こんにちはCirculation-Cameraです ^^
星景写真というと、
どんのような写真を連想されますか??
大きく分けて2種類あると思います。
すなわち、
・星が点として写った写真
・星が線状に写った写真
です。
下の写真は2枚とも同じ場所で撮影したものですが、雰囲気がだいぶ異なります。
今日は、この線状に写した写真の撮り方を解説します ^^b
ちょっと長い記事ですが、なるべく具体的に解説してみました。
また、極力特殊な道具が必要にならないように致しました。
どのご家庭にもある一眼カメラで撮影できます (笑)
とりあえず、ここに書いてある通りセッティングすれば、あなたでも撮れますよ!
こんな感じの写真!
※逆に星撮影に慣れている方からしたら初歩的な内容の記事です、すいません ^^;
~撮影時間~
まず、星の軌跡を写すのですから長時間露光しなくてはならないことは当然ですよね?
ではどのくらいの時間が必要でしょうか?
クイズにしてみましょう💡
この写真は大体何分間撮影したものでしょうか?
① 5分間
② 20分間
③ 1時間
③ 3時間
・
・
・
正解は②の20分間でした!
星って結構動いています。なので何時間も撮影しているイメージがあるかもしれませんが、実は20分~1時間で撮影している人が多いと思います。
もちろん、北極星を中心にぐるんぐるんの円を描こうと思ったら4時間とか6時間になってしまうのですが、とりあえず初心者の方は20分から始めてみましょう💡
~必要な道具~
最低限必要な道具を掲載します!!
①シャッター速度が調整できるカメラ
一眼レフでもミラーレスでもOKです。
②レンズ
15mm~50mmくらいのレンズが使い易いです。
単焦点レンズでもズームレンズでもOKです。
F値は気にしなくて良いです、とりあえず!
③三脚と雲台
三脚はガッチリしたものの方が有利は有利です。
④リモートレリーズ
自分のカメラに合ったもので、
一番安いのでいいから買ってください。
2000~3000円で購入できるはずです💡
今回ご紹介する方法の場合、
セルフタイマーではちょっと厳しいです。
※スマホ遠隔操作を極めている方やインターバル撮影ができる人には必要ありませんが、そんな方は初心者向け記事読まなくても、星の軌跡撮れますよね ^^;
⑤SDカードなど記録メディア
⑥十分に充電された電池
~設定!~
もう、ここで撮り方をお教えします!
①晴れた夜に肉眼で星が見えるところに行って下さい。
真っ暗な山の中とかまで行かずとも、案外と街中でも撮影できます。ただ、せめて何個か星が肉眼で見えるような場所に行ってください。そして、街灯など強い光源は構図に入れないで下さいね。
②三脚、雲台、カメラ、レンズ、リモートレリーズをセットして下さい。
セットが完了しましたら、次は設定です ^^b
③オートフォーカスと手振れ補正をoffにして下さい。
④マニュアルでピントを合わせて下さい。
ピントはとりあえず無限遠に合わせましょう。ピントリングを∞に合わせるだけではだめです。ライブビューで拡大してしっかりと無限遠に合わせて下さい。
⑤長時間ノイズ低減は必ずoffして下さい
⑥ホワイトバランスはオートでなくマニュアルで設定してください
⑦以下のいずれかの設定してください
ISO 3200, F4, SS 1/30 sec
ISO 1600, F2.8, SS 1/30 sec
ISO 1250, F2.0, SS 1/30 sec
試し撮りして、明るすぎればISO感度を下げてください。暗すぎればISO感度を上げてください。F値やSSはいじらないでくださいね。
そして設定が決まったら、、、
⑧連射機能をonにして下さい。
⑨リモートレリーズをシャッター押しっぱなしにする
⑩20分ほど三脚やカメラに触らないでのんびり星を見ながら待って下さい♪
⑪夜なので気をつけて家に帰って比較明合成しましょう♪
~比較明合成・コンポジット撮影~
「は??合成するの!?」
と思われた方もいるかもしれません。
まぁ、落ち着いて聞いてください。
星の軌跡を写す場合、これは必須の知識です!
現在デジカメで星の軌跡を撮影していて、
比較明合成なしに撮影をしている人は、
まずいないと言っていいはずです。
そのくらい必須の知識です。
しかも、この合成は超簡単です!
お金のかかるフォトショップもライトルームも必要ありません。インターネットのフリーソフトをダウンロードしたら、あとは直感的な操作で十分な合成が行えます。ソフトは後述しますね ^^b
ちなみに比較明合成とは、写真同士の明るいところだけを合成する方法です。
※ブログを始めた頃に書いた関連記事です:
~なぜ比較明合成が必要??~
星を線状に写すとき、
「ずっ~っとシャッターを開きっぱなし」
にしていると思っていませんか?
20分間シャッターひらっきぱなしとか。。。
(;・∀・)
でも実はそうではないんです。
確かに開きっぱなしで撮影することもできます。
私も比較明合成を知らない頃はそうしていました。
しかし、この方法には大きなリスクがあります。
(1) 設定がとても難しい!
仮にISO 500, F 2.8, SS 20分で撮影したとします。
これでうまく撮影できたかわかるのは?
当然、20分後です。
そこで暗かったり明るかったりしたら?
また設定をいじくって、結果が分かるのは?
もちろん、さらに20分後です。
夜が明けてしまいます (;´・ω・)
フィルム時代の熟練者ならともかく、
初心者にはハードルが高すぎます!
一方、比較明合成の場合、
30秒間程度の写真を合成するので、
すぐに結果がわかりますから、
数分で設定が完了します ^^b
(2) 撮影中のトラブルに対応できない
たとえば18分時点で雲が出てきたら?
突然、突風が吹いてしまったら?
最後の最後に三脚にうっかり触れてしまったら?
最後の最後に通りすがりの車のヘッドライトが当たってしまったら?
そこまでの努力が水の泡です。
((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル
しかし、比較明合成なら不要なカットを除くだけでいいのだから問題なし。
→
どうですか???
比較明合成をしない理由がありません!
~フリーソフト~
・Sirius comp (windows)
この2つが有名で、
私は両方とも使用したことがあります。
どちらも合成したい写真を、
ドラッグアンドドロップするか選択するだけ。
ですので直感的に使用できます ^^b
例えば、StarStaXの場合、
①ダウンロードして…
②起動して、、、
③合成する写真を選択し、
ドラッグアンドドロップして…
④Outputボタンを押して終了です!簡単!
~インターバル撮影は知らなくても大丈夫~
インターバル撮影はカメラに対して
「何秒間の撮影を何回連続で行いなさい」
と指示をする方法です。
しかし、今日くらいの設定でしたら、
「連射モードにしてレリーズを押しっぱなし」
それだけで代用できますので、大丈夫です ^^b
~注意点~
最後になりますが、星の軌跡を写すときの注意点を書いておきます。
(1) バッテリーに注意!
寒い中ずっと撮影するのでバッテリー消耗は想像以上に激しいです。
(2) 街灯は入れない
先ほども書きましたが、強い光源が入るとフレアーやゴーストが盛大に出てしまいます。そういう強烈な光源は構図に入れないようにしてください。
(3) 途中で車などのヘッドライトが当たる可能性があります。そのため、構図の中に道路が入る場合などはご注意ください。
(4) 風が強い時は難しいかもしれません。
(5) 飛行機は仕方がありません。あとで消すか、あきらめるかしかありません。
そういう意味では車通りも少なく、街明かりも弱く、飛行機の往来も比較的少ない1時~4時くらいの撮影がおすすめです。バンプの歌みたいですね (笑)
♪午前二時、踏切に望遠鏡を担いでった♪
もちろん、もっと早い時間帯でも撮影できますから、ご安心くださいませ。
~おわりに~
せっかくカメラ買ったんですから、
携帯カメラでは撮れないものが撮りたい
ですよね!
星はその最たるものだと思います ^^
星を点として写す方法は、
以前解説したことがあります。
好評で嬉しかったです♪
いきなり軌跡を映すのは、
ハードルが高いと感じられる場合、
まずは点状に写してみて下さい💡
で、これに慣れてきたら、
是非星の軌跡撮影にも、
チャレンジしてみて下さいね!
それでは今日はこのあたりで失礼いたします。
またよろしくお願いします m(_ _)m