※この記事は2013年のものです。
最新情報については公式サイトをご確認ください。
⇒http://www.pref.hokkaido.lg.jp/ks/ass/ainufouramu2013.htm
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広く道民にアイヌ民族の歴史や文化に触れてもらい、今後の新たなアイヌ政策に一層の理解を深めてもらおうという目的で、1月27日札幌市の京王プラザホテルにて北海道主催の「アイヌフォーラム北海道2013」が開かれました。やまびこ座・こぐま座プロデュースによる“アイヌ人形劇”や(財)アイヌ民族博物館による“アイヌ文化ステージ”などの催しに加え、アイヌ文化啓発等の活動事例報告などもプログラムに盛り込まれ、会場にはお子様連れの親子から高齢の方まで幅広い道民の方々が来場されており、堅苦しくなくアイヌの世界に触れることが出来るすばらしいフォーラムでした。
会場入り口前では、アイヌ優秀工芸師による実演コーナーや、アイヌ文化や歴史の概要などを紹介するパネルが展示されていました。アイヌと言えば美しい文様が頭に浮かぶ方も多いと思いますが、これは衣服の飾りとしてだけではなく「魔よけ」などの意味を持つ文様で母から娘へと受け継がれてきました。
アイヌ人形劇では~むかしがたり~「ふんだり けったり クマ神さま」の公演が行われました。
アイヌの人たちは、動植物から人間の手で作り出される道具などすべてに「魂」が宿っており神の国から使命を担って姿を変えて地上に降りてきていると考えました。古くから伝えられる、親しみあふれるアイヌの神さまの世界をあらすじを追いながら写真でご紹介します。
【毎年鮭をたくさん捕って奥さんと2人で暮らしているクマ神さま。今年もいつものように鮭をたくさん捕って早く奥さんに喜んでもらおうと近道の小川を渡りかけると・・・突然洪水に!!】
【プンプン怒って家路を急ぐクマ神様の前に2人の美女が現れます。美女に誘われるがままご馳走をたらふく食べてお腹いっぱいに♪】
【ところがクマの姿から神さまの姿になったクマ神さまに美女たちはどういうわけかいたずらを!】
【何がなんだか分からないクマ神さま。今度は犬に襲われふんだりけったり(T_T)】
【「なんで今日に限ってこんな目に!!」キツネの伯父貴、カラスの伯父貴に相談してもまったく話を聞いてくれません。】
【挙句の果てには、アイヌの狩人に射止められ天上の世界に・・・。】
【アイヌの狩人たちは大きく肥えたクマを有難く村へ持ち帰ります。】
【クマ神さまは、天上の世界で伯父貴たちから意見され火の神のところへ赴きます。】
【そこで火の神に諭されたクマ神さまは、一本の鮭だけをおみやげに村へ戻されます。】
村に戻されたクマ神さまが見た物は?そして一本しか渡されなかった鮭の意味とは・・・!?
お話の結末までをご紹介してしまったら、見る機会があった時に面白さも半減してしまいますのでここまでにして(^^)
次に行われたのが、民間企業との協働による文化啓発等の活動事例やウレシパプロジェクトの取り組みなどの紹介です。
“ウレシパプロジェクト”とは、札幌大学における、アイヌの子弟を受け入れアイヌ文化の担い手として育成するなどの取り組みです。「ウレシパ」とはアイヌ語で「育て合う」という意味を持ちます。
そしてアイヌ文化を肌で感じるとなると、やっぱり白老町のアイヌ民族博物館で毎年夏に行われる「ポロトコタンの夜」です。今回は特別編として演目が披露されました。
ポロトコタンの夜は、以前にもご紹介してますので多くは書きませんが何度見ても心に響いてくるものがあります。前回の記事→https://goo.gl/eCYoAU
北海道などに古くから住んでいるアイヌの人たちは、自然の恵みに感謝し平和な暮らしをおくってた民族です。
明治になって蝦夷地は北海道となりました。京都や東京、四国、九州と色んな地域に様々な歴史や文化があるように、北海道の貴重な財産であるアイヌ民族の歴史や文化に触れてみたくなるフォーラムのご紹介でした。
主催:北海道 協力:札幌法務局・北海道人権擁護委員会
WEB:http://www.pref.hokkaido.lg.jp/ks/ass/ainufouramu2013.htm
WEB:http://www.pref.hokkaido.lg.jp/ks/ass/ainufouramu2013.htm
北海道ライカーズ 岩崎
http://www.facebook.com/iwasakitetsuya
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