プロポーズ大作戦 #08[再][字][多] 2018.04.19

194月 - による admin - 0 - 未分類

ヤックンは別居報道がありまして本当なのかと思いまして僕、ハワイのヤックンの別荘まで押しかけてきました。
そしてヤックンが
(多田)吉田礼さんのことが好きです。
(礼)えっ…。
(妖精)
男の名前は岩瀬健。
過去に戻っても自分の思いを告げられず二人が交際するのを阻めなかった哀れな男である
(健)もう…。
終わりにします。
(妖精)うん?タイムスリップするのやめます。
かの有名なエーブラハム・リンカーンはこう言っている。
「あなたが転んでしまったことに関心はない。
そこから立ち上がることに関心があるのだ」と
(幹雄)この写真の日が最後だったよな。
過去にタイムスリップしてきてたんだろ?もっと早く気づいてりゃ協力してやれたのにな。
えっ!?だってお前あの後過去来なかったろ?
失敗にめげず再び立ち上がるのか。
教訓を得て別の道を目指すのか。
それとも自分の不幸を嘆き続けるのか
果たしてこの男に幸せは訪れるのであろうか?
(御法川)お二人がおつきあいされてから初めて一緒に見た初日の出の写真です!
(健)《人生で最悪の年明けだった》
(幹雄)なあ。
でもどうやって過去戻んの?
(健)いや…。
妙なおっさんが戻してくれんだよ。
(幹雄)妙なおっさん?どれ?《もう無理だ。
二人はつきあってるんだ。
あきらめるしかない》《でも幹雄に手助けしてもらえればどうにかなるのかな?》
(幹雄)どこだよ?妙なおっさんって。
《いや…。
今さらどう頑張っても手遅れだって》・『ハレルヤ・コーラス』
(妖精)「妙なおっさん」ね。
ごめんなさい。
その。
変な意味で言ったんじゃないんですよ。
変な意味じゃない妙なおっさんがいたらぜひ会ってみたいもんだな。
何でそんなこと言っちゃったんだろうな。
お前ほど後悔とかっとうが好きな人間は見たことがない。
「もう過去に戻るのはやめた」って宣言したくせにその友達に助けてもらえばまだ可能性はあるかもしれないってそう思ってんだろ?自分でもびっくりしますよね。
いいかげん彼女の気持ちを変えるのはあきらめて自分の気持ちを変えてみたらどうだ?自分の?
(妖精)お前があそこの席に座る未来よりもこの披露宴に出席しない未来をつくることのほうがよっぽど簡単だということだ。
どういうことですか?本来人間には忘れるという便利な機能がついている。
過去のお前が彼女のことを忘れることができれば今みたいなつらい思いをせずにすむと思わないか?忘れる…。
もう二人はつきあってんだろ?もうここまで来てしまったら忘れる努力をしたほうが賢明だと思うがな。
このキャビアもらうぞ。
ああー。
このキャビアがそんなに惜しいか?じゃあ過去に戻って恋もキャビアもきれいさっぱり忘れちまえ!ええー!?求めよ。
さらば与えられん。
ほら。
ビール…。
ハレルヤ〜チャンス!ぬおおおーっ!・『ハレルヤ・コーラス』
(礼)おんどりゃーっ!うわぁー!ごめんなさい!ごめんなさい!もうあきらめます!ちゃんとやってよ!えっ?
(エリ)何やってんの?
(尚)この腰抜けが。
ぶっ飛ばすぞ!
(エリ・礼)ぶっ飛ばすぞ!《も…もちつき?》
(西尾)おい健。
大丈夫か?お前。
ちょっと休め。
(尚)帰れ!この腰抜け!おい。
どけお前!あっ。
エリやる?
(エリ)ああやる。
おいしょー!
(尚)おお危ねえおい!遅いんだよ!もっと早くやれ!じゃあ早くやったらつきあってくれる?
(エリ)嫌だ!危ないなー!ねえ!《こいつらまだつきあってるわけじゃないんだ》
(尚)危ないってば。
いけエリ!ハハハ!アンニョンハセヨ。
(幹雄)うん?未来から来た。
未来からタイムスリップしてきました。
(幹雄)それで?「それで?」じゃねえよ。
もっと驚けよ。
わぁー!すごい!おばちゃん汁ちょっと入れて。
だからホントなんだって。
そんなバカな!信じろよ。
どうやって?お前将来映像の制作会社に入る。
そんなこと誰だって分かるだろ。
もう内定もらってるし。
じゃああの北島康介の「気持ちいい超気持ちいい」っていうの本人より俺のほうが先に言った。
万が一の偶然かもしれないし。
じゃあ何だったら信じんだよ!?・優子だ…。
ちょっとちょっと…。
この電話でいきなり優子にプロポーズされる。
(幹雄)そんなわけないだろ。
出ろよ。
もしもーし!
(優子)ねえ。
わたしと結婚して。
悪い。
後で折り返す。
そんな大事な電話折り返すなよ。
健お前…。
そう。
超能力者だったんだな!?だからタイムスリップだよ!・
(オープニングテーマ)取ったぞー!いくらあった?1等前後賞合わせて1,200円。
結局今年も下一ケタだけか。
(エリ)やっぱいっぱい買わないと当たんないもんなのかな?いや。
別に当たらなくてもいいけどね。
(エリ)でももし当たってさみんなでパーッて使えたら絶対楽しくない?バナジュー。
そりゃあそうだけど。
別にお金なくても十分楽しいし。
わたしもバナジュー。
(尚)じゃあもしもしもし3億円当たったらどうするか言おう!いいよそんなの。
(尚)いくない!そのな思いの強さが来年の当選に大きくかかわってくんだよ。
関係ないって。
健のパワーでさ当選番号変えられないの?だからエスパーじゃねえ。
使えねえなぁ。
(エリ)ねえ。
じゃあ幹雄から。
えっ?
(エリ)3億円当たったら。
(幹雄)映画撮る資金にする。
(一同)おおー。
さりげなーく夢語っちゃってますよねー。
無駄にラブシーン多そうですけどね。
(幹雄)ハハハ!うるさいよ。
やらしそ。
やらしそ。
はいじゃあ次健。
俺?
(尚)うん。
そんな急に言われてもな。
別にそんな真剣に考えなくていいから。
そうだ。
こう頭にパッと浮かんだもの言え。
あるけど…。
金じゃ買えねえしな。
(エリ)何格好つけてんの?
(尚)「仲間と過ごす大切な時間プライスレス」ハハハ!そういう柄じゃないんだからやめなよ二人とも。
(エリ)ねっ。
わたしはこの雑誌に載ってんの全部買いたい。
(尚)おっ。
じゃあちょっと待った。
ちょっと待った。
おい保!ペン!保!
(西尾)ああ。
(尚)ほい。
今メモるね。
買ってあげんの?
(尚)いやだからいくらぐらいかかるかっていうのさ一応さ。
だってさ1回やってみたくない?お店で「端から端まで全部ください」みたいなやつ。
ああーいいかもそれ。
でしょー?
(尚)あのさこの「DKNY」っていうのは何なの?
(エリ)はっ?そんなのも知らないの?
(尚)はっ?話になんないんだけど。
健知ってる?俺は知ってんに決まってんじゃねえか。
あれだろ?ドントノックニューヨークだろ?
(尚)ドントノックニューヨークか。
へぇー。
ドントノックニューヨーク?健それお前本気で言ってんの?本気だよ。
恥ずかしい!ケンゾー!
(笑い声)ダナキャランニューヨークだから!
(幹雄)何だよ!?ドントノックニューヨークって!恥ずかしいケンゾー!バカ!ダナカランニューヨークの別にドントノックニューヨークがあるんだよ!おお!ドントノックニューヨークが?ドントノックニューヨークがな。
ケンゾーってそうやって知ったかぶりして墓穴掘るの得意だよね。
ブランドに弱いと女にもてないよ。
(笑い声)
(西尾)お前ら大学生にもなってドントノックニューヨークも知らねえのかよ?
(幹雄)そんなフォローしなくていいから。
(尚)健。
保にフォローされたら終わりだぞ。
ねえ。
次礼は?3億円当たったら?うーん。
フフフ…。
アッハハハハ!ドントノックニューヨークのバッグ?
(エリ)それは3億円あっても難しくない?
(幹雄)俺もそれにする。
アハハハ!
(エリ)いいねー。
(尚)ドントノックニューヨーク!
(礼)寒い。
(エリ)寒ーい。
(尚)エリ!エリ。
エリ。
(ゲルグーグ)ごめんなさい。
痛い…。
言っとくけど過去戻ってきたら協力するつったのお前だからな。
そんなこといつ言ったよ?2007年4月。
3年後の発言だろ?文句あるなら未来の俺に言えよ。
ふざけんなよ。
そんなことより2007年4月って何やってんの?礼と多田さんの結婚式。
冗談だろ!?二人に結婚されたら困るからこっち戻ってきてんだろ。
へぇー。
二人ともつきあってんのかなーとは思ってたけど結婚するんだ?
(幹雄)礼ってさいまだに健が礼のこと好きだって気づいてないんだろ?
(幹雄)結婚式って…。
お前そんな進展するまで礼に何も言えなかったの?言えてたらここにいねえっつーの。
(ため息)
(尚)何やってんだ!?急がないと始まっちゃうぞ!何が?いや「紅白」だよ。
大晦日恒例の「紅白歌合戦」!「紅白」!?・「はるばるきたぜカラオケヘ〜」
(歓声)
(尚)・「さかまく波をのりこえて」《「紅白」ってこれかよ!?》
(伊藤)・「あの頃は」
(一同)「Ha!」
(伊藤)・「ふたり共」
(一同)「Ha!」
(伊藤)・「なぜかしら」
(一同)「Ha!」
(伊藤)・「若さなどムダにして暮らしてた」・「恋のからだを寄せ合ってHa!」
(重人)・「ああ高校三年生」選曲古すぎでしょ。
あいつはいつだって青春の真っただ中にいるんだ。
(礼・エリ)・「もしあの向こうに見えるものがあるなら」・「愛し合う2人幸せの空」・「隣どおしあなたとあたしさくらんぼ」・「SAGAさがSAGAさが松雪泰子もさが…」
(幹雄)健。
いつもの歌えよ。
(エリ)そうだよ。
今日モンパチ歌ってないじゃん。
いや俺はいいよ。
(尚)・「BAKAバカ」・「BAKAバカ岩瀬健はバカ歴史的なバカ」
(エリ・礼)・「窓辺を流れてゆく」
(尚)痛ぇ!ごめんごめん…。
(エリ・礼)・「景色だけを…」
(幹雄)礼!ちょっと来て。
どうする気だよ!?
(幹雄)協力してほしいんだろ?どうしたの?
(幹雄)健がお前と二人っきりで話したいんだって。
えっ?あっいや…。
(幹雄)俺たちコンビニ寄ってから行くわ。
うん。
(幹雄)健。
貸し1な。
おいちょっと…。
幹雄!
(幹雄)ごめんごめん。
先行くわ。
(尚)おっ。
じゃあご一緒に。
(エリ・幹雄・尚)・「サクラ吹雪の…」ちょうどよかった。
わたしも話があったんだ。
もう気づいてたかもしれないけど。
でもケンゾーにはちゃんと自分の口から言いたかった。
わたし…。
多田先生とつきあうことに決めたの。
駆け引きとか計算とかなく好きだって気持ちをストレートに伝えてくれたことがうれしかった。
あんな真正面からぶつかってきてくれる人初めてだった。
押されたからってつきあうのかよ?ううん。
自分で決めたんだよ。
この人とつきあいたいなって思って。
ちゃんと自分で決めた。
実はね…。
わたしケンゾーのこと好きだったんだ。
全然素直になれなくて。
でも気まずくなるのは怖くて。
二十歳になるまでずっとどっちつかずの状態だった。
でも変わりたい変わらなきゃって思ったの。
多田先生と出会ってケンゾーに気持ちぶつけられなかったことって逃げだったんだって分かった。
だから今回は逃げないでちゃんと多田先生と向き合おうって決めたの。
ずっとケンゾーのこと思ってた時期があったからこそ今の自分があるんだってやっと思えるようになった。
こんなダメな幼なじみですけどこれからもよろしくお願いします。
二人とも遅いぞー。
ああごめん。
えっ?あっどうして?
(多田)ごめんなさい。
予定変更しちゃいました。
出発あしたの朝の便に変えました。
教授の新年のあいさつには間に合うと思うんですよね。
やっぱり1年の終わりと始まりはどうしても一緒にいたいなと思って。
(尚のせきばらい)
(尚)あのさ俺らがいること忘れてるでしょ?
(多田)えっ?
(尚)もうかゆいなぁー。
もうむずむずするなぁー。
もう。
(多田)ごめんなさい。
場所と…。
(尚)空気でしょ。
(多田)空気。
(尚)そう空気だ。
礼はいいなぁ。
愛されてて。
(尚)エリだってすっごい愛されてるよ。
(エリ)よし。
今年こそ手打ちそば完成させるぞ!
(尚)ねえねえねえ。
あれ?伝わってないのか?
(幹雄)お前もホントに懲りねえな。
(エリ)今回はいっぱい時間あるから大丈夫。
(鐘の音)
(幹雄)あっ。
もう時間やばくね?
(エリ)あっ!3分待ってたら年越しちゃうんだけど。
(礼)少しぐらい硬くてもいいから食べちゃう?
(多田)そうだね。
(一同)いただきます!
(尚)ねえ…。
ちょっと待って…!俺の沸いてないの!ねえふざけないで!健食べないの?あっ…。
(尚)あっ。
じゃあ俺のと交換しようぜ。
食べるわ。
おい。
何だよ!?
(エリ)ねえねえ。
そもそもさ年越しそばを食べないで年越したらどうなっちゃうわけ?金運が下がるそうですよ。
(エリ)熱っ!
(多田)あの…。
冗談ですから。
(尚)分っかりづらいなーおい!
(幹雄)ふだん言わない人が言っても冗談に聞こえないよ。
(多田)ごめんなさい。
あれ?もうすぐじゃない?
(尚)うん。
(一同)10!9!8!7!6!5!4!3!2!1!ハッピーニューイヤー!
(歓声)
(尚)やったやったー!おめでとうございまーす!今年もどうぞよろしくお願いします。
あっ。
こちらこそよろしくお願いします。
(尚)エリ。
今年もよろしくお願いします。
(エリ)よろしくお願いします。
・ああ優子?あけおめ。
うん。
折り返すよ。
(エリ)はい幹雄。
(幹雄)俺運転だからいいわ。
(エリ)せーの。
(尚)よし。
乾杯するぞ!
(一同)乾杯!おいしいね。
ううー!おいしいー!
(妖精)過去のお前が彼女のことを忘れることができれば今みたいなつらい思いをせずにすむと思わないか?今日初日の出見れるかな?
(多田)天気は大丈夫だって。
あっホント。
(エリ)健。
どうしたの?ケンゾー?俺いいわ。
(エリ)えっ?どうして?幹雄の運転怖いし。
(尚)大丈夫だよ。
死ぬときみんな一緒だから。
用事あるからさ。
(尚)何だよ?用って。
別にいいだろ。
こっちにもいろいろあんだよ。
今さら何言ってんの?
(幹雄)まだ後ろ乗れるぞ。
(尚)うんそうだ。
早く乗れ。
マジでいいから。
っていうかもうこういうのよくない?二十歳すぎてさぁわざわざ遠出して一緒に太陽見て何なの?お前本気で行かねえの?うん。
何もこんな日に一人でいることはないじゃねえか。
いいからほっとけよ。
無理に忘れようと思っても無駄だと思うけどな。
すぐに忘れられないから好きってことなんじゃねえの?
(幹雄)だったらみんなで大騒ぎしてたほうがよくねえか?
(クラクション)おい!行きたくないヤツはほっとけよ!
(幹雄)もううるせえから早く行こうぜ。
分かった。
(ため息)ったく。
何考えてんだよ。
(エリ)せっかくみんなで盛り上がってたのにあの態度はないよね?健も健なりに何かあるんじゃねえの?
(多田)僕お邪魔してて大丈夫ですか?
(エリ)どうして?毎年五人で新年を迎えるって聞いてたんでこんなところまでご一緒しちゃっていいのかなって。
いいのいいの。
どんな組織にも活性化は必要なんだから。
あっいや。
活性化につながるかは分かりませんが。
じゃあお言葉に甘えて。
(尚)あっあっ。
どうぞどうぞ。

(エリ)ううー。
寒っ!
(幹雄)うわっ寒っ。
うわー。
(エリ)また食べてんの?
(尚)うん?食べないと育たないだろ。
(幹雄)年明けて最初の食事がおでんでいいのかよ?
(尚)何を食べるかが問題じゃない。
(尚)誰と食べるかが重要なんだ。
いや。
わたしいらないよ。
あっ。
でもスープちょっとちょうだい。
(尚)うん。
(尚)うっ!誰が口移しで飲むのよ!はい。
ありがとう。
あー。
いいなぁああいうの。
(尚)うっ。
あっ!いらないよ!鼻についた!ハハハ。
(テレビ)「新年あけましておめでとうございます。
ただいま年が明けて1時42分です」
(西尾)健。
うん?
(西尾)お前ホント行かなくていいのか?たまには一人になりたいときだってあるでしょ?俺はほとんどの時間この店で一人だからな。
そんな気持ちは全く理解できない。
フッ。
たもっちゃんお代わり。
おう。
はいよ。
ありがとう。
お前たちが一緒にいないなんてことがあるんだな。
まあほら。
もう二十歳すぎてるしずっと一緒っていうのも限界あんじゃん。
はたから見てると四十五十すぎてもつるんでそうな勢いだったけどな。
ああ。
さっき何でかばってくれたの?何が?ドントノックニューヨーク。
フフフフ。
バカ野郎お前。
あれはな俺のナンバーワンフェイバリットブランドなんだよ。
よいしょ。
もういいって。
(エリ)健絶対後悔するよ。
うん?やっぱ初日の出行けばよかったとかって言いそうじゃない?そうなんですか?高校んとき俺ら四人だけでお好み焼き食いに行ったじゃん。
あああったね。
あの次の日さその話してる間健だけずーっと不機嫌だったの覚えてる?
(エリ)アハハ。
大して面白いことあったわけじゃないのにね。
「何かあっただろう?」ってしつこかったなぁ。
ケンゾーって昔から自分がいないところで面白いことがあるの許せないんだよね。
小学校の遠足で遊園地に行ったときさ熱でフラフラなのに無理して来たことがあってさ。
フフフフ。
みんなははしゃいで大騒ぎしてる中一人だけムスッとしたままジェットコースターに乗ったんだよね。
つらいなら帰ればいいのに。
(エリ)健っぽいね。
(幹雄)あいつ妙なとこで頑固だからな。
(尚)まっ絶対後悔すんな。
(男)こんなのしかないのかよ。
(男)センス悪いなこれホントに。
(男)何?これ。
見てよこれ。
(男)何?これ。
(男)これはもらってもうれしくないぜってホントに。
《ドントノックニューヨークってマジであるんだ。
っていうかたもっちゃんどんな趣味してんだよ》ねえ?それどこで売ってんの?しかも景品かよ。
お願いします。
(店主)ああいらっしゃい。
はいどうぞ。
ああー。

(ため息)過去に戻ってきてまで何やってんだよ。
(エリ)よいしょ。
ああー懐かしい。
(エリ)ハハハ。
(尚)行くか?
(幹雄)そうだな。
(尚)よいしょ!
(エリ・礼)おおー。
アハハハ。
(多田)ああー。
まだ日の出まで3時間以上ありますよ。
(エリ)この待ってる時間がいいんだよ。
ねえ?さすがに寒すぎるけどね。
まあね。
(尚)うわあー!
(幹雄)うおーっ!
(尚)危ねえ!あっ。
(二人の笑い声)多田先生も行こう!えっ?ああっ!
(幹雄)二十歳にもなって波打ち際ではしゃいでんじゃねえぞ!
(尚)うるせえお前!そういうこと言ってると投げるぞお前!
(エリ)ねえねえあれいつだっけ?鶴とさ健がさ相撲とったやつ。
(尚)あれ?あれおととしじゃん。
おととし。
(多田)何かあったの?波打ち際で相撲やって二人ともびしょぬれになったの。
(エリ)あれは笑ったよねぇ。
服とか超ぬれてんのにさ勝った負けたでぎゃーぎゃー言い合ってんの。
寒いし風邪ひくよって言っても「そんなことどうでもいいんだよ!」って逆にこっちが切れられて。
(幹雄)勝ち負けのがどっちでもいいっつーの。
いいわけねえだろお前!
(多田)で結局どっちが勝ったんですか?もう1回とってまた二人で波に突っ込んでた。
健がいないとつまらん!うん。
何か違うよね。
こうやって当たり前になっていくのかな。
誰かがこの場にいなくてもそれが普通になっていっちゃうのかな。
(エリ)まだ早くない?そういうの。
(エリ)社会人になったり結婚とかしたらしょうがないかもしれないけどさぁ。
(多田)僕もそう思います。
終わるのって簡単なんですよね。
(多田)終わるのってホント簡単なんです。
年を取ってけば自然となくなってるものたくさんあるんです。
無理してやらなくていいこととかやる必要のないことたくさんあると思うんですよね。
無駄とか面倒のひと言で片づけられることこれからいっぱい出てくると思います。
でも記憶とか思い出ってそういうところで生まれるもんだと思うんですよね。
もったいないと思います。
はたから見てても五人の関係ってうらやましいなと思ってたんで。

(エリ)何か嫌だね。
このままだんだん距離ができてきちゃうのってさ。
(幹雄)はあー。
寒ぃ。
車戻るわ。
(尚)おう。
(エリ)行こう。
よし。
おじちゃん。
もう1回!はいよ。
ほい。
《何でこんなことにムキになってんだ!?》《ただただ目の前に没頭することがあるという事実が何だか無性にありがたかった》
(エリ)これいつぐらいの?
(幹雄)うん?高校んときのかな。
ふーん。
・『小さな恋のうた』もう1回。
はいよ。
まだやるの?やんの。
はあー。
そんなに欲しいのかねえ。
しょうがねえなぁ。
ああー!《無心で投げ続けて脳裏に浮かんできたのは14年分の礼だった》
(礼)わたしケンゾーのこと好きだったんだ《重ねてきた年月の重さに涙がこぼれた。
この思いは消せない。
忘れることなんてできない》《やっぱり礼が好きだ。
礼のことがたまらなく大好きだ》
(店主)はいおめでとう。

(一同の歓声)
(クラッカーの音)
(一同)ハッピーニューイヤーパート2!
(尚)遅いんだよお前!ストーブつけずに1時間半だぞ!
(幹雄)一人ですかしてんじゃねえよ!そうだよ。
大人ぶっちゃってさ。
そう簡単に一人になれると思ったら大間違いだからね!
(尚)ったく!おりゃあ!バカがいないと調子狂うんだよ。
バカ!おい。
おい!お前だろ!
(尚)はっ…?
(幹雄)全くの五分五分だな。
ケンゾーはホント得してるよね。
いっつもドッキリ仕掛けてもらってさ。
(エリ)ちゃんとみんなに感謝しないと後々後悔するからね。
後悔。
ほら。
俺にありがとうございますって言え。
ありがとうチビ!
(尚)あっあっ!お前な…。
大きくなるもん!おい。
バカ!あーっ!それ。
おう。
(幹雄)ドントノックニューヨークじゃん!
(尚)ホントにあるんだ!?だから言っただろ。
(エリ)どうしたの?買ったの。
(尚)いくらで?28,200円。
高っ!これレア物でなかなか手に入んねえんだから。
はい。
えっ!?やるよ。
あっあっ。
いいよ。
欲しいっつったのお前だろ。
責任持って処分しろよ。
(エリ)いいなぁ。
幼なじみだとそんなことまでしてくれちゃうんだ。
いいなぁ。
いいなぁ。
いいなぁ!トイレ行ってくる。
(クラッカーの音)うわあっ!
(多田)ハッピーニューイヤーパート3!
(一同の笑い声)多田さん!?
(多田)あっ。
ごめんなさい。
あの。
驚かすつもりは全然なかったんです。
いやー。
嘘ですよそれ。
ねえ?初日の出どうする?初日の出。
大学の屋上は?おおいいね。
見えるかなぁ?見えるか見えないかは問題じゃない。
誰と見るかが重要なんです。
(尚)「仲間と過ごす大切な時間プライスレス」うわあー。
何言ってんだか!
(エリ)言い慣れないこと言っちゃって。
この野郎。
格好つけてんじゃないわよ。
アハハハ。
ちょっとちょっと。
ちょっとその動き気持ち悪い。
(尚)うるせえ。
行く行く行く。
行くぞ!よし。
ああ!ちょっと!エリ!
(エリ)おおー。
畳んで。
(エリ)オッケー。
いいね。
これも何か使えるから。
おい。
それ俺んだぞ。
えっ?いいじゃん。
どうせ汚いんだし。
ケチ!ケチ!いいよ。
(エリ)あっ。
よいしょ。
よいしょ。
もう。
(エリ)はいブーツ。
あっありがとう。
邪魔だよ。
って俺んち。
よいしょよいしょ。
(尚)それをほらみんなどっから出んのかなってこう。
ほら。
みんなで探すから面白い。
楽しいんじゃん。
(エリ)まあ一応教えといてよ。
(尚)何?楽しくする気はないの?
(エリ)あっ!ねえねえねえ。
あれじゃない?あれ。
ほら。
(一同の歓声)すごーい初日の出。
うわあー!きれい。
今日はありがとね。
ううん。
こちらこそ。
(礼・多田の笑い声)《過去と同じ六人での初日の出になったけど過去よりも気分は少しだけ晴れやかだった》ケンゾー。
ハハッ。
何祈ってたの?言わねえよ。
何で?教えてくれたっていいでしょ。
バカ。
言ったら願いがかなわなくなるんだよ。
ふーん。
そんなにかなえたい願いがあるんだ。
かなえたいに決まってんだろ。
(尚)よし。
おいおい!写真撮ろう!写真!
(幹雄)お前写真ホント好きだな。
(尚)イベントがあるかぎり写真も続くんだよ!おいいくぞ。
よっ。
あっ!ちょっ。
フフフフ。
(シャッター音)
(幹雄)戻ってきても無駄だったな。
えっ?
(幹雄)あのときの俺は相当協力してやったのになぁ。
お前何もしてねえだろ。
フッ。
やっぱそう簡単には変わんないんだな。
・『ハレルヤ・コーラス』
(妖精)いちばんつらい道を選んだな。
えっ?やりようによってはあの時点で彼女と大きく距離を置く方法もあったわけだ。
ですね。
だが結局お前はここで彼女のウエディング姿を眺める未来を選んだわけだ。
お前のつらい旅もいよいよフィナーレだな。
どういうことですか!?次のスライドが最後だ。
最後!?フィナーレにふさわしく彼女がプロポーズを受けた日というわけだ。
ラストハレルヤ〜チャンス!フッ。
(指を鳴らす音)
(礼)こんなにずっと一緒にいるのにケンゾーは何も分かってないよ
(礼)何も分かってない《礼の口からもっとも聞きたくない言葉を聞いた》《礼はそれ以来一度もケンゾーと呼ばなくなった》◆当番組は同時入力のため、誤字脱字が発生する場合があります。
2018/04/19(木) 15:50〜16:47
関西テレビ1
プロポーズ大作戦 #08[再][字][多]

「年越しに流す涙は本物ですか」
山下智久 長澤まさみ 藤木直人 榮倉奈々 平岡祐太 三上博史ほか

詳細情報
番組内容
 2004年の12月31日に戻った健(山下智久)は、「戻ってきたら協力する」と言っていた幹雄(平岡祐太)にタイムスリップしてきたことを伝える。幹雄は、健が礼(長澤まさみ)にいつまでたっても告白できないでいることにあきれるが、ふたりきりになるきっかけを作る。ところが、健が気持ちを伝える前に、礼が、多田(藤木直人)と付き合うことを決めた、と言ってきた。ショックを受ける健。
番組内容2
 健のアパートで毎年恒例の年越し。今年は多田も合流した。そして、初日の出を見に行くという段になって、健は「行かない」と言い出す。妖精に言われたとおり、すべてあきらめて礼のことを忘れようと決心したのだ。様子がおかしい健を幹雄らは強引に誘うが、健は頑として拒否する。
 健は一人で“バーガー・ショーグン”で飲んで、あてもなく街に出る。
番組内容3
ひょんなことからバッティングセンターに入って、無心に投げ続ける健は・・・!?
出演者
山下智久
長澤まさみ
  *
榮倉奈々
平岡祐太
濱田岳
  *
三上博史
  *
藤木直人 ほか
原作・脚本
【脚本】
金子茂樹
監督・演出
【プロデュース】
瀧山麻土香 
三竿玲子
【演出】
成田岳
音楽
吉川慶
【主題歌】
桑田佳祐

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
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