ブログ ログイン | [BIGLOBEニュースで速報ニュースを見よう!] | トップ プロフ フレンド サークル |
ラサでの暴動事件については、本日毎日新聞朝刊に出ていた記事は、既に『<チベット暴動>国外グループが関与…全人代常務副委員長』ぐらいであった。 中国側の報道に疑問を感じる人もいるかもしれないが、筆者としては現在ラサ入りを求めている西側マスコミが客観的な報道をするとも思えない。 そもそも、これを積極的にデマ発言と決めつけなくても、ラサを実効統治していない(よって正確な情報をつかむ能力さえない)、いわゆるチベット亡命「政府」の「発表」などをまともに報道してきたこと自体、そのマスコミの客観性を十分疑わしめるものである。 大体、チベット亡命「政府」なるものを、政府として承認している国など一つもない。彼らを所在させているインドからしてそうなのであり、中国との関係改善に進むインドは亡命「政府」の活動を規制する方向で動いている。 それはそれとして、今回のチベットでの事件は、昨年1月に本ホームページ『子欲居的東アジア世界』の更新を停止していた筆者に、忘れていた宿題を思い出させるものであった。 本ホームページで、筆者は中国文明の「日本形成」に果たした役割について、初歩的に持論を展開したが、この問題はさらに、「そもそも中国とは何なのか?」(あるいは「中国はどのようにして形成されたのか」)という問題への回答をも要求するものであったのである。 そのことで続けて文章を書こうと、何冊か本を読み出したものの、結局、四月以降の忙しさにかまけて、この問題については文章を書かずじまいである。 色々、聞いていると、モンゴル人の征服王朝である元や、同じく満州人の征服王朝である清を「中国」とは認めないという人もいるようである。(このような見解は、ちょっと元や清の歴史を調べれば、たちまち崩壊すると思うのだが)中国人とは漢族だけであり、現在の中国国内の少数民族は全て中国人ではないという見解も存在することは筆者としても認めざるを得ない。 ただ、筆者が言いたいことは、世界が本当の意味で一体となった近現代以降の国際関係においては、現在、中国とは中華人民共和国という多民族国家をさすものとなっている。 しかし、近現代以前において、まだ現在のような国家間関係も国家も存在しなかった時代において、中国を一つの国家として、ましてや一つの民族として定義づけることは、そもそも不可能である。 「中国とは一国を装った文明」という欧米の研究家の言葉があるが、これは筆者にとって非常に示唆的な言葉であった。 今後、どこまで論を進められるかどうか分からないが、表記の「中国とは何か?」という問題について、考察を進め、ブログで発表していこうと思う。 参考 ・東アジア世界史論・はじめに |
<< 前記事(2008/03/20) | ブログのトップへ | 後記事(2008/03/20) >> |
タイトル (本文) | ブログ名/日時 |
---|
内 容 | ニックネーム/日時 |
---|---|
いわゆるチベット亡命「政府」なるものが、「死者何人」などと「発表」すること自体、筆者としては、この亡命「政府」と暴動勢力との関係を疑わしめるものでしかない。 |
子欲居 2008/03/20 12:03 |
トラックバックをいただいたので記事にしようとも思ったのですが、私の勉強不足は否めず、これまでの主張を繰り返すことしかできませんので、短いコメントで失礼させていただきます。 |
劉公嗣(管理人) 2008/03/20 12:33 |
申し訳ありません、自分のブログ用のニックネームを使ってしまいました。 |
劉公嗣 2008/03/20 12:46 |
<< 前記事(2008/03/20) | ブログのトップへ | 後記事(2008/03/20) >> |
Su | Mo | Tu | We | Th | Fr | Sa |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 3 | ||||
4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 |
11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 |
18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 | 24 |
25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 | 31 |