19歳の警察官が、上司の頭を銃で撃ちぬいたらしい。
この事件に関しての警察関係者の意見が凄かった。
「撃たれた上司に問題は見られない、
若者特融の突然のブチ切れじゃないか?」
「最近の警官はこらえ性がない」
「昔は警察学校でもっと殴られていた、
ケンカの仕方がわからないから銃なんて使うんだ」
ニュースでこんな警察関係者の意見を見て、
おお?・・・・あ・・・・ああ?・・ってなった。
警察は相変わらずである。
いまから10数年前、私も上司を撃った彼と同じく、
18歳で警察官になり上司からパワハラを受けた。
その警察官をクビになった話が、
このブログの記念すべき第一記事だ。
▼コレ、暗いので読まなくて大丈夫です。
警察が不祥事を起こすたびに、
このブログのアクセスが急激に伸びる。
最近は数日で40万を超えるアクセスがあった。
いかがなものかと思う・・・・
さてさて・・・・上司を射殺か・・・・
警察だけでなく、社会に足を踏み込むと、
ぶっ殺してやりたい上司の一人や二人いるもんだ。
「そんな上司居ない!」と言う人は、
よほどの人格者か、たまたま周りの人に恵まれたか、
社会に足を踏み出したことが無い人でしょう。
私が出会った上司たちの話を
かるーく・・・しましょう・・・
ある上司は、
従業員を騙し、安い給料で過酷な労働をさせた。
そこで一人の同僚が死んだ。
顔がパンパンに膨れ上がってね・・・
日に日に紫色になって死んでいった。
あの顔、死ぬ間際の顔。今でも思い出す。
金も休みも無く、病院にも行けなかった。
そんな・・人の命を何とも思わない上司もいる。
海外から技術研修?にきた女の子を・・・
自分のオモチャにしてた人もいた。
その女の子を見かけなくなったので、
理由を尋ねてみると・・・
「泣いて嫌がるようになったから、追い出してやった!」
と職人たちはゲラゲラ笑いながら言う。
胸糞の悪い話だ。
この件について他の職人に意見を求めみても、
「職人ってのはそういう世界だ」
なんてことしか言わなかった。
これは特別な仕事だから、
多少人道に外れることをしても仕方ない。
・・そういう考えが私には全く理解できない。
警察だって、そういう傾向が無いだろうか?
ある営業の会社では、
従業員に過剰な暴力を振るう上司も居た。
一人の従業員が鬱になり、
車道に飛び出して死んだ。
しかも・・・・・上司はそれを美談にした。
「死んだあいつの分も頑張ろう!」って
よく涙を流しながら話してたっけなぁ・・・
バカバカしい・・・・
・・こんなクソ上司の話をしてたらキリが無い。
そして、彼らに天罰が下る日は来ない。
商売も繁盛しているし、
きっと楽しく暮らしている。
アニメやドラマの話じゃないんだ・・
これが現実。
彼らが死ねば、世の中が少しは良くなるんじゃないか?
そう考えたことも・・・無いと言えばウソになる。
そして私が18歳で警察官になった時、
直属の上司がクズだった。
私は仕事のミスが多く能力不足だった。
だから、辞めるようにうながされたのですが・・
これは仕方ない。仕方ないんですが・・・・
上司はサディストだった。
毎晩私を呼び出して、クズだバカだと
ののしる事を楽しんでいた。
その役割を楽しんでいた。
でなければ、私は10年も不眠症やら、
鬱に悩まされることもなかった。
私を侮辱する時に出て来る・・・・
あの笑いをククッとこらえる表情・・・
どうも・・・あの表情が忘れられない。
人に命令したり、追い詰めたり、
侮辱することに快感を覚える人は多い。
そのために必死に努力して、出世して、
人の上に立つ人だっているんだろう。
警察だろうと、民間企業だろうと人間は人間。
なにも珍しい話ではない。
もちろん19歳の少年が頭を撃ち抜いた警察官が
どういう人間だったかは知りません。
ただ、私の上司だった警察官も、
大勢の人から尊敬されていた人でした。
同期は「〇〇教官みたいになりたい!」
「〇〇教官はかっこいいよなぁ」
そう口々に言っていました。
彼らにとっては、
紛れもなく素晴らしい上司だったんだろう。
人は色んな顔を持っているし、
相手によっても態度を大きく変える。
・・・ただ19歳の彼にとっては、
上司は殺したいほどの人だったんだろう。
じゃあ性格の悪い上司だったら、
殺してもいいのか?
という話は・・答えるまでもない話でしょう。
私が警察官を辞めることになり、
警察学校を去る時、上司が別れ際に笑顔でこう言った。
「俺のことを恨んでくれていいからな?」
ぜひ、みんなに聞きたい。
この言葉の意図はなんだろうか?
「俺のことを恨んでくれていいからな?」
なぜこの場面で、こんなことを言ったのか?
私はこういう意図だと思いました。
お前に酷いことを沢山したけれど、
俺は悪くない、本当は良い人間なんだ。
仕事だったから、仕方なかったんだ・・
だからどうかオレを恨まないでくれよな?
いや、もしかしたらこうだろうか?
警察官は特別な仕事、
ちょっとヤリすぎちゃっても、
お国の為、大義のためだから許してくれるよな?
・・・・調子が良すぎないだろうか?
私はキレそうになった。
適性の無い警察官を辞めさせる⇒わかる
辞めさせる方法がパワハラしかない⇒わかる
「だから、パワハラしても良いよね?」
という話にはならない。
毎晩、毎晩呼び出され、
バカだアホだ頭がオカシイと、
罵って良い理由にはならないと思う。
そして私の去り際に大勢の前で、
さも自分を善人かのように見せる、その演出
殺してやろうかと思った。
もし・・当時18歳の自分の手に拳銃があったら・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・なんてね。
この上司の良い人アピールを聞かされて・・
頭がクラクラした、
吐き気もした。
あこがれだった警察官をクビになり、
精神的に追い詰められすぎていた。
まだ当時は18歳の少年だったんだ。
その・・直後だったと思う・・・
また一人の教官が、目の前に駆け寄ってきた。
なんだ?なんだ?
その教官は私が上司に罵倒されている時、
いつも後ろに立っていた岩のような教官だ。
教官は私に近づくと・・・
汗をだらだら垂らしてパクパクと口を動かした。
「俺は…」
俺は俺は・・・と教官は繰り返した後、
「がんばれよ!応援してるぞ」
と・・・励ましてくれた・・気がする。
いや・・実は頭がまわらなくて、
よく聞き取れなかったんだ。
・・・でもその表情や仕草から、
教官の演技でも演出でもない、
温かい気持ちは感じ取れた。
そうだ・・・そうだった・・・
教官は嫌だったんですよね。
どんな理由があっても、
部下を追い詰めるようなやり方。
わかる、わかってた。
上司が私を罵倒してる時・・・
ずっと目をそらしてたもんなぁ・・・
つらい・・・
つらい仕事だと思う。
警官だって・・・いろいろだ。
いろいろなんだと思う。
おわり