2018年04月19日
【自己啓発】『何があっても「うまくいく人」10の方法: あと少しだけ、賢く「自分本位」に生きてみる。』バーバラ・バーガー
何があっても「うまくいく人」10の方法: あと少しだけ、賢く「自分本位」に生きてみる。 (単行本)
【本の概要】
◆今日ご紹介するのは、先日の「未読本・気になる本」の記事にて、個人的に気になっていた自己啓発書。装丁はほんわかしていますが、中身はどうして、かなり「ガチ」な内容でした。
アマゾンの内容紹介から一部引用。
著作累計350万部突破!
迷ったとき、ガマンしているとき、思い切りたいとき……あと少しだけ、賢く「自分本位」に生きると人生が変わる!
なお、私は「14%OFF」のKindle版で読みました!
Open mind / Arenamontanus
【ポイント】
■1.「あるがままの現実」に抵抗しない「あるがままの現実」を受け入れられないとき、私たちは「物事は、こうあるべきだ」という、自分にとって�望ましいストーリー�を自分に言い聞かせ、それによって人生を台無しにしているのです。
でも、それが「幸せ」と何の関係があるのでしょうか?
大いに関係があります。「あるがままの現実」に抵抗し、現実と戦うことは、大変なストレスを生み、疲れることだからです。
「物事は、こうあるべきだ」と考えるとき、私たちはまさに現実と戦っているのです。
雨が降っているときに「太陽は輝くべきだ」と文句を言うのがどれほど無意味なことか、あなたもご承知でしょう。「晴れているべき」と考えてイライラし、不幸になるよりも、傘を買ったほうがいいに決まっています。
天気に関してなら、そんなふうに納得するのも難しくありません。でも、人間関係や自分の身体のことについてだったら、どうでしょうか。
「なんで、こんなことになるんだ」と考えて、現に起きていることに対して抵抗してはいませんか? すると、どういう気持ちになりますか?
■2.自分が持っているものに感謝する
すでに私たちは、「自分が持っていないものを欲しがったときに苦しむ」ということを理解しました。ですから、新しい戦略として、「自分が持っているものに感謝する」 と心に決めるのです。
この新しい戦略のメカニズムについて、もう少し詳しく見てみましょう。
少し時間をとって「自分の置かれている立場」を実感してください。そして、今現在、まさにこの瞬間に「何があなたを不幸にしているのか」と自分に問いかけ、できるだけ正直に答えてください。
恐らくそれは、あなたが欲しいものを持っていないこと──あるいは、あなたが欲しくないものを持っていること(この2つは表現こそ違いますが、同じことを言っています)ではないでしょうか。(中略)
「自分が持っていないもの」を欲しがる代わりに、「自分が持っているもの」に感謝する ──幸せな気分になるか、悲しい気持ちになるかは、私たちがどちらを選ぶかで決まるのです。
■3.現実には「行動」と「その行動の結果」しかない
私たちは決断や選択をし、その行動や活動には、結果が伴います。「間違い」という言葉は、行動とその結果を解釈、評価するときに初めて出てきます。
ある行動をとり、その結果が「好き」であれば、「いい選択をした」と信じるでしょうし、もしその結果が「嫌い」だったら、「間違いをしてしまった」と信じるでしょう。それだけのことなのです。
そう考えていてわかったのですが、母は私がベトナム戦争に反対し、大学を中退し、家出をし、世界を放浪し、ドラッグをやり、ヒッピーになり、外国に落ち着き、マクロビオティックの先生になり、その後、精神世界の 求道 者、意識の探究者、教師となったこと、医者と結婚せずアメリカの郊外に住まなかったことが気に入らなかったのです。
これが「間違いを犯す」という言葉の母親なりの定義だとわかりました。ですから、母は実際には私にこう言っていたのです(それも、かなり不器用に)。
「あなたは、私が考える『いい人生』へと続く選択をしなかった」
■4.出来事自体には何の意味もない
自分のストーリーを検証し始めると、すべてのケースにおいてまず「出来事」があり、その出来事についての自分自身の「解釈」があるとわかります。さらにじっくり考えていくと、わかってくることがもう一つあります。
それは、自分に影響を与えることができるのは、自分の思いだけだ、ということです。
何であろうと、すべての出来事は中立です。
こんなことを言うと過激に聞こえるかもしれませんが、「出来事自体には何の意味もない」というのが現実なのです。
私たちが経験していることはすべて、「これらの出来事が何を意味するか」についての私たちの解釈なのです。それが私たちの人生であり、私たちの世界なのです。
ですから、もしある出来事を悪いことだと思い込んだら、それが自分の経験となります。
もし、ある出来事をいいことだと思い込んだら、それが自分の経験となります。
そしてさらに言えば、「外側の出来事、環境、人が自分に影響を与えられる」と思い込んだら、基本的にはそうなってしまうのです!
■5.健全な境界を持つ
「他人のことに口出ししない」人は、「健全な境界を持つこと」の意味を理解しています。
「健全な境界を持っている」とは、「私は私、あなたはあなた」であり、それぞれがここにいる権利があり、「あるがままの自分」でいる権利があると理解している、ということです。
このことはまた、私たちそれぞれに「自分で選択する権利」や「思い、言葉、行動から帰結するすべての結果を経験する権利」があることをも意味します。
「健全な境界」があれば、それぞれの人がその人にとって正しいと感じる状態でいる権利、正しいと感じることをする(そして、その結果を経験する)権利を尊重できます。
「健全な境界」があれば、私たちは他の人の権利を尊重し、自分の権利も尊重されることを期待するのです。
つまり、特に助言を求められてもいないのに、その人に対して、「いかに考えるべきか、感じるべきか」、あるいは「何を言うべきか、何をするべきか」を告げるとしたら、あなたはその人の境界や、その人がその人でいる権利を尊重していないのです。
【感想】
◆引用部分が多くなってしまい、申し訳ございません。冒頭でも触れたように、軽め(?)の装丁や、さらに『何があっても「うまくいく人」10の方法』というタイトルから、もっとライフハック的な自己啓発書だと思って読み始めたのですが、これが重い。
ページ数的には、普通の量(単行本で256ページ)なのですが、なかなかサクサクとは読み進められませんでした。
実際、上記引用部分でも、下手に中略してしまうと、意味が分からなくなる可能性があると言いますか、著者が述べたいことが伝わらないかも、と危惧していた次第。
さらには、ライフハック本とは違い、できれば最初から順番に読んでいく方が理解しやすいと思います。
◆では、本書を理解する上で、何がそんなに「歯ごたえ」(?)になっているかというと、いきなり上記ポイントの1番目にあるように、「物事の考え方」の部分から変える必要があること。
天気の話だと自然に受け入れられるのに、人間関係や自分の身体のことになると「何でこうなるんだ?」と思ってしまうのが普通です。
でもそれを「あるがままの現実」として受け入れられれば、幸せになれる、というのが著者のバーバラ・バーガーの主張。
このような考え方になじみ始め、自分の心や思いをよく観察し、「こうあるべき」「こうあるべきではない」というストーリーを頭の中で 紡ぐのをやめると、今この瞬間に「幸せ」が姿を現わしてくるのです。ただ、さまざまな物事について「こうあるべき」「こうあるべきではない」という考えは、誰でもが自然に持っているでしょうし、それを手放すのは結構大変な気が。
◆たとえば、上記ポイントの3番目にあるように、彼女は自分の母親の「こうあるべき」という考えから、長い間「間違いをおかした」と言われ続けてきました。
しかし、それはあくまで彼女の母親の考えであって、彼女自身は彼女いわく「楽しい人生」を送ってきた、と主張。
そしてそこには「間違い」などなく、彼女のしてきた「行動」(確かに普通の人とはかなり異なっていますが)と、それに対する結果があるだけです。
つまり、何が起こったにしても、私たちは常に「行動」と「その行動の結果」から学ぶことができるという。
逆に言うと、私たちは「間違い」を恐れるがゆえに、「行動」できないのですが……。
◆その「学び」に関して言うなら、あらゆる出来事は、解釈次第である、というのが上記ポイントの4番目。
つまり出来事自体は、あくまで中立であり、それをどう解釈するかで、変わってくるわけです。
たとえば具体的な事例が本書では挙げられているのですが、その1つが「彼が去っていったとき、私はひどいショックを受けました」というもの。
これについても「彼が去った」という出来事に対して、「一人になるのは恐ろしいことだ」「結婚したら、ずっと一緒にいるべきだ」「私一人ではやっていけない」「私には彼の愛が必要だ」という「思い込み」を当てはめて展開している、と著者は言います。
この「思い込み」から逃れて、別の解釈をすることができれば、確かに「幸せ」にはなれそうな。
◆実は今回、上記の5つのポイントは、本書の第1章から第5章までから1つずつ選びました。
正直、この前半部分が、本書のキモというかメイン部分だと思います。
もちろん、第6章以降もハイライトは引いていますが、まずは前半部分中心でお読みいただきたく。
なお、巻末には、全10章分の「ワークシート」も収録されていますから、それぞれのエクササイズをこなすことで、より理解を深めて実生活に活かせると思います。
人生のパラダイムシフトが起きる1冊!
何があっても「うまくいく人」10の方法: あと少しだけ、賢く「自分本位」に生きてみる。 (単行本)
第1章 無駄なエネルギーは使わない
第2章 「ないものねだり」を卒業する
第3章 賢く「自分本位」に生きる
第4章 「心配性クラブ」に退会届を出す
第5章 「他人のこと」に首をつっこまない
第6章 思い切って「やりたいこと」をする
第7章 「正しいこと」って、何だろう?
第8章 「今、ここ」にある現実に取り組む
第9章 「やがて過ぎ去ること」に執着しない
第10章 「死」について学んでおく
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【科学的?】『ひっこみ思案のあなたが生まれ変わる科学的方法』アンディ・モリンスキー(2017年09月28日)
【編集後記】
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