2018.04.20 Fri posted at 12:43 JST
香港(CNNMoney) 時価総額で豪州最大の銀行、オーストラリア・コモンウェルス銀行は19日、政府の委員会で、死亡した複数の顧客から財政面での助言に対する見返りという名目で手数料を取り続けていたことを認めた。顧客の死後10年以上にわたり徴収していた例もあるという。
国内の金融サービス業界における不正行為を調査する「王立委員会」で明らかになった。
コモンウェルス銀行幹部のマリアン・ペルコビッチ氏は18日の公聴会で、顧客らが実際には受け取ることのなかった助言に対して手数料を請求していたと認めた。翌日には、助言の担当者らが顧客の死後、その口座から手数料を引き出していたケースもあったことを明らかにした。
2004年に死亡した顧客から10年以上手数料を取り続けていた担当者もいたという。
コモンウェルス銀行はこうした慣行を2015年に把握したが、金融監督当局への報告は行っていなかった。18日の説明では、手数料を徴収された顧客に対し、17年末までに計1億1900万豪ドルの返金を実施または提示したとしている。
王立委員会はターンブル首相が昨年末、不祥事に揺れる銀行業界の信頼回復を念頭に設置を指示。国内の公的な調査機関としては最高位に位置する。
CNN.co.jpのメールマガジンの
お申し込みはこちらから