アップルのティム・クックCEOが、「MacとiPadの統合」に対して否定的な考えを述べたことが報道されています。
この発言は2018年3月にシカゴで開催された新製品発表イベントにて、シドニー・モーニング・ヘラルドの記者との簡単な会話の中で出たもの。MacとiPadの統合は「一部の人々がこだわっているだけ」であり、ユーザーが望んでいるとは思わないと語っていたと伝えられています。
アップルのティム・クックCEOが、「MacとiPadの統合」に対して否定的な考えを述べたことが報道されています。
この発言は2018年3月にシカゴで開催された新製品発表イベントにて、シドニー・モーニング・ヘラルドの記者との簡単な会話の中で出たもの。MacとiPadの統合は「一部の人々がこだわっているだけ」であり、ユーザーが望んでいるとは思わないと語っていたと伝えられています。
クック氏いわく「(MacとiPadは)どちらも信じられないほど素晴らしいものです。その素晴らしさの理由の一つは、それぞれの得意なことに重きを置いているから。もしも2つを一緒にしてしまったら......トレードオフか妥協が始まってしまうでしょう」とのこと。
さらに「最終的には効率的になっているかもしれませんが、それ(MacとiPadの統合)ではありません」と語るクック氏。「(追求する方向性は)世界を変えたり、人々が情熱を表現したりするのに役立つものを提供することです。だから、統合はユーザーが望むものではないと思います」と述べられています。
こうした一連の発言は、2018年初頭にアップルの匿名幹部からの情報として伝えられた「iOSとMac上で同一のアプリが動作するクロスプラットフォーム開発環境が準備中」との噂と、一見して矛盾しそうです。
とはいえ、クック氏は「MacとiPadのハイブリッド端末は作らない」と発言した過去があり。今回もその趣旨を再確認しただけともいえます。
2017年末のBloomberg報道では、統合アプリは「iPhone/iPad上で実行されているか、Mac OS上かを自動で判別し、タッチスクリーンやマウス、トラックパッドで動作するよう設計できる」とされていました。
あくまで「キーボード一体型のiPad」や「ディスプレイがタッチパネルとなったMac」といった統合ハードウェアを作らず、それぞれのOS上で最適化された挙動をして「体験」を別々にすれば、「MacとiPadは統合しない」とクロスプラットフォーム環境の噂は両立するのかもしれません。
なお、クック氏が初めて買ったコンピュータはApple IIcだったとのこと。「仕事場ではMacを使い、自宅ではiPadを使う」ことや「旅行中には常にiPadを使う」など、アップルCEOの仕事スタイルも語られています。
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