おなじみの3キーで「脳を再起動」、手遊びガジェットKACHAが販売開始
PC界のレジェンド達が「本気で遊んだ」アイテムです
連載
注目記事
アップル新製品イベントは日本時間3月28日0時から。ウワサの低価格iPadはPencil対応か
ソニーの左右独立スマートイヤホン Xperia Ear Duo、遮音性『ほぼゼロ』の開放感が魅力
速報:Galaxy S9 / S9+発表。カメラが大幅強化、可変絞りレンズなど新機軸採用
人気記事
アップル、13 インチ MacBook Pro (非Touch Bar)の バッテリー交換プログラムを発表
おなじみの3キーで「脳を再起動」、手遊びガジェットKACHAが販売開始
iOS 11.3にアプデしたら最初に試したい iPhoneのバッテリー状態を確認する方法:iPhone Tips
株式会社ロジックは、手遊び(Fidget:フィジェット)アイテム『KACHA』をMAKUAKE経由で販売開始しました。価格は2980円(税込)ですが、現行執筆時点では早期購入割引2830円(同)で購入可能です。製品到着予定は「6月中」というステータスです。
KACHAはPCを使う人でしたら一度は押したことがあろう、リセットやリブート(再起動)に使う『Ctrl』『Alt』『Del(ete)』の3つのキースイッチ(Cherryブランド青軸仕様)をプラスチックのケースに入れ、どこでも叩けるようにしたアイテム。キーを打ったときのカチャカチャ音と指への感触で、いつでも、どこでも気分をリブートしよう、という趣向です。
Gallery: 手遊びガジェット KACHA 発売開始 | 15 Photos
もともとCtrl+Alt+Delという3つのキーの組み合わせは、1981年に発売した初代IBM PCで採用された入力コマンド。現在のWindows 10でも機能は変わりましたが、使うキーは変わらずに継承され続けています。
KACHAはこの――37年もの長きにわたって、世界各国のPCユーザーの間で使われ続けてきた「ハイテク時代のおまじない」「呪術的解決」ともいえる――PCユーザー必携コマンドを、人の気持ちの切り替え(再起動)に応用したガジェットという位置づけ。
本誌でも3月に発表会イベントを予告していたアイテムです。
......と、ここまで書けば一発ネタ的ジョークアイテムに過ぎませんが、KACHAはこれを本気で触っていて気持ちよいアイテムとするために、キースイッチや本体およびキートップの形状、そして外装には無駄ともいえるこだわりが投入されているのが特徴。
たとえばキートップは握った時にしっくり来る角度を追求し、比較的角度のきついステップスカルプチャータイプの形状となっており、さらにDelキーの幅は他と揃えるため、実物より横長に。
またキースイッチも、開発スタッフがCherryブランドのキースイッチ全てを試した結果、感触と打鍵音のバランスからCherry青軸(メカニカルスイッチの中でも比較的軽め、かつ音が大きめの構造です)を選択。キースイッチを装着している基板も金属にはじまり、カーボンやチタン製などの試作検討も行なわれたとのこと。
またキーの底面側に配置されるケースには、IBM PC/ATを模したモールドや、キャッチコピー『Reboot Anytime』などの文章が加工された、いい意味でのチープ感とガジェット感を醸し出すデザインとなっています。
さらに各種改造も容易な構造となっており、キートップはCherry MX用が使えるだけでなく、キーの感触を変えたい場合なども、単体販売されているCherry MXキースイッチを用いての交換が可能になっている設計です。
また外箱も、往年のIBM PCや当時の周辺機器を模したデザインと色。触感にもこだわった結果、小型の箱としては異例な本物の段ボールで作られているなど"ネタに対して全力でバカをやって応える"系のアイテムとして仕上がっています。
なお、開発スタッフは「Thinking Power Project」のユニット名で活動するメンバーの中核人物である3人。
IBM時代にThinkPadシリーズやPalmTop PC 110などの各種モバイルPC企画に加わり、ライターとしても「ゼロ・ハリ」や「T教授」のペンネームで活動する竹村譲氏と、アスキー総合研究所所長の「ホーテンス・S・エンドウ」こと遠藤諭氏、そして携帯電話用小型キーボード「Rboard」シリーズなどで知られるリュウドの代表取締役である長澤久吉氏です。
このKACHAは、こうしたPC業界のレジェンドとも呼べるメンバーが「全力で遊んだ」本気の手遊びガジェット。メカニカルキーボードに慣れている方には、頭で思い描いた「Cherry青軸のタッチ」がほぼそのまま楽しめるであろうアイテムとして、また慣れていない方も、カチャカチャと触っているだけで楽しいアイテムとして仕上がっています。
Fidgetとしては価格は高めですが、ほぼ間違いなくそれだけの価値はあるモデル。興味を持たれた方は、ぜひ注文してみてはいかがでしょうか。なお本誌では、発表会イベントレポートやレビュー記事を別途掲載予定です。