連続テレビ小説 カーネーション(11)「運命を開く」[解][字] 2018.04.18
いにしえから修験者が通った道をたどり世界遺産を満喫した山旅だった!
(テーマ音楽)・「小さく丸めた躯は今」・「悲しみ隠し震えて」・「命を表しているのね」・「重く濡らした瞼は今」・「よろこび映す日の為」・「心を育てているのね」
(雨の音)
(善作)おっ帰ってきよった。
お〜いおいおい千代!
(千代)あ〜。
はよせいはよせいはよ!へえ。
ただいま帰りました。
ええさかい。
どやった?神戸の親父金貸してくれよったか?へえ…それが…。
(善作)何でや?何で貸さへんや?へえ…。
まあ父が言うには「これまで貸した金かて一銭も返してもうてない」。
そやから今度こそ返すんや!そのために貸してほしい言うてんのやないかい!へえ…。
問屋かてな即金やったら上物を売りよんじゃ。
嫁入り道具一式あんじょう神宮司さんに納めたらこれまでの借金なんか利子付けて返しちゃら!へえ…そう言うたんですけど〜。
わあ〜ハハハ…。
何やそら?母がくれましてん。
おんどれのんきに笑てる場合か!あ〜!分かってんのか!?このままやったらこの店潰れてしまうんやど!子どもらに飯食わされへんようになるんやぞ!あの…父が…。
何や?「善作君に来させなさい」って言うてました。
いっつも私を使いに寄こすんが気に入らんみたいです。
(せみの鳴き声)
(糸子)
夏休みになりました。
けどどうせうちには何のおもろい事もないさかい寝坊しちゃるんです
・
(勘助)糸や〜ん起きてるか〜!糸や〜ん!うん…。
何や?
(勘助)おう。
海行かへんか?海?行く!ちよっと待っててな!待っててよすぐ準備するさかい!はい。
うん。
あ〜せや。
糸子連れていきますか?ああ?父は糸子びいきやさかいちょっとは機嫌ようなんのちゃいますやろか。
どアホ!あっ!わしはなこれから神戸に男と男の話に行くんじゃ。
いちいち機嫌なんかとってられるか!へえすんません。
(善作)こら!店の邪魔じゃ!どこぞ行け!よっしゃ!行こ!うわ!行こか!どこ行くねん!待ってよ。
しゃあないなあ神戸連れてったら。
支度せい。
へ?じいさん孝行や。
うち今から海…。
口答えすな!はよ着替えてこい。
お父ちゃんと2人で出かけんのなんか久しぶりです
寝てんかな?それか寝たふりかな?さすがに今はパッチの話せん方がええんやろな
こんにちは〜!・
(貞子)は〜い!あれまあ糸子!…と善作さん。
どどないしたん?
(清三郎)何糸子か?よっ!ハハハハハハ…。
お…。
何やびっくりするやないか。
お父ちゃんと来たんか?そやねん。
おじいちゃんらの顔見に来たん。
そうか。
ありがとな。
まあ上がり上がり。
善作君も久しぶりやないか。
いえいえ。
えらいご無沙汰しております。
あのこれ…。
誠につまらんもんなんですが。
こんなもんいらんがな!はよ上がり上がり!おやつ何食べる〜?何ある〜?う〜んおいしいな!これ何ちゅうん?バウムクーヘンや。
ふ〜ん。
もうないん?
(清三郎)あるある。
持ってきたろ。
ええよおばあちゃん。
うち取ってくる。
分かるか?
(清三郎)ああ糸子。
ん?すまんけどなついでに勇らにも持ってったってくれるか?おじいちゃんなお父ちゃんとちょっとお話あるから。
うん。
(清三郎)うん。
それで…。
一体何の用や?
(「ショパンのピアノ協奏曲」)
(坂崎)僕はショパンが好きやねん。
(勇)僕はベートーベンやな。
ショパンはちょっと軟弱や。
そしたらブラームスって聴いた事ある?ブラームス?知らんわ。
(坂崎)今度レコード持ってこうか?うん持ってきて。
一緒に聴こうや。
(坂崎)うん。
勇君!こんにちは!糸ちゃん。
久しぶりやなあ。
久しぶり。
はいこれ食べり。
ありがとう。
友達?うん坂崎君。
よろしく。
坂崎君もこれ食べり。
ありがとう。
坂崎君これ何か知ってるけ?え…バウムクーヘンの事?おいしいなあこれ。
フフフフ…。
金は貸せん。
何でか分かるか?は…これまでの借金の事でしたら…。
ああ?ハッハッハッハッハッハ…。
せやから…せやからお前は小者や言うんや。
わしはそんな小さい話しとんやない。
ええか?呉服屋いう商売がそもそももうしまいなんや。
これからますます洋服が幅利かせてくる。
生き残れんのはほんまに一流の呉服屋だけや。
お前んとこみたいな小さい店やったらまあもってもせいぜいまああと5年や。
なるべく早いうちに店畳め。
いやうちのな姫路の工場に人手が要るからなんぼでも世話したる。
ただしお前一人で行け。
(清三郎)千代や娘らはわしが面倒見たる。
(貞子)千代らをここに住まわすいう事ですか?すまんがなお前にはもう任せられん。
(ため息)そら楽しなりそうやなあ。
うお〜うお〜!
(笑い声)ほれほれ!
帰りの電車の中でお父ちゃんはもううそ寝もせんとものも言いませんでした。
ためしに…
お父ちゃん。
うち学校やめてパッチ屋で働きたい。
…て言うてみたら
アホか。
寝ぼけたみたいな顔で言われて何でか知らんうちはそれ以上パッチ屋の話がでけへんようになりました
(善作)いよいよやなあ今年も。
(泰蔵)はい。
お前大屋根に乗って何年目や?5年目ですわ。
大したもんやなあ。
いや…。
いや大したもんやで。
わしかてガキの時分屋根に乗りたい思ちゃあったけどなあ。
え?そらそや!岸和田んガキで大工方に憧れん奴はいてへんよ。
「どないしても屋根に乗る」思ちゃあったけどなあ。
ま…わしの場合根性が足らんかったのう。
ハハハハ…。
うっかり遅なってしもうたなあ。
また遊び過ぎやちゅうてお父ちゃん怒るわ。
(清子)あ!何や?鼻緒が切れてしもうた。
お母ちゃん光子背負うて。
よっしゃ。
光子よいしょ。
こっちおいで。
はい。
こっち乗って。
よっしゃ!よいしょ。
ただいま。
ありがとう。
うん。
ただいま〜遅うなりました。
はい光子。
はい。
何や寝てるわ。
すんません9時には帰る言うてたのに。
う〜ん。
あの…具合でも悪いんですか?何もない。
(ハル)何か知らんけどな何言うたかてぼけ〜っとしてな。
さっきかて夕ごはん食べたらすぐもう寝るちゅうて布団敷きだしよった。
おなかに虫でも湧いてんちゃうか?何かそんなんなるんやて。
前に学校の先生言うちゃった。
そやろか。
あんまり続くようやったら一回お医者に診てもらわなな。
そやなあ…。
いや〜。
2018/04/18(水) 16:20〜16:35
NHK総合1・神戸
連続テレビ小説 カーネーション(11)「運命を開く」[解][字]
糸子(尾野真千子)は善作(小林薫)と一緒に千代(麻生祐未)の実家・松坂家へ。借金はかなわず、清三郎(宝田明)は善作に呉服屋廃業を勧め、糸子らを引き取ると言う。
詳細情報
番組内容
善作(小林薫)は千代(麻生祐未)に実家の松坂家に借金を申し込ませるが、善作自ら来るようにと断られる。糸子(尾野真千子)は善作のお供で神戸の松坂家まで行くことに。糸子がいとこ・勇(渡辺大知)らと楽しんでいる間に、千代の父・清三郎(宝田明)は善作に、時流に合わない呉服店を畳めと言う。結局借金はできず、失意の善作はだんじり小屋を訪れ、泰蔵(須賀貴匡)に、だんじりの上で舞う大工方になれなかった思いを語る。
出演者
【出演】尾野真千子,小林薫,麻生祐未,正司照枝,須賀貴匡,尾上寛之,渡辺大知,宝田明,十朱幸代
原作・脚本
【作】渡辺あや
音楽
【音楽】佐藤直紀
ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz
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日本語(解説)
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