プエルトリコで再び全島停電 7カ月ぶり

Irma Arroyo reads a book with a flashlight at her home without power, after Hurricane Maria hit the island Image copyright Reuters
Image caption プエルトリコではハリケーン「マリア」以降、断続的に停電が起こっている

人口340万人の米自治領プエルトリコで18日、全土が停電した。全島で電力供給が止まったのは、昨年9月にハリケーン「マリア」によってインフラや電力網が被害を受けて以来、7カ月近くぶりとなる。

自治政府は、島の南部で契約業者が操作していた掘削機が停電の原因と発表した。24~36時間内に復旧できるよう対応しているいという。

報道官によると、病院やサンフアン空港、水のくみ上げシステム、金融システムなどへの電力復旧を優先的に行っている。

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昨年7月に破産したプエルトリコの電力当局は、過去90年で最悪のハリケーンと言われた「マリア」以来、ニュースになり続けている。

2番目に強い等級の「カテゴリー4」だった「マリア」以降、住民は何度も停電を経験している。18日の時点で、4万人がなお電力が使えない状況にあった。

サンフアンのカルロス・アルビズ大学で教えるシンシア・ガルシア・コル教授はCNNの取材に対し、「マリアから7カ月たって、またマリアの後の状態に戻された」と語った。

コンサルタント会社ロディウム・グループによると、ハリケーン「マリア」による停電は米国史上最大規模のものだった。

同社のトレバー・ハウザー氏はツイッターで「プエルトリコは昨日の時点で、米国で1番、世界でも2番目に大きな停電を経験していた。そしてきょう、また全島停電が起きた」と説明した。同氏がツイートしたグラフは、契約100万件当たりの停電時間を比較したもの。

(英語記事 Total blackout hits 3.4m Puerto Ricans

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