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zoom RSS 「支那」呼称問題:サーチナの記事はレベルが低すぎる

<<   作成日時 : 2009/03/20 17:38   >>

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 Yahoo!ニュースの中国トピックスには、中国関連ニュースの配信元として、「レコードチャイナ」とともに、サーチナの記事がよく載り、筆者もよく参考にさせてもらっている。

 ところで、本日サーチナ配信の記事として、「編集担当:鈴木秀明」という『日中勘違い:「支那」という言葉について考える(1)』を見たが、この記事の編集責任という鈴木秀明のレベルの低さには呆れてしまった。

 言うところ、日本人が使う「支那」「シナ」というのは、元々は始皇帝の「秦」を起源としており、英語のChainaと同源と主張し、「支那」を禁止するなら、「チャイナ」も禁止してもらわないと、理屈が合わない。などとわめき立てるのである。

 しかし、元々、差別語でも何でもなかった「支那」を差別語にしてしまったのは、日本側の責任ではなかったのか。鈴木も指摘するとおり、辛亥革命後、中華民国政府から「正式国名を使ってほしい。せめて“中国”と呼んでほしい」などと要請があったが、日本は無視して、「支那」との呼称を使い続けたのが、中国人が「支那」あるいは「シナ」に反発するようになった原因ではないのか。

 実際、Yahoo!ニュースのコメント欄などで、今時、わざわざ中国のことを「シナ」などと呼んでいるのは、非常に差別的な悪意を持った文脈においてである(やはり、例の石原慎太郎が典型であろう)。

 確かに、英語のチャイナなどと(日本語の)シナとは同源かもしれない。しかし、そこには漢字文化圏か欧米のような非漢字文化圏かという差がある。
 上の記事に付けられた「面白い」コメントに「漢字文化圏には自分たちを『中国』と言わせるChinaの傲慢さ。」というものがあったが、それなら「漢字文化圏には自分たちを『日本』と言わせるのは、Japanの傲慢さ。」なのであろうか。
 別に、漢字文化圏では、漢字の発音こそ違え、中国:「リーベン」、韓国朝鮮:「イルボン」と、別に我々が言わせなくても、我々のことを「日本」と呼んでいるし、韓国朝鮮は「チュングク」(中国)と称し、中国は「ハングォ」(韓国)、「チャオシェン」(朝鮮)と呼称している。

 しかし、一部の日本人だけが「支那」(シナ)との呼称を使うわけであり、これは一部の中国人・韓国朝鮮人が、我々のことを「倭」と呼ぶのと、同じレベルのことである。「倭」と呼ばれることを、差別的と感じるなら、我々も「支那」(シナ)などの呼称を使うべきではない。

 さもないと、『古事記』などでも、ヤマトタケルノミコトのことを「倭建命」と書いている。「倭」は差別語でも何でもないと「反論」されても、文句は言えないであろう。

 なお、上記Yahoo!ニュースの記事は、時間がたてば削除されてしまうので、上記サーチナの元記事のリンクを張っておく。
 『日中勘違い:「支那」という言葉について考える(1)

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