俺の遺言を聴いてほしい

これは俺の遺言だ。

もし米山隆一知事が女性経験を積んでいたら、美人局を防ぐことができただろうか?



女性問題で週刊文春に取材を受け、辞任の意向を発表した米山隆一 新潟県知事について思うところを書いてみる。

米山隆一を笑ってはいけない


事情を詳しく知らずに書くが、新潟県知事の米山隆一氏が美人局に引っかかって辞任することになったそうだ。

美人局とは、カモとなる男を引っ掛けて誘惑し、その事実を元に男をゆする行為のことである。






米山氏は記者会見で


「わたくしとお付き合いしてくれる方があんまりいない」


と述べたらしい。


東大理三、旧司法試験合格のハイスペックが服を着て歩いているような方である。


ハイスペで知事にも関わらず、独身で彼女はいない。


そんな女性日照りの米山氏がハッピーメールを使って女子大生と出会い、浮かれ、いざハメようとしたところで逆にハメられたようである。


しかし僕は米山氏を笑わない。


美人局に引っかかるリスクは、男なら誰もが持っているものだからだ。


ニュースを見た多くの人は、


ゼハハハ!馬鹿め!俺ならそんな怪しいやつには引っかからねェぜえ!


と米山氏を笑うだろう。


だが断言してもいいが、世の中の男の99%は、突然現れる美人の誘惑に心動かすことなく対処することはできない。


なので、悪意を持った女性に引っかかる原因を


「非モテだから」


と安易に結論付けることはできない。


非モテはたしかに女性に免疫がない。

非モテを騙すのは赤子の手をひねるより簡単で、非モテが罠にかかるのは火を見るよりも明らかだ。


しかし、たとえ百戦錬磨のチャラ男だとしても、同じように美人には弱いのである。

昔、ロンドンハーツというテレビ番組で、モテそうな男が次々と淳の罠メールに引っかかっていたのを覚えている人はいると思う。


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たいていの男は、自分に近づいてきた美人の「悪意」を疑うことなどできやしない。

自分は魅力的で、その魅力に気付いた女が近づいてきた、と思い込んでしまうはずだ。


その慢心が、悲劇を生むのだ。


非モテは「性質」ではなく「状態」

ある分野で一流になるためには10000時間必要だと言われているが、僕が女遊びに費やした時間は優に10000時間を超える。


「10000時間理論」のキモは、


「日々上手くなろうと工夫しながら10000時間の鍛錬を詰めば、誰でも一流になれる」


という点だ。


その意味で考えると、僕は女遊びに関しては一流であったと言える。




そんな一流の遊び人である僕だが、現場を離れて久しい。


ちょうど1年と半年前のこと。


コリドーで声を掛けた女にコートを買わされそうになった。




女遊びの経験値で言うと、一般男性の平均をはるかに越えていたはずだ。


そんな僕でもこの有様である。


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非モテは「性質」ではなく「状態」なのだ。

同じ人間でも、非モテな時期もあれば、モテる時期もある。


常にモテ続ける男は滅多にいないし、そういう奴がいたら皆で呪ってほしい。


非モテ状態のときは、女の子への免疫が極端に落ちる。

そのときに突然美女が現れたら、ピンチである。


自然にモテそうな振る舞いをできるかどうかは、そのときの状態による。

そして非モテ状態のときはほぼ確実に、ぎこちない会話しかできなくなってしまうのである。


経験によって磨かれるのはブレーキ


モテ状態だろうが非モテ状態だろうが、男は美人に弱い。

ほぼ全ての男性が、美女が近づいてくる状況を自分に都合よく解釈し、自分の魅力ゆえにこのようなことが起こっているのだと勘違いするだろう。


色んな女の子とたくさん遊んでいる男がアムウェイの勧誘目的の女とデートしてしまうように、初見で美人局を見抜くのは非常に難しいのだ。


とはいえ、女性経験を積むことによって磨かれる能力もある。


それは、違和感に気づく能力である。


"見聞色の覇気"と言ってもいい。



女性経験が増えると、


「自分に本当に好意を持っている子の振る舞い」


のデータが脳内に蓄積される。


それと同じくらい、


「自分に興味がない子の振る舞い」


も蓄積されていく。


その蓄積が、僕たちのブレーキとなる。


「明らかに自分に好意を持っていないにも関わらず」

「距離だけは妙に詰めてくる女」


に対して、自分の脳内のデータベースが矛盾を発見し、アラートを鳴らしてくれるようになる。


女の子自身、完全に演技をこなすことはできないため、表情や会話にどうしても整合性が取れない部分が出てきてしまうのだ。


なので、女性経験が増えると、目の前の美人に浮かれつつも、


「ちょ、待てよ」


と一度冷静に計算できるようになるのである。


前に「非モテは状態である」と書いた。

自分の状況によって、非モテ状態になったりモテ状態になったりするものだ。


しかし、女子との会話のデータベースは「状態」に左右されない。


「こういう表情で、こういう態度を取るときの女の子は、こう考えているはずだ」


という仮説の精度は、女性経験を経るたびに上がっていく。


なので、一度都合良く勘違いしてしまったとしても、


「やっぱやめとこ」


と自分にブレーキを掛けることができるようになるのだ。


若いうちに女性経験を積んでおいた方がいいのか?


最近、非モテのおっさんが事件を起こす例が後を絶たない。


財務省の福田淳一事務次官が辞任表明 “セクハラ発言”報道で「不徳の致すところ」


脳に「女の反応のデータベース」ができていないと、


「こう言ったら相手はこう思うだろうな」


という仮説を立てられないため、本人に悪気がないとしても、結果としてセクハラになってしまうのだ。


女性問題は、男性の積み上げてきたものを一瞬で壊してしまう可能性もある。


なので、若いうちにある程度色んな女の人と話しておくことで、救われることもあるかもしれない。


とはいえ、遊びにばかり興じていると、むしろダメな人間になってしまう可能性が高い。

ダメなままな人間であれば、女性問題を起こしても誰も問題にしないのでそれはそれでいいかもしれないが、
遊びにハマりすぎてしまうと、日々の仕事に対する集中力が削がれてしまう。


なので、脳内の「女性データベース」がある程度できるまではほどほどに遊んでおいて、女に慣れたタイミングで徐々に足を洗うのがいいと僕は思う。