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静岡銀行と日立製作所は2018年4月20日、基幹系の次期システムである「次世代システム」の稼働時期について、2020年度中を目標とすると発表した。これまで2019年1月の稼働を目指していたため、最大で2年以上遅れる可能性がある。稼働時期の延期は今回で2度目。
稼働延期の理由について、静岡銀行は「十分なテストを進めて安定稼働を目指すため」(広報)と説明する。十分なテストが必要になった背景について両社は、2018年度から2019年度にかけての全銀システム(全国銀行データ通信システム)の稼働時間延長、消費税法や休眠預金活用法などの法令改正、新元号対応などを挙げる。
静岡銀行と日立は2014年1月時点で2017年の稼働を目指していた。だが、同行は2015年11月に公表した決算資料で、稼働時期を2019年1月まで遅らせると明らかにした。
日立は預金や為替、融資などの記帳決済系システムをパッケージソフト化する予定で、京葉銀行が同ソフトの採用を表明している。日立は「パッケージソフトとしての提供は2018年度中を目指す」(広報)と説明する。京葉銀行は静岡銀行のプロジェクトの動向を踏まえたうえで、稼働時期を検討していくという。