やどかり(宿借り)マネー

思うところあってブログ名元に戻しました。またそのうち変更するかもしれませんがどうぞよろしくお願いします。

発達障害 を含む記事

アスペルガー症候群とIQ

 いちばん嫌だなぁと思うのが、動作性にしろ言語性にしろ、脳の機能の一部分に「障害」というか、異常に機能が低い部分があって、その低い部分を他の部分でカバーしているけど、やはり無理があって、その無理している部分で社会的な対人関係が巧くいかなくなったりするんじゃないかいう仮説である。

発達障害(自閉症)者は、もともと脳の発達の仕方が凸凹だけど、アスペルガーの場合は言語性IQが健常なので、成長するにしたがいなんとかやっていけるようになる人もいる。だがその凸凹の落差が大きすぎると、低い部分をカバーしようという努力もむなしく、世界に適応できなくなってくるだろう。

人間の知能というのは、パズルみたいな動作性のテストをやって、「ハイあなたはIQ120ですから優秀な方です」とかそういうもんじゃなくって、知能そのものがいくつかの能力(脳の機能)の複合体になっている(GATBの場合は、脳の機能を「知的」「言語」「数理」「空間」「書記」・・といくつかに分けて検査している)。

つまりたとえばわたしの脳は、●●IQは健常だけど、□□IQが極端に低かった場合、パッと見は異常は何も分からなくても、そういう無理している部分で本人の認知に亀裂が入り、適応とか人づきあいとか巧くいかなくなったりする。落差が激しすぎると本人の努力もどうしようもない部分があるんじゃないか。


これまでは職場でうまくいかない理由は、体力がないとか、能力が足りない職場だったとか、ヒューマンスキルが低いとか理由づけて自分を納得させようとしてきた。そういう理由をクリアーすれば自分もちゃんとうまくいくと思っている部分が今でもある。だけどそもそもそういうところに「うまくいかない理由」があるのではなく、脳の発達にすごい凸凹落差があって、それが原因だったら、いくら本人が一人で頑張っても死ぬまで健常者集団の中での適応は難しいことになる。


知能検査ってどこへ行ったら受けられるのか?

いろいろあって「自分の知能を知りたい」と思うようになった。


ずっと前にGATB(厚生労働省編一般職業適性検査)を受けたのだが、その結果をもらって、ときどき見ていた。検査結果の読み方を特に教えてもらわなかったので、最初は「ふーん。わたしは動物の飼育と航空機の操縦に職業的な適性があるのね」というどうでもよい情報しか読みとれなかったのだが(2時間半もかかるのにねぇ)、実はこのGATBなるテストは一部「知能検査」も兼ねているらしい(一部ですよ。GATBで知能が診断できるわけではないです)。「GATBでいう『知的』の数値の半分が知能偏差値(田中ビネーの)に近い」という情報(真偽不明)を聞いて、がぜん興味が出てきたからだ。バカだバカだと某ブログでも罵られてきたがそうでもないじゃん♪



ネットでそれらしい関連情報を集めると、山ほどそういう知能検査の結果が載っていて、自分も一度きちんとした医療機関で測っておいたほうがいいんじゃないかという気がしてきた。一応「アスペルガー症候群(広汎性発達障害)」という診断が専門医から出ていることだし。主治医と相談をして、市内の大病院のいずれかで「ウェイス・アール」(WAIS-R ウェクスラー式成人知能検査)を受検させてもらおうということになる。


■ウェイス・アール

ネット情報の寄せ集めで悪いのだけど、この頃の知能検査って単に「はい、貴方のIQは○○ですよ」という風ではないらしい。なんちゅーか検査もいくつかのパーツに分かれていて、それぞれのスコアーを合計したりして、脳のいろいろな機能がどのくらい(同年齢の平均から)隔たっているかという結果が出るらしい。IQ式もあるし、知能偏差値という数字の検査もある。わたしがウェイスアールに拘る理由とは、この検査は「言語性IQ」と「動作性IQ」が別々に結果に出てくるからだ。MENSAの入会テストのようにパズルみたいな動作性検査だけじゃなくて。JUGEMテーマ:心理学 


発達心理学が定義する「天才」とは?

池田氏のブログで「自閉的な天才」というくだりを見て、う~んと思った。氏のブログにいちおうコメントを送って掲載してもらったけど(どれでしょう?)、かなりとんちんかんな投稿で、言いたいことの半分も言ってない。
池田氏も発達障害がご専門ではない、と※欄で断っているけど、このエントリ全体から、「自閉症」イコール「天才(的な人が多い)」というアコガレ・ニュアンスがほのかに漂ってきて、実際の自閉症は・・・は・・「ホームレスに紙一重」みたいな外見・話し方をする奴が多いという地域の現実を知っているからフクザツなわけで。「ホームレスに紙一重」とはどういう感じなのか?と自閉症(発達障害)の当事者に突っ込まれても困るので、発達障害に関してはまたの機会に回すことにする。

わたしが言いたかったのは、「<天才>をどう定義するのか?という問題を突っ込んで議論しないで、各自が<天才>とはこういうもんよという先入観を持って<天才>を語るために、発達障害者が誤解されているんじゃないか」ということ。

んで、「天才を定義する」ことを考える。

滝沢 武久『知能指数―発達心理学からみたIQ (中公新書 1971)という本はかなり以前に出版された本。じゃが「IQ」という単語を目にしない日がない日本人にはかなり知ることの多い本だ。

実は知能検査とかIQといった話題が日本人は極端に嫌いなために(なんで日本人はIQに興味を持たずに、大学の偏差値ばかり気にするんだろうね)、IQの正規分布曲線について語ることをタブー視してる気もする。東大卒の威力は国内でしか通用しないが、MENSAの場合は世界で異物視されるであろうに、ごく一部の「他人よりも優秀な自分」マニアしかMENSAを知らないし。

let's search
blogmura_pvcount
  • ライブドアブログ
NINJA TOOLS