先日、Sexy Zoneのとある都市のとある公演にお邪魔した。
名義人は妹。同行者は母、私、そして私の幼馴染兼好きな人。
本人が見たら分かりそうだからとある都市とかぼかしたけどこのメンツを見たら既にバレる気がする。でもこの気持ちめちゃくちゃ新鮮だから忘れないうちに書く。このブログに気付いたらLINEしてくれ。
なんでこんな奇妙なメンツかと言うと、単純に彼がジャニーズが好きだからという理由。
チケットが1枚ある、じゃあ連れてってくれ、もちろん。ファンが増えるのはいいことだ。ていうかこの時代を創るセクシーたちを見てくれ。そんな気持ちで一緒に行くことを決めた。
幼馴染兼好きな人。出会ったのははるか昔で気が付いたら好きになっていた。気持ちを伝えるのは簡単なことではない。下手したら友達を失いかねない。ていうか失う。たぶん。永久に。
「名脇役」はアルバムを初めて聞いた時から共感していた。めちゃくちゃ自分を重ねてしまっていた。分かる。気持ちが分かりすぎる。
どこが分かるって
"君の友達ランキングだったら
僕はナンバーワンを取っているんだろうか"
ここである。
そうなんだよ。数いる友達の中で私と貴方の友達歴、本当に長いんだけど、せめて異性で1番仲良い友達でいられてるのかなって。
私といる時楽しいのかなって。
曲に自分重ねるなんて重たくてしんどくて、いい歳して何やってんだって思うけどこの曲に共感せずにはいられなかった。
コンサート当日。
会場に入った彼は本当に楽しそうだったと思う。
初めてのデジチケにオタクみたいに興奮して、座席にテンションが上がって。セトリを一切見ずに行ったから二人で開演をいまかいまかと楽しみにしていた。
完全に普通にジャニオタと入る公演と変わらない気分の盛り上がり方だった。
目の前の人への恋愛感情なんか一切忘れて、メンバーに会える楽しみに浸っていた。
開演したら自分のことなんてまず忘れる。圧倒的顔面。ただただ顔に圧倒されるステージ。可愛い。かっこいい。そんな感情いっぱいに支配されていた私を引き戻したのは、「名脇役」のイントロだった。
なんというか、曲が始まった瞬間に後悔した。
今このコンサート会場に、邪な気持ちを持ち込んだこと。
純粋な気持ちでこの曲が聞けないこと。
彼を誘ったこと。
彼の隣でこの曲を聞いていること。
曲のどのへんだったかなあ。1番終わりあたりで、彼が私に向かってぼそっと言ったのね。
「この曲めっちゃいいね、やばい」
そう、やばいんだよね。
告白したわけじゃないのに、別にふられたわけじゃないのに。
この苦しい気持ちはたぶん、この恋が実ることはないって分かっているからで。
でも全部分かってて、見て見ぬ振りをしていつまでも隣にいることを選んでしまう。
抱えている感情なんか全然知らないくせに、優しく声をかけられたって、理由を言えるわけないのに。
こんな複雑で重たい感情を、キラキラした顔で5人が、切なく美しく歌いあげたこと。
少しだけ救われた気もして。
ちょっとだけ綺麗な気持ちに昇華してもらったような気になってしまった。
そのあと、すごくすごく楽しい気持ちでコンサートは終わった。
「名脇役」の役に浸る私が、私の中で主人公だったのは曲の間のほんの一瞬だけだった。
帰り道、いつもよりテンションが上がった二人で「松島聡めちゃくちゃ面白い問題」「菊池風磨めちゃくちゃ頭いい問題」に盛り上がったけど、途中で彼がまた「1曲すごく好きなのあった。」と切り出した。
アルバムは貸していたけど、いまいち曲が結びついていなかったらしい。
ピアノひいてたやつ?と聞くと、それそれ!と興奮気味に語り出した彼に、同じ曲が好きで嬉しいやら、Sexy Zoneの中に好きな曲ができてくれて嬉しいやら、なんでこの曲がそんなに気に入ったの?と思うやら、、、、、
「名脇役」というタイトルを教えると、
「あんな思いしたことなさそうな顔面の人達に歌われても説得力ないね!!!!告白したら1発オーケーだよね!!」と楽しそうに笑っていた。それは分かる。
この曲の他の方の考察とか全然チェックしていないから完全私の感想(ずっと私の感想)だけど、
きっと名脇役は本当に名脇役。
なんとかギリギリ、君の隣にいられてよかった。
この友達という肩書き、ずっとずっと背負わせて下さい。
そんなことばっかを考えていること、君は永遠に知らないでいてください。
婚約おめでとう。