映画『ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ』には主人公レイ・クロックが自己啓発のレコードを聞いている場面がある。
公開してすぐに見た。ビジネスとか経営とかいうのは、結局こういうものなのだろうかと感じた。
個人的にはもっと社会学などに突っ込んだほうが幸せだった気がする。
まぁ、マネジメントだとか云々いう企業が容姿がキモくて身長やらも低い気持ち悪い人間を取りたくはないだろう。
「自律性」というのは、積極的に若いときから活躍できる云々ということだろう。
「イノベーション」というのは、世の中に新しい価値を生む云々ということだ。
言い換えると、皆が賃上げを受けれると思うな 上に文句を言わずに自己啓発やら能力開発に勤しめ 物が売れないからイノベーションを起こさなきゃいけないんだ ということだろう。
こんなことを包み込んで要求してくるのだから、資本主義は終わりに近い状況なのかもしれない。
企業が欲しい人材というのが、安倍政権が思い描く臣民に非常に似ている気がしてならない。
安倍政権というのは人文を軽んじているだとか諸々言われている。
その上、「働き方改革」だとか「異次元の金融緩和」だとか見かけはキャッチーで中身はカスみたいなものを打ち出す。
まぁ、強引な結論だが「国民は上に文句を言うな 扇動されて働け」という何か自己啓発的なものを感じる。
例えれば、安倍政権の理想的な図書館というのは自己啓発本とビジネス書と愛国心的な本がびっしりなものだろう。
http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/opinion/15/174784/062200099/
企業の説明会で言われることも、それに近いものを感じることがある。
変にドキュメンタリー映画を人より見ている人間は不要で、「実用的な」知識があって文句を言わずに会社に尽くしてくれる人間を求める。
恐らく、ビジネス界隈の思想というのが政府と考えが近く、安倍支持者が一定数つくりだす温床的なものになっているのではないか。
自己啓発的な市場は拡大をしているらしく、安倍政権というのは世の中の流れを映し出しているのかもしれない。
実家には父親のビジネス書が高く積まれている。マネジメントだとかマーケティングとか個人的には嫌気がさす言葉だ。
それを積み上げて足置きにして、学術書をめくる。時たまに、父親の会社の社員のTwitterを見ると良くわからない意識高い系のツイートをしている。
シリコンバレーがどうのだとか、イノベーションが云々。こんなものよりも、自分を取り巻く法律やら過酷な労働を気にしろよと言いたくなる。
もし、容姿がよければ何色でもとりあえず染まれたのかもしれないが容姿は醜い。
参考資料
https://www.jstage.jst.go.jp/article/tits/20/9/20_9_26/_pdf/-char/ja
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201801/20180110_73043.html