子どもを叱り続ける人が知らない「第6原則」

「勉強のできる子」こそ見誤りやすい

反抗期真っ只中、成績は下がる一方です(写真: nonpii / PIXTA)

※石田勝紀先生へのご相談はこちらから

中高一貫に通う、思春期、反抗期真っ只中の男子の母です。昨年の春から、とくに反抗がひどくなりました。いつも私とケンカになり、思いどおりにならないと家を出たり、暴言暴力が出ます。学校の成績は平均以下となり、当初よりかなり下がりました。
本人は、まったく気にせず、冬休みは毎日DS、テレビ、マンガ三昧でした。学校にも何度も何度も呼び出され、教頭に指導されています。が、本人には響いていないようです。本人は、将来の夢はない、何だっていい、大学には入らなくてもいい、そのときに考えればいいと言います。何のために中高一貫校に行ったのか、高校受験がなくてよかったという程度に思っているのか。このままゲーム三昧、無気力のまま生きていきそうで心配です。
(仮名:柴田さん)

反抗期だけが理由とも思えない

かなり深刻な状態になってしまっているようですね。親としてもどう対応していいか不安な毎日でしょう。思春期、反抗期真っ只中とのことですが、確かにそれもあると思いますが、単純にそれが理由とも思えません。今の状態では、いくら説教しようが、いくら叱り、怒ろうが、解決することはないでしょう。原因が何なのか、それがわからないと対応のしようがありませんから、まずは原因を考えてみましょう。

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「子どもを叱り続ける」ということで日々“格闘”しているご家庭は少なくありません。“格闘”になってしまっている原因は、いくつかに分類されます。それを筆者は「子どもを叱り続ける人が知らない『5つの原則』」と呼んで、講演会などでもよくお話ししています。

【第1原則】―自分とまったく同じ価値観の人はいない
【第2原則】―強制されたことは、やらないか、やったとしても面従腹背となる
【第3原則】―人間には最低3つの長所がある
【第4原則】―親の成長は止まっているが、子どもは成長している
【第5原則】―「怒る、叱る、諭す」の3つを使い分ける

この5つの原則は書籍でも書いたことがあるのですが、実は、この5つ以外に、もう1つあり、それを「第6の原則」と呼んでいます。第6の原則は非常に表現することが難しく、日ごろ割愛していますが、実は柴田さんのケースは、まさにその第6の原則が当てはまるように思います。

第6の原則とは何か。それは次のことです。

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  • NO NAME0f6832074c81
    >お子さんの精神年齢が低く、幼くてもそれはデメリットではないということです。
    >人間、さまざまです。成長もさまざまです。大器晩成という言葉もありますし、良い悪いという問題ではないのですね。
    これは本当にそう。
    かくいう私も中高生の頃、忘れ物が多い、人の話を聞かない等、精神年齢が周囲の子どもより低く、両親は心配して厳しく躾けたそうだが大人になる頃には、治っていた。
    あまり不安がらず、お子さんを長い目で見てあげてほしい。
    up12
    down0
    2018/4/19 10:00
  • NO NAMEb396e3f29c12
    >本人は、将来の夢はない、何だっていい、大学には入らなくてもいい、そのときに考えればいいと言います。何のために中高一貫校に行ったのか、高校受験がなくてよかったという程度に思っているのか。

    では何で中学受験を子供がしたと思っているのか。
    本人の希望じゃなくて親が強制的にやらせて派手に燃え尽きてるだけだろう。

    本人の精神年齢の問題では無くて親のコミュニケーション能力が欠落してる事こそ問題。
    筆者の理解とアドバイスはまるで的が外れてる。
    up12
    down3
    2018/4/19 12:37
  • NO NAMEbb2302a06a76
    ダイエットとか貯金とか大人だって自律できないんだから、子供が自律できるわけないじゃん。
    up6
    down1
    2018/4/19 14:44
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