2003年12月当時、私は自分のサイトを持っていなかったので(始めたのは翌月の2004年1月)、敬愛しつつ掲示板に入り浸っていた百合サイト、霧明海さんの掲示板で勝手に(爆)個人的な百合ランキングを発表していたんですが、その掲示板OTDがサービス終了に伴いログが消えてしまうらしいので(うちと同様…汗)、消える前にうちのブログに転載しておきます(2011年1月)。

というわけで、当時個人的な範疇だけで大いに盛り上がっていた(笑)百合ランキングBEST10!

1位

ウルトラマニアック
吉住渉著(1~4巻)
一見クールビューティしかし実は……な亜由と、ちょっとずれてる甘えん坊の仁菜、この組み合わせは個人的に最もツボにハマりました。
男女モノとはいえ、ずっと片思いだった彼氏に告白されたにも関わらず、親友の仁菜のためにあっさり振ってしまおうとする亜由ちゃんが最高です(笑)。
仁菜と亜由の関係は恋愛ではない。恋愛と友情とは確かに別。でも友情>恋愛。そんな価値観が素晴らしい♪

2位

メア
(森永みるく)
森永みるく先生の作品としてはこれまで通り、エロ漫画ではあるんですが、「エコエコアザラク」のようなホラーテイストも入っていたのは新鮮でしたね。作品世界にどっぷり浸かってしまいました。

3位
「縛愛」兄崎ゆな著(少コミ掲載)
キスシーン多し。少女漫画でここまでちゅっちゅやっちゃっていいものでしょうかね(笑)。
個人的に好きな作家だったのでなおさらハァハァ。
やっぱり少女漫画百合は切なくて良いなぁ~。

4位

問題のない私たち3
木村文著(別マ掲載)
3巻だけで読めます。恋愛感情とはちょっと違うと思うんですが、これはこれで良かった。このシリーズでは女同士のドロドロした部分も細かく描写されてて、それが私の特殊な百合センサーに引っかかりました(笑)。

5位

FirstKiss
松原香織(古本1999年刊)
古本で今年見つけた作品。キスシーンが多くて、それだけでも一見の価値あり!♂キャラが絡むシーンが一度だけあります(回想シーンのみ)。未完なのが返す返すも惜しい!

6位

トライアングる?
三国ハヂメ著(絶対恋愛sweet増刊掲載)
編集の意向により、♂を含めての3Pとなってしまいましたが、男との絡みより女の子同士の絡みに力を入れていることは一目瞭然(笑)。

以下6位から10位まで~。

7位

マリア様がみてる
長沢智著(マーガレット掲載)

8位

ひみつの階段(新装版)
紺野キタ著(古本2002年刊)

9位

ARIA
天野こずえ著
「AQUA」は去年(2002年)のNo.1作品でした。

10位

ひめこと
石田あきら著

総評……今年は、単行本レベルではあまり該当作品がたくさんありませんでしたが、雑誌掲載で良いものがたくさんありました。
まぁ私が短編好きだという事もありますが。
来年はこれらも単行本に収録されるでしょうね。
選ばれた作品は、「何度眺めていても飽きない」ような作品がほとんど。
理屈でどうのこうのじゃないのですよ!(力説)


さて、漫画部門の次はアニメ部門です~。

1位

NOIR

なんだ……と思わないでください。私は今年になってようやく観れたんです。
雰囲気が良いので妄想が膨らみますね。切ない~。
この作品を、百合作品として以外、どうやって観ろというのでしょう?(笑)
「NOIR」から百合をとったら何も残らない……それくらい徹頭徹尾百合な最強作品です。

2位

カレイドスター

百合で感動させるというのもすごい事ですよね。佐藤監督の演出に圧倒されました。
好きな人をただ待っているのではなく、百合は努力で勝ち取るものだということをこの作品は教えてくれました。
おそらく、この作品を観た人は皆レイラさんには惚れたことでしょう(笑)。

3位

ウルトラマニアック

漫画版も良かったがこちらもなかなか。
「好きな人を写す魔法のカメラ」で仁菜を撮影した時、亜由が写ってた演出は最高でしたね。

4位

ヤミと帽子と本の旅人

どうせコメディだけで終わってしまうだろうと思ってた葉月×初美が最後、意外とシリアスな百合展開を見せていたので好評価。
ちょっと切な過ぎるラストでしたがいいんです!葉月はずっと初美と一緒なのさ!

5位

ギャラクシーエンジェル

ラストのほう、ちょっと暴走しすぎたような気もしますがやはり好きな作品。これを観てると鬱病が改善されます。
蘭花さんがフォルテさんに惚れる話は今年だったっけかなあ……。だったら1~2個順位を上げてもいいかも。
2002年のNo.1百合アニメ作品だったので今年はちょっと控えめな順位にしてみました。

6位

灰羽連盟


7位

.hack//sign


8位

ミルモでポン!


9位

円盤皇女ワるきゅ~レ 十二月の夜想曲


10位

STRATOS4



総評……今年はアニメ部門は当たり年でしたね。アニメ作品で百合認定作品が10作品も出てくるとは。あ、「サヴァイブ」も入れられますね。


さらに特別賞~。


百合姉妹

こういう雑誌は、百合界の希望ですね。来年の飛躍も期待しましょう。


百合天国

同上。今まで百合をよく知らなかった作家さんも、どんどん進出してきて欲しいです。


マリア様がみてる

なにもいうことはありませんね。百合の普及に大いに役立ってくれました。


■追記:ハンドルネームを雨傘にしたのはサイトを立ち上げる時だったので、当時のH.N.「時雨」が入って「時雨的年間百合アウォードin2003」というタイトルでしたが「○○的年間百合アウォードin○○」っていう言い方は、あの時ふと「何か仰々しい感じのタイトルの賞にしたいなぁ」と思ってとっさに適当なタイトルをつけて、それが今も続いているんですよね(笑)。

あの時は今より時間があったし、自分の中では昔はもっとちゃんとしたことを書いていたような記憶があるんですが、こうして見てみるとたいしたことは書いてないんですね。百合サイトを始める前なので文章力がまだない…というよりは昔も今も私はこんな感じだったのでした。人間、5年や10年そこらで本質が変わるわけじゃないですね(笑)。

いや~しかし懐かしいですね~。
2003年は、後に繋がっていく作品がたくさんリリースされていました。特に「百合姉妹」が創刊されたのは大きいですね。これが出る前は、百合好きの間で森永みるく先生なんて全然知名度がなかったんですよ。「メア」が発売当時絶賛どころか酷評(伏線が回収されてないだのエロとして使えないだのホラーなのに怖くないだの…)されていたことを今のファンは信じることが出来ますか?私は当時信じられなかったんですが、どっちの審美眼が正しかったかは時代が証明してくれたでしょう(笑)。

確か「百合姉妹」が発売される数週間前だったと思いますが、当時思いっっっきりひっそりやっていたみるく先生のサイトに通ってたら「百合姫に参加する」ということが書いてあって、飛び上がるほど嬉しかったですね~。それでその事はもちろん当時通っていた百合サイトで報告しましたが、もちろん反応はありませんでした。これは特に驚くべきことでもなく、当時百合好きが森永みるく先生のことを知らないのは当たり前でしたからね(笑)。紺野キタ先生が参加されることは大いに話題になっていました。後なぜか小野塚カホリが話題になっていたような(笑)。
しかしですよ!その後に「百合姉妹」にみるく先生の「ともだちじゃなくても。」が掲載されてですね、これは…大好評だったのです!
当時私が通っていた百合サイトの管理人さんのほとんどが名前を挙げていたんじゃないかなぁ。この時の感動ってちょっと忘れられないですね。

うちのサイトにお越しの方で森永みるく先生の作品が好きだという人は、今は多いと思うんですが、それが当たり前だった時期とそうじゃなかった時期があって、この年はちょうどそれが交差する、重要な年だったのでした。