ぼくは画家としてメシを食う

芸大も行っておらず、絵の勉強もしたことがない男が画家として生きていくための軌跡を綴ります。

ぼくは画家としてメシを食う

Forever,Change

抽象画を理解してもらうには時間がかかる。しかし、抽象画こそ本質的なアートだと思う。

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こんにちは、画家のみやもです。

 

絵には数え切れないほどのスタイルがありますが、絵といえば風景画や静物画が一般的でそれを「模写」したような絵を人は「上手い!」と感じると思うのです。

 

ぼくは抽象画というとても曖昧なスタイルの絵を描いています。

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作品名「優しさと狂気」

抽象画は人によっては「意味が分からない」、「下手じゃね」となるようなモノ。

しかし、ぼくはそれがカッコイイと昔から思っています。

 

元々ぼくは中学生時代からストリートファッションが好きで31歳になった今もそれが変わっていません。

ストリートファッションのデザインはグラフィティ(落書き)をモチーフにしてるモノが多く、抽象画に近いんですね。

そのストリートファッションの影響が強いので、アンディウォーホルやバスキアが好きになりました。

 

抽象画で世界的に認められている画家は数多くいますが、ぼくのようなまだまだ駆け出しだと、やっぱり理解がされにくい部分が多いなと思っています。

しかし、ある友人が言ってくれたんです。

「一般的な絵(静物画や風景がなどの上手い作品)は答えを提示してくれるけど、抽象画は『問い』を与えれくれるから本質的なんだ」と。

 

ぼくはこの友人の言葉を聞いて「たしかに。」と思いました。

例えば、馬の上手いの作品を見てもそれ以上のイメージって広がらないですよね。

「あーこの人は馬の絵が上手だな」で終わりです。

しかし、馬は馬でも「足が6本ある馬」の絵を描かれたら「なんじゃそりゃ!」となるじゃないですか。

そして、「どうしてこのアーティストは馬を6本にしたんだ?」と問いが生まれますよね。

 

ぼくの抽象画が好きな所もまさにそこです。

抽象画って見た目では何を言いたいのか分かりません。本当にデタラメすぎて理解に苦しむ作品もあります。

ですが、だからこそ、「この絵は何を伝えたいんだろう?」とか「この絵を描いたアーティストはどんなことを考えて作品を描いたんだろう?」と想像を膨らませることができるんです。

そして、自分なりの答えを勝手に導き出していく。

それが抽象画の醍醐味なんですよね。

バスキアの作品を124億円で買ったZOZOTOWNの前澤さんもそんな気持ちがあったんじゃないかなと思うんです。

 

ぼくは答えを提示するアートではなく、観た人それぞれに「問い」を与えるようなアートを描きたいと思っています。

ですから、抽象画という作風を選んだ部分も大きいです。

もちろん、一番は抽象画が好きということなんですがね。

 

あと、抽象画は部屋に飾ると単純にカッコイイんですよ。

色遣いも斬新だし、モチーフも突き抜けているモノが多いので、まさに「アートを飾ってるな」という感じになって、部屋がおしゃれになります。

 

このブログで抽象画というのは一見デタラメで意味の分からないアートに見えるけれど、実は本質的なアートなんだということを知ってもらえたら幸いです。

 

それでは今日はこのへんで。

 

わっしょい!