年の結果から傾向を分析する。
過去10年の出走馬について、前走の単勝人気別成績を調べると、優勝馬10頭中8頭は前走で「1番人気」・「2番人気」に支持されており、残る2頭は共に前走で「6番人気(2007年ヒラボクロイヤル、2011年ウインバリアシオン)」だった。また、好走率でも前走「1番人気」・「2番人気」組が3番人気以下の各組を大きく引き離す数値を挙げていることからも、前走で上位人気に推されていた馬が好走する傾向にあると言えそうだ。〔表1〕
前走の単勝人気 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|
1番人気 | 4-4-7-21 | 11.1% | 22.2% | 41.7% |
2番人気 | 4-3-1-21 | 13.8% | 24.1% | 27.6% |
3番人気 | 0-1-1-18 | 0% | 5.0% | 10.0% |
4番人気 | 0-0-0-14 | 0% | 0% | 0% |
5番人気 | 0-0-1-11 | 0% | 0% | 8.3% |
6~9番人気 | 2-1-0-33 | 5.6% | 8.3% | 8.3% |
10番人気以下 | 0-1-0-24 | 0% | 4.0% | 4.0% |
過去10年の出走馬の過去4走以内の勝利数別に成績を調べてみると、好走率では「2勝以上」組がトップとなっている。それに対し、「1勝」組は3着内率でも10%に届かず、苦戦傾向にある。なお、サンプル数は少ないものの「0勝」組が「2勝以上」組に迫る勝率・連対率を記録している点は興味深い。〔表2〕
勝利数 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|
2勝以上 | 7-7-6-53 | 9.6% | 19.2% | 27.4% |
1勝 | 2-2-4-80 | 2.3% | 4.5% | 9.1% |
0勝 | 1-1-0-9 | 9.1% | 18.2% | 18.2% |
過去10年の出走馬について、過去3走以内での芝2000m以上のレースへの出走回数別に成績をまとめると、3着内率で「3回」組と「2回」組が20%を超えており、「1回」組と「0回」組を大きく上回っている。しかも、2012年以降の過去5年に限れば、3着以内馬15頭は全て過去3走以内に芝2000m以上のレースに「2回以上」出走していた。近走で芝2000m以上のレースに出走した回数の多い馬が活躍する傾向にあることは、覚えておいても損はないだろう。〔表3〕
出走回数 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|
3回 | 5-4-5-37 | 9.8% | 17.6% | 27.5% |
2回 | 3-3-4-39 | 6.1% | 12.2% | 20.4% |
1回 | 1-2-0-41 | 2.3% | 6.8% | 6.8% |
0回 | 1-1-1-25 | 3.6% | 7.1% | 10.7% |
2013年以降の過去4年の優勝馬について前走の距離と着順を調べると、4頭に共通するのは、前走で「芝2200m以上の500万下特別」に出走して「3着以内」に入っていたこと。今年もこの傾向が続くのか、前走の条件、距離、着順をチェックしておきたい。〔表4〕
(河野道夫)
年度 | 優勝馬 | 前走 | ||
---|---|---|---|---|
2013年 | ヒラボクディープ | 水仙賞 | 芝2200m | 1着 |
2014年 | ショウナンラグーン | 山吹賞 | 芝2200m | 3着 |
2015年 | レーヴミストラル | アザレア賞 | 芝2400m | 1着 |
2016年 | ヴァンキッシュラン | アザレア賞 | 芝2400m | 1着 |
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