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咲-Saki- 第189局 「紹継」 感想

2018-04-20 14:40:00 | 咲-Saki-
咲-Saki- 第189局


以下、咲-Saki-本編最新話の感想になりますので未読の方はネタバレにお気を付けください。
(前回の感想はこちら→咲-Saki- 第188局 「決心」 感想)



シノハユ感


 今回の扉絵は、はやりんと咏さん。高校時代のはやりんは凄く正統派美少女感があってかわいい。いや、もちろん瑞原はやり(28)もかわいいけどさ!

 それにしても、やっぱり大きいな...(なにがとは言わない)。






○本編



 姫子の三倍満和了によって幕を閉じた5位決定戦。千里山をトップへと押し上げたオーラスにおける竜華の北:麻雀王国切り。

 役満の可能性もあった中で、なぜあの「決心」ができたのか.....、そう問いかける末原さんに対し、




明暗を分けた三倍満と役満


 「後輩が三倍満やって言うたから」と語る竜華。最上級生の彼女たちがこういうやり取りを見せるのはなんだか趣深いね。

 実際、副将戦で大きく沈んでしまったフナQが、こういう形でチームに勝利をもたらすとは思わなかったなぁ...。


 後輩のための試合で、後輩の力を信じる。学年を越えた信頼関係。リザベーションも含めて、5位決定戦で最後に描きたかったことは、まさにここにあったんだなと思う。


 意外な形での幕引きに見えて、これ以上の決着はなかったんじゃないかと思わせる立先生の手腕はさすがの一言。



 そして・・・。




末爽キター!


 「私のことわかってくれてるね恭子」である。キマシタワー!!まさか、一気に下の名前で呼び合う仲になるとは...。いいじゃない!いいじゃない!こういうの!(←おもちコンプレックスを抱えた末原さんがかわいいですね。)


 まぁ、確かに竜華が三倍満を狙うことがわかっていたなら、末原さんも爽も北:麻雀王国を切るこはなかったよね。


 もっとも、あの最終局面、末原さんは竜華に和了らせなければトップはほぼ確実の状況だったので、竜華にのみ役牌である北:麻雀王国を、鳴かれる可能性の低い第1打で切るのは至極当然だから仕方ない。


 また、末原さんに合わせ打って、北:麻雀王国を切った爽も、直後には四風連打の可能性に気付いて「マズった......?」と言っているあたり、最初からわかっていれば、北:麻雀王国を切ることはなかっただろう。


 結果が分かった後に振り返れば、違う選択肢があったと思えるかもしれない。でも、時間は巻き戻らないから、今はただ前だけを見つめて未来の話をしよう。




またいつか


 またいつか。名残惜しさを胸に、いつの日にかまたこうして集まれることを誓う4人。

 姫子以外は3年生。もう、3人に来年はないけれど、それでもまたきっと4人で卓を囲める日が来ることを信じて――。麻雀がつなぐ絆の可能性は無限大!




 さて。場面は変わって新道寺の控室。



姫子の選択


 トップになれなかったことを先輩たちへ謝る姫子。だが、当然姫子の選択を攻める者などこのチームにはいない。むしろ、姫子が最後までトップの可能性を追いかけて打っていた事実を哩さんたちはきちんと見てくれていたのです。


 描かれなかったので詳細にはわからないけど、どうやら1本場での姫子は最後の最後まで12翻よりも上を目指していたんだね。


 トップを狙う意志と哩さんから受け取った高校生活最後のキーを形にしたいという想い。その2つが重なった末に、姫子が取った選択が1本場でキーを越えた和了りをすることだったと。


 つまりは、姫子は今まで一度も越えられなかったリザベーション(2人の絆の力)を、自分の力で進化させようとしていたのである。最後の最後で姫子は哩さんに成長した姿を見せようとしていたわけだ!


 なんつー熱い展開。すばら!すばら!すばら!こういうの本当に良いよなぁ...。



 情報を整理すると、オーラス1本場のポイントは、


姫子の聴牌→リーチを1巡見送る→姫子リーチ→竜華が末原さんからポン→本来姫子が一発でツモるはずだった九索:麻雀王国が爽に入る→三萬:麻雀王国をツモって姫子が三倍満和了



 おそらく、上記のとおり。和了り系は何とも言えないが、三萬:麻雀王国でも九索:麻雀王国でも姫子は和了れていたということになる。
 

 そして、竜華がポンをせずに九索:麻雀王国をツモれていたなら、一発(もしくはドラ絡み?)が付いて13翻になっており、役満で逆転トップであった・・・と。




リザベーションを越えていた可能性


もしかしたら、リザベーションを越えていた...!


 中学時代から一度として越えられなかったリザベーション。でも、そこが限界ではなかった。リザベーションにはまだまだ進化の余地がある。

 今年の結果には結びつかなかった。しかし、この事実は確かに彼女たちのこころに何かをもたらしたのでしょう。


 哩さんが託し、姫子が紹継する新道寺。リザベーションの進化にかけて、新道寺がまだまだ上を目指せるという暗喩にもなっているようで、凄く良いシーンだと思う。すばらだなぁ...。


 終わる"青春"と、継ぐ"青春"――。2人で共に打てる高校生活最後のインハイ。それでも、未来への可能性を見つけることが出来たから。
 

 だから、彼女はこう言うのです。



またいつか


 「またいつか 同じチームで打ちましょう」と。

 
 ありえたかもしれない可能性に悔しさ涙を浮かべながら、これからの未来へ歩んでいく少女たち。それぞれに歩んでいく道の先で、「またいつか」彼女たちの道が交わってくれると嬉しいね。

 
 次号は休載で、次回は5/16発売号で掲載予定。5位決定戦、お疲れ様でした!



 



<関連サイト>

http://sakihuwahuwa.hatenablog.com/

一部、漫画カテゴリの記事はこちらに引っ越ししてます!
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