やどかり(宿借り)マネー

思うところあってブログ名元に戻しました。またそのうち変更するかもしれませんがどうぞよろしくお願いします。

発達障害 を含む記事

女王様の美術部

「なぜ医師が苦手なのか?」という質問に対しては、その回答の起源は高校時代までさかのぼる。高校のころ美術部にいたことがある。その美術部で一緒だった2歳年上の女子高校生にひどい嫌がらせ・いじめに遭ったことが、現在まで続く医師ぎらいの理由の一つである。彼女の父親は医師であり、彼女も現在、医師である。

 

 

彼女は高校に入学してから海外交換留学していてだから、1学年遅れてわたしより1学年上だったが、ものすごい気の強い「怖い」女子高生だった。そういう女子っているでしょ、優等生で、自分の立場は絶対に悪くしないで、自分が気に入らない、自分より劣った女子高生を見つけては、陰湿きわまりないいじめを繰り返して、しかも自分は主犯のくせに被害者意識しかなくて、美術部の顧問教諭に「○○さん(わたし)がこのようなルール違反をやったから、自分たちはこのような迷惑をした」とか、「○○さん(わたし)がこのような漫画を描いたから、この絵ハガキはバザーで売れなかった」とか、ありとあらゆる因縁をつけて、わたしの集団内(美術部内)の立場を悪くすることに成功し、彼女のせいで、わたしにとって居場所のない高校はますます苦痛なものとなり、美術部にも顔を出さなくなり、高校も中退に追い込まれた。

 

 

彼女のような人間が本当にいる、という事実自体がショックであるが、彼女が現在、医師であるという事実にさらに救われない気分になる。発達障害を抱える同じクラブの高校生に対して、いじめを繰り返して美術部から追い出すというような行為を彼女は自分がやったと決して認めないだろうが、なによりもショックなのは、美術部の顧問が彼女の言い分ばかりを信じて、いじめに苦しんでいるわたしの悩みに耳を傾けなかったことである。その後、彼女が他県の医学部に(確か1浪して)進学したと聞いて、「医師って本当はああいう怖い人が多いんだろうな」と確信するようになった原因のひとつである。JUGEMテーマ:大人のアスペルガー

 

英語とアスペルガー

 発達障害、特にアスペルガーの人は、外国語習得に適性のある人が多い。なぜASは言語習得に向いているのか?という理由を考えると・・

 

・過集中

・単調なトレーニングを繰り返すことが苦痛にならない。

・他人が見ているところでも見ていないところでも、同じように真面目に取り組める

・長期的記憶能力が優れている。

・文章を「読む」「書く」ことに強いASが多い

・ひとり学習(ひとり遊び)が苦痛にならない

 

 

・・・他にもありそうだが、上にあげたようなポイントがいくつかあれば、ASは英語習得にそれほど苦労しないのではないかと思われる。グニラ・ガーランドのように5つの言語を解す高機能自閉症の女性の自伝を読んでいると、「外国語クリアーに才能はいらんけど、適性のある・なしは確実に存在している」と思う。

 

 

しかし、ご本人が“最初っから「趣味」の延長で余暇に楽しむために英語をクリアーしたい”というのならともかく、野心有りというか、「仕事に役立つ(換金性の高い)資格・スキルが欲しい」という理由で英語の勉強を始めるのは、結果として無駄になるように思う。「無駄ってなにが?」と聞かれれば、時間とか、若さとか、視力とか(英語は上級へ行けばいくほど、英文を「読む」時間がめちゃくちゃ長くなるので、必然的に視力ががくんと落ちる)、お金の話である。このごろのわたし(英検1級)はDVDを観るときは、いつも迷わず日本語吹替モードである。字幕読んでると目がイタくなる・・。英語の字幕入りのDVDもあるが、あんなもの3分しか見られない。英語の音声だけだと、映画の内容が完全に意味不明である(1級ってそんなもん)。中学の頃は、「洋画が字幕なしで観られるようになる」って憧れだったがなあ~。想定外にかなってしまった。

 

 

適性あるから、ASが英語をクリアーしたとしても、英語労働市場は永遠の買い手市場だし、“英語を使うお仕事”なんかそんなに絶対量が無い。健常者と仕事を奪い合うようなシチュエーションになったときに、ASは長期的に言って不利だと思う。それに実際に法廷・警察の通訳をやっている女性を見かけたことがあるが、仕事の量が一定しないし、あれは英語の実力というよりは、ご本人のものすごいコミュニケーション能力にかかっている(ま、英語に関わらず、労働はどこもそうですが)。


「働かない」ことのデメリット

「プレシャス」という映画を観ていて、福祉をあてにして生きている母娘が妙に気になった。生保受給を継続するために、ダウンの娘まで担ぎ出してきて、ケースワーカ相手に演技するというシーンは身につまされるものがある。それでも「なんで働かないんだろう、あのおばさん・・・」って思う。自分だって「なんで働かないんですか?」という質問がものすごく嫌なのだから共感できそうなものだが共感できない。自分とは事情が違うだろーーって思ってしまう。

 

 

「働かない」ことのデメリットならいくらでも挙げることができる。友だちゼロになる、モテなくなる、暗くなる、自尊心がなくなる、美しくなくなる(男女とも)、自信がないのでうつむいて歩くようになる、他人の視線や言葉に神経質になる、お金が無いのですさんでくる、知らず知らず心が干からびてくる、安物にしか手を伸ばさないので、ますますみすぼらしくなる・・・などなど。

 

 

でもこういうデメリットは世間的にハイソな人にはあてはまらないのかもしれない。ハイソな人々は、“働いて自活すること”の価値が入っていない人も見受けられるので(特に女性陣)、“労働なんて関係なーーい”と、一生モラトリアムすること自体に問題意識のかけらもないという人種も世の中にはいる。「生活?そんなものは召使にまかせておきたまえ!」の世界ですな。

 

 

そうではなく、「人間は働いてナンボ」「働かない人間はダメ」と内心では思っているのに、自活できていない人の「働かない」ことのデメリットである。卑屈な、みすぼらしい人間になるのだけは避けたい。どうすればいいか?・・・と考えても、妙案はそう簡単には見つからない。

 

 

役所に相談に行ってもたらいまわしにされるだけだしな(「ひきこもり問題対策予算」「障害者就労支援予算」とかは官僚が綺麗な仕事ばっかするために吸い取られる。問題の当事者にはお金が回ってこない!)。病院に行けば薬漬け、施設にいるのはバカばっか、家の中にも居場所が見当たらず・・・という人はどうすればいいのか。特に発達障害とか心の病気だと、“病気をカムアウトもできなければ、人並にもなれない”というアンヴィヴァレントがあって、やはり自信を持つためにも「一芸に秀でる」というか、1点豪華主義というか(その芸で稼げなくてもいいから)コレ!という何かを持つのが肝腎かと。JUGEMテーマ:大人のアスペルガー 
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