よく発達障害者のことを「孤立型」「受動型」「積極奇異型」と3つのタイプに分けて論じてあるのを見かけるが、あのタイプ分けが適用できるのは、せいぜい思春期~25歳ぐらいまでの発達障害者ではないか、と思う。
たぬちゃんが考える、「大人の発達障害」の性格形成の歴史とは以下のようである;
【第1段階】もともと本人が生まれ持った気質(0歳~)
【第2段階】発達障害(0歳~20歳)
【第1段階と第2段階を経て、さらに自分でジタバタした挙句、生成した性格】(20歳から25歳~)
【第1段階】もともと本人が生まれ持った気質(0歳~)・・・本人が生まれもった気質・感受性で、発達障害と無関係の「個性」である。
【第2段階】発達障害(0歳~20歳)・・・「第1段階」の生まれ持った気質・感受性に、この「発達障害・脳神経系統の発達の異常」がかぶさるような感じである。“世界に自分以外の人間が存在しないかのようにふるまう”という発達障害独特のキャラがここで誕生する。この「第2段階」で生成したキャラを3つに分けると、「孤立型」「受動型」「積極奇異型」になる
【第3段階: 第1段階と第2段階を経て、さらに自分でジタバタした挙句、生成した性格】(20歳から25歳~)・・・「第2段階」までのキャラが、当事者のオリジナルの[人格]なのだが、この[人格]でやっていこうとすると、とにかくあちこちに衝突するので、当人もいろいろ思案したあげく、いくつかの「態度」を「捨てる」という選択に出るのである。それまで集団内で積極的に発言するタイプの人が急に全く発言しない人に変化したり、当事者によって変化はいろいろであろうと思う。そしてこの「第3段階」に来ると、「孤立」「受動」「積極奇異」という(第2段階で生成した)オリジナルの人格の”型”は、追跡不可能なまでに個性化するため、元の”型”をとどめなくなっていると思う。