
NFHSは米国内の高校スポーツを統括し、ルール整備や安全対策を進める組織。各州の高校スポーツ協会はその指導のもとにあり、州ごとに自治されているかたちです。
NFHSネットワーク(高校スポーツを放送するサービス)CEOのMark Koski氏は、高校におけるeSportsが2つの面で素晴らしい選択肢であると述べています。第一にスポーツなどに関わったことがない学生でも参加できること、第二に広範な機器や施設を必要とする伝統的なスポーツと比べてコストが最小限で済むということ。
さらに青少年の72%が定期的にビデオゲームをやっている統計から、より多くの学生に放課後の活動をしてもらえるとして、そのメリットを強調しています。
これらの試合は学校間でのレギュラーシーズンの競技のほか、州選手権は観客の前で行われ、ストリーミング配信も行われると伝えられています。
気になるのが『Counter-Strike:Global Offensive』や『Fortnite』といった人気ゲームを含むシューターカテゴリが除外されること。Mark Koski氏は米Polygonの取材に対して「FPS(一人称視点シューティング)はNFHSの哲学に全く適合しないからです」と応えています。
銃がらみの事件が頻発しているかの国でシューターゲームが「哲学にふさわしくない」とは噴飯ものですが、eSportsが高校生活で公認されるのは大きな前進でしょう。日本を「eSports後進国」とさえ呼ぶ声がありますが、アメリカでの動きが事態を変えるのかもしれません。